女だって楽しみたい宣言
シャーリー・マクレーンが好きです。美人じゃないけれど、チャーミングで知的でもある。もう80歳を優に優えてるはず。アメリカ映画界では唯一のコメディエンヌだと思う。ビリー・ワイルダー監督、ジャック・レモンと共演の『貴方だけこんばんわ』『アパートの鍵貸します』なんてチャンスさえあればまた観てみたい映画です。『素敵な遺産相続』墓地でのお葬式の画面から映画はスタートします。80歳超え?エヴァ(シャーリー)は夫が亡くなり悲しみに暮れていた。50代?40年来のエヴァの親友マディ(ジェシカ・ラング)は彼女の愛する夫が若い秘書の元へ去ってしまい悲しみのどん底。生き別れと死に別れ、映画は不幸な場面から始まります。エヴァは夫に5万ドル(600万円弱)の保険金を懸けていた。ところが保険会社のミスで500万ドル(6億円弱!!!!)を手にしてしまいます(笑)そこからが大変、長年真面目に教師を続けていたエヴァとマディはロマンス?アバンチュール?を求めカナリヤ諸島に旅立ちます。もちろんイベリア航空のファーストクラス、島でのホテルも超ゴージャス!!!こういう贅沢なモノをこれでもか!と見せてくれるのが、どちらかといえばリアリズムを追うヨーロッパ映画にはないアメリカ映画の面白さなのかもしれませんね。でも大金持ったことのないアメリカ人が急に持つと・・・・・ファッションは悪目立ち、不安げな怪しい態度、そしてカジノでは賭けまくる。はい、やはり胡散臭い人たちが寄ってきます。どうなっちゃうのでしょう?オマケにアメリカの保険会社もバカじゃありません、リストラをちらつかされ、もう後のない老保険調査員が彼女たちの居場所を突き止め、エヴァの娘(デミ・ムーア)も引き連れ保険金を取り返しにやってくる。。。。このあたりから、ちょっとサスペンスの様相を浴びてきます。ちなみに本当のタイトルは『Wild Oats』それ自体は『カラス麦』のこと。『Sow One's Wild Oats』はカラス麦を蒔くの意味ですが、イディオムでは『バカなことをする、幾度も女遊びをする』でした。元々は男たちに向けた言葉なのでしょうが、この映画では二人の女性のこと(笑)女性だってバカなことしたい、恋もしたい、SEXも楽しみたい。そんなニュアンスでしょうか・・・・・アメリカの生涯現役女性たちに、べるはそう言われている気がしました(笑)「名古屋でオーダースーツを提供する東洋商事株式会社のHPはこちら」