カテゴリ:靴
「私は安物の靴を買うほど裕福ではない」 Men’s EX増刊の最高級靴読本Vol.2の巻頭で ロイドジェニングス氏の父上が言っていた言葉だとか。 大変納得できるお言葉です。 安物の靴を履き捨てていく行為を指しているのですね。 今月号のMen’s EXは久々の靴特集。 他の人もブログで取り上げていましたが、けっこう意外な特集だったような気がします。 なぜならマッケイを絶賛しているからです。 自分ではほとんどマッケイ製法の靴は履きませんし、持ってませんね。 マッケイはやはりイタリア靴の印象です。 きっと向こうの気候は湿気も少なくて快適なのでしょう。 マッケイの軽い靴でもそんなにすり減ることもなく。 日本は雨も多いし、湿気も多い。イギリスに近いものがあり 本格靴がメディアに取り上げられた最初の頃から日本で履くなら英国靴に限る という発想は実に理にかなっていました。 しかし、なぜマッケイなのか? きっとそれなりに優れた点があるのだろうと特集記事に目を通してみると ・マッケイはとってもドレッシーである。 ・マッケイは軽くて快適。 ・マッケイは実は1~2回はオールソールできる。 というポイントが絶賛ポイントのようです。なるほど。 ドレッシーかどうかは靴だけで決まるもんじゃないと思うな。 トータルのスタイリングがあってドレッシーかどうか。 靴だけドレッシーでも全然ダメだと思います。 John LobbやCrocketの靴も十分にドレッシーなモデルがありますよね。 マッケイは軽いけど、疲れないかどうかは重さの問題じゃないし。 グッドイヤーの靴は持てば重いけど、履いてて重いと感じることはありません。 マッケイはオールソール出来るんだ。たった2回くらいなら。 一生モノではなく、その2回までの寿命なんだね。 例えば夏向けの淡い色のスエードのマッケイのスリッポン。 ひと夏をこの靴とともに過ごしてみるのは実に素敵で豊かな過ごし方でイイと思います。 自分も取り入れるならそんな感覚かな。 マッケイを履きながらオールソールのことを考えるだろうか? NOだ。そんな事はきっと考えない。 履く度にすり減っていき、消耗していくだけの靴なんてかわいそうじゃない? 新品の状態がその靴の美しさのピークだったなんて。 例えば、移動は常に車で、仕事もデスクワーク中心。 電車にも乗らずに、そんなに歩くこともない。 マッケイはそんな人向きなのではないか? 僕みたいに通勤に往復2時間。車には乗らないライフスタイルを送る人間には きっとマッケイはぜいたく品なんだね。 靴を消耗品と思っていて、捨てられる人はきっと裕福なんだろうと やはり僕もそのように感じてしまうのである。 その記事を読んでいるとマッケイを買う理由は僕には見つけられなかった。 正確に言えば、僕のライフスタイルにマッケイは合わないのである。 欲しくなったのはやっぱりロブのダービーとスエードのウイリアム。 最高にカッコいいな。コレ。 自分のライフスタイルに合っていて気持ちを豊にしてくれる。 それがまず一番の理由なのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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