2012/07/24(火)15:27
Invictus
ネルソン・マンデラ。
べるにーにがとても尊敬する人物。
悪名高い人種隔離政策(アパルトヘイト)の南アフリカ共和国で、
半アパルトヘイトの活動家、国家反逆罪で終身刑となり“27年間も”投獄されていた。
でもあきらめない、不屈の精神を持った闘士だった。
「インヴィクタス」
クリント・イーストウッド監督、モーガン・フリーマン主演の
この作品は彼の伝記映画ではありませんが、実話に基づいた物語です。
諸外国からの圧力や経済制裁もあったのでしょう。
それに屈する形で南アはついにアパルトヘイト政策を解除した。
マンデラは1990年に釈放され黒人は選挙権を手にする。
そしてめでたく最初の黒人大統領になったマンデラ。
時代は1994年、ラグビーのワールドカップが南アフリカで開催されることに。
しかしラグビーはアフリカーナ(入植した白人)の愛する、白人を象徴するスポーツ。
黒人選手は一人しかおらず、南アのチーム「スプリングボクス」はちょうど低迷期だった。
国民の大多数を占める黒人たちはアパルトヘイトと同一視し、そんな彼らを憎んでいた。
ワールドカップ開催前にチーム名を変え、再編してしまおうと目論む黒人指導者たち。
しかしマンデラは反対する、彼はもう一枚上手だった(笑)
ラグビーのワールドカップをこの国の白人と黒人の融和に役立たせようと考える。
マンデラはある日“ボクス”の代表選手フランソワ・ピナールを大統領官邸に招く。
直接彼に、強いチームを再編するようお願いするマンデラ大統領なのだが・・・・・
やはりマンデラは凄い男でした。 官邸で働く者やSPも黒人ばかりではなく、
彼を迫害、糾弾していた前大統領に仕えていた白人たちも当たり前のように採用する。
昨日の敵は今日の友。
黒人たちからの復習や報復におびえる白人の恐怖心を取り除き、
「寛容の精神」で国を一つにまとめようと努力する。
そう、古代ローマのユリウス・カエサルのように・・・・・
多民族国家を形成し、上手く機能させるということは並大抵のことじゃない。
日本のリーダーにはこの“苦役”がないだけでも、とても恵まれている。
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