Rush
べるにーにの友人は年齢層が幅広い。
20代前半の若者からもうすぐ80歳になるジイさんまでいます。
シチリアの友人"E"も60代前半、何歳だったか正確には忘れちゃったけれど(笑)
Eは最近手放してしまいましたが、モーターサイクルが大好きでずっと乗っていました。
でもテレビでレースを観ることも好き、もちろん4輪のフォーミュラ・ワンも。
イタリアでは日曜日のランチタイムがその決戦の時間、それを家族団らんの食卓で観ています。
ある日、そんな彼の奥様が捨てられていた雄の仔犬を拾ってきた。
ミニチュアシュナウザーと彼らは呼んでいたけれど・・・その亜種でしょう、たぶん(笑)
Eが名付け親になり、今も彼のアパートで飼われています。
その犬の名前は“ニキ”、70年代のフェラーリで大活躍したオーストリア人の
F1名パイロットであるニキ・ラウダにあやかってだって、面白いよね!
(Eの運転するMTのAudi A4の助手席、べるにーにの脚と仲良しのニキちゃん)
ニキとチームマネージャーのルカ・ディ・モンテゼーモロによる改革のおかげで
“コメンダトーレ”、独裁者のエンツォは『フェラーリ黄金時代』をむかえられました。
だからティフォージ(イタリアのフェラーリの熱狂的なファン)はフェラーリを救ってくれた
“ゲルマンの傭兵”が大好きなんです、最近だったらミハイル・シューマッハですね。
ニキ・ラウダと彼の好敵手マクラーレンのジェームス・ハント。
対照的なライバル二人の映画『ラッシュ/友情とプライド』にはとても強く胸を打たれました。
ニキ・ラウダは76年、ドイツ・グランプリ(ニュルブルクリンク)で大事故をおこした。
それは瀕死の重傷でした、死亡すると思われ神父さんも病院にやってきたくらいの。
肺へのかなりのダメージと火傷で死にかけたニキ、大腿部の皮膚を顔に移植する手術も行った。
そのあいだにもマクラーレンのジェームスが着々とポイントを稼ぐ。
ところがニキは6週間後のイタリア・グランプリ(モンツァ)で
ケロイド状の顔のまま不死鳥のように現れ、4位に入賞する。
恐ろしいほどの勝負への執着心、一流レーサーって普通じゃありませんね。
そして首位争いは76年日本での初めてのF1開催の場所、富士スピードウェイまで持ちこされ・・・・・
チームや彼らを取り巻く女性たち、様々な人間関係も交え
1976年当時の彼ら二人のドラマティックな戦いを追いかけるカタチの作品でした。
ニキはクソまじめな男で機械工学にも詳しくメカニックにも様々な要求を出す。
確実に軽くて速いマシンを作りあげ冷静なレース運びでポイントを稼ぐ。
一方超が付くモテ男、45年の生涯で3,000人の女性と寝たとも噂されているジェームスは
"SEX, DRUGS, and ROCK'N'ROLL"な毎日、だがマシンに乗れば腕と度胸でポイントを稼ぐ。
真逆な二人がサーキットでは闘志剥き出しで優勝を狙う、
命知らずの男たちってそりゃ、女性に目茶苦茶モテます。
でも大変過ぎる仕事、スーツを作っているだけのべるには無理ですね(笑)
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