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四万十川ウルトラマラソン

四万十川ウルトラマラソン

起床は朝？深夜？２時４５分頃。
昨日の前夜祭会場でもらったバナナを３本、スーパーバームを朝食代わりにとる。

１００kmと長丁場なので入念な準備。ワセリン塗ったりパワーテープ貼ったり。。。
結構時間が経つのが早い。
４時の待ち合わせ時刻ギリギリにホテルのロビーへ。tokoさんtakeさんと待ち合わせ中。
お二人もほぼ同着。
バスは満員で次のバスに乗る。あっという間に満員になりスタート会場へ。

土手のような場所でバスを降り、ちょっと歩く。
たいまつの明かりと早朝から響く太鼓の音に迎えられる。
スタート会場の蕨岡中学校は１００kmのスタートを待つランナーで一杯！
荷物預けとトイレを済ませる。


tokoさんとtakeさんとスタート前のスナップ！

スタート２０分前になりゲート近くへ移動。
緊張してトイレに行きたくなってきたが我慢。。。
市長さんの挨拶の後、スタートを待つ。

５時３０分、スタート！


スタートのごちゃごちゃした写真から自分を見つける。


もう一枚、発見！

コースは真っ暗のまっすぐな道。
最初は山間の道を進んで行く。暗いコースをキャンドルでライトアップ。
素晴らしい景色。山の上部は朝日で浮かび上がっている。
気づくと５キロ地点を通過。ペース的にはキロ６分。渓谷の中をコースは進んで行く。
２００mおき位に地元の皆さんが応援してくれている。
朝、もうライト不要で明るくなってきた。

家々の前には朝早いのにも関わらず皆さん出てきて応援してくれる。マジで感動もの。
おばあちゃんの「よくきたね～気をつけていっといで～」にはウルウルきてしまった。
亡くなったばあちゃんの事思い出しちゃった。。。
さて１５kmをすぎるとコースは登り坂がきつくなってくる。珍しく私、走ってた。
あと３キロ程度で峠のあたりで楽天＆ジョグノートのvinatchさんが声をかけてくれる。
お初にお目にかかれました。CWXの膝が破れている。転んだ様子。どうりで。。。

峠へ行く途中で２０km地点。
20km スプリット02:00:25 通過時間07:30:25


まだまだ元気に２１kmを通過。

峠のエイドでゆったりしていたらvinatchさんは激走されていく。もう追いつけない。
ココのエイドで持参したMUSASHIのNIを飲む。峠をすぎると激下りになるらしい。１０kmも下るらしい。
あまり下り足を使ってもダメなので自重して走る。
渓谷の美しさ、谷川の水の澄んだ事、形容しがたい。
奥多摩あたりを見慣れているのでこんな美しい渓谷があるのか！と感動。
ここは支流の野々川という川。
その後コースは次第にフラットになってゆく。

３２キロ地点以降、目の前に大きな川が現れる。堀切と言う場所。
四万十川だ。すごく雄大だ。こんな渓谷に有るにもかかわらず川幅は広く懐の広さを感じる。

最初の関門、四万十川を渡る橋。昭和大橋。
橋の上や渡った後など応援が絶えない。
今迄も山の中も応援が途切れる事はなかった。
それぞれの応援に「ありがとう！」と応えながら走る。

やがて楽天＆ジョグノートのハリーさんの応援。
まだココではコーラエイドは設営されていない様子。応援だけ頂き先へ進む。
四万十川の流れを右に左に見ていると疲れはさほど感じない。

４０km通過
40km スプリット03:59:04 ラップ1:58:39 通過時間09:29:04

小野大橋を渡り、しばらく走る。
フルマラソン地点到着。みそ汁とおにぎりを頂く。中学生ボランティが頑張っている。
ここでウルトラマラソンで定番になっている自宅への連絡。
家族からも元気をもらったが、お土産のリクエストには閉口。。。
２つめのMUSASHIのNIを飲み、リフレッシュして出発する。

やがて四万十川の対岸では６０kmの部の開会式の音声が聞こえてくる。
しばらくすると５０kmポイント。半分が終わる。
何の変哲も無いタダの橋の下。ただ５０kmの文字がある！
この時点でペースはキロ６分少々。まずまずの良いペースだ。
もう少しペースを上げる事も可能でそうすればサブ１０も視野に入るが
やはり遠く迄来たので観光したい。そんな想いからイーブンペースに。

四万十川名物の沈下橋。
四万十市の最上流部にある半家沈下橋。ここは渡って折り返すコース。


結構早いペースで走ってる。

風が強いのだが渡った先も応援がすごい！写真ポイントで笑顔で通過できた。


応援を背に走る！

この後、コースは後半のヤマ場のちょっとした登りに入る。
ここで今回初めて歩いた。
ダラダラした登りが２kmほど続いている。

上りきる前に沿道から「あと１００mで頂上ですよ～」の声に応えて走り出すがその後が激下り。
下った所が関門地点。この場所が第２関門。
ここまでまだキロ６分ペースを崩していない。この時点でまだ貯金は２時間ある。
ハリーさんのコーラエイド発見！早速ごちそうになる！

大会の名物らしいオカリナ奏者が「千の風に～」を演奏している。感謝。

そのまま安心して６０kmの計測地点へゆき、無事にキロ６分少々で６０キロに到達。
60km スプリット06:21:19 ラップ2:22:15 通過時間11:51:19
実は午前中迄に６０km終わらせたいって考えていたが実現できた。時間は１１時５１分。

午前中に６０km走れれば楽に完走できる～と考えていた。
この時点で私は四万十川ウルトラマラソンの完走を確信した。
橋を渡った先にあるカヌー館レストステーション。
橋を通過する時点でナンバーが伝えられているようで荷物受取所では
ボランティアの中学生が私のナンバーの付いた袋を持って待っていてくれる。ありがたい。

荷物を受け取り給水所で水とスポドリを受け取り
スポンジで顔を洗って着替える。そして新兵器、芍薬甘草湯の出番。
もっと早い時点、５０kmあたりで服用していれば肩のコリが収まっていたかもしれない。
着替えてから３０分も休んでしまった。３つめのMUSASHIのNIを飲み、急いで出発。

コースは川沿いを進んで行く。現在の到達距離が表示される毎に残りの距離も少なくなっていく。
やがて国道沿いのコースから外れて行き観光名所でもある岩間沈下橋に着く。
ここで記念撮影。


自分のデジカメをスタッフに渡し写真をとってもらう。


対岸のスタッフが撮っていた逆バージョン（笑

ここでは結構な数の写真を撮ってくれている。


カメラを返してもらい、写真を確認


自分でも写真を撮影。
この時撮ったのがこの写真↓






すごい絶景！


デジカメをポーチに仕舞って


やっと走り出す。

命館大学の旗のあった私設エイドで美味しい梨を頂く。
おばあちゃん達がたくさんむいてくれている。その一つ一つに心がこもっている。
四万十産の新高梨。エイドのおじさんの言う通り忘れられない味になったと思う。
これからずっと梨を食べるたびに四万十川やおじさん、おばあちゃん達を思い出すだろう。
ほどなくして７０kmを通過する。残り３０kmを切る。
風が強く、芽生大橋の上は強風。
コースは単調になりながらも何とかジョグペースで走る。

応援が素晴らしい。地元の皆さん、みんな出てきて応援してくれる。
嬉しい。
エイドの水が美味しい。
「お水が美味しいです」とおばあちゃんに言うと
「おいしかろ～？」とニコニコしながらもう一杯くれる。

関門がある。ココは関係ない。トンネルをこえたら記録計測ポイント。
単調なコースをひたすらジョグペースを刻みながらたどり着いた８０km。
80km スプリット09:34:34 ラップ3:13:15 通過時間15:04:34

８１km過ぎには有名私設エイドがある。たっぷり楽しんだ。
ここでは発泡酒やコーラ、お茶、おしるこ、果物各種。
鯖のお寿司、鯵のお寿司、鮎の寿司（これがまた絶品）

定番の昆布寿司、卵寿司、いなり寿司。
こっちのいなり寿司は関東のそれと違ってパンパンにご飯が入っている。
そしてこんにゃく寿司。これもまた変わっている。
他には鰹飯のおにぎり。これも鰹を煮てご飯とまぜて握ったものだ。美味しい！
その隣にはヅガニ（もくずがに）の煮物、おいしい！
名物川エビ（手長エビ）の佃煮と塩焼き。塩焼きはとてもおいしかった～。

結局食べ過ぎた訳で走れなくなった。２０分、毛布の上で座っていた。
ようやく動けるようになり歩きながら進んでいると「頑張って！」の声援。
応えた言葉が「もう、お腹いっぱいです、走れませ～ん」（笑

８７kmあたりで再びハリーさんのコーラエイド。
走り始めたばかりだが、喉の辺りがイガイガしているところへコーラは効く！
また生き返った。
ちょっとこの前で足が浮腫んできたようで紐を緩めたのとコーラのおかげでココからバリバリ走る。

９１kmのコーヒーとチョコエイドも素晴らしい。
暖かいコーヒーがホント美味しい。
エイドからのスタート時は歩きで徐々にペースアップして行くがホントこの大会応援が絶えない。
９０kmから先は応援の人達にお礼を言いながら走る。

９５kmの最終関門。関門閉鎖まで１時間半も余裕があるが記念写真を撮り通過。

そして最後の９７kmエイドで光るライトを受け取る。
「よ～帰ってきたな～」その一言、感謝の気持ちで一杯で涙が出る。
９８kmを過ぎた所で自宅に電話。
中継を見る準備をしていたようですがインターネットがアクセス過多でつながらない。
諦めてDVDで見ようじゃないか！と話して再び走る。

最後の１kmは前半が急な登り坂。ココは沿道に「ありがとうございました」とお礼を言い続けながら上りきる。
下りに入るとテンションが上がっているのが自分でも判る。ハイ状態になっている。
そんな状態で沿道の応援に応えながらゴールに入る。
ナンバーカードと名前が読み上げられ、くるりと回転！
そしてゴールゲートをくぐり１２時間２１分０２秒の四万十の旅が終わった。

中学生のボランティアがメダルを首にかけてくれるし、
椅子に座ると高校生がアイシング用の氷を持ってきてくれたりスポドリを２本もくれるし、
チップは外してくれるし、至れり尽くせりだった。

ホントに素晴らしい大会だった。着替えて会場を出る時に一礼しました。
来年もまた来たい！レース直後からもすぐにそう思わせてくれる大会だった。

このウルトラなおもてなしを経験されていない方は来年から経験されると忘れられない思い出になります。
あ、あまり申し込まないでくださいね。当たらなくなっちゃうから！

後半の写真は容量の関係で入れられませんでした。
後日追加して行きます。