Berkeley st. shoes /clothes

2009/11/23(月)13:48

Church’s story。

靴(49)

この間ツイードのジャケットとデニムに合わせていた チャーチのフルブローグはこの春にロンドンより個人輸入したものです。 もともとチャーチの靴は好きだったのでけっこう持ってたりします。 最近のモデルを買ったのは今年からですね。 旧チャーチとはけっこう古くからの付き合いがありますね。 20代中盤くらいだったか、本格的な英国靴にはまりだしたころ まだロブには手が届くはずもなかった僕の定番がチャーチでした。 当時は日本で買っても5万以内で手に入ったと思いますが 20代のサラリーマンが5万の靴をほいほいと買えるワケがありません。 購入先はほとんど海外でした。 大体海外に行けばアメリカでもパリでも手に入ったし 大きな百貨店の靴売り場に行けば必ずありました。 ロンドンではたいていの紳士服飾用品店で扱われていて チャーチそのものは非常に大衆的な靴として展開されていました。 まだ返還前の香港ではレーンクロフォードや一部日系の百貨店でチャーチを 取り扱ってました。価格もほとんどイギリスで買うのと同じでした。 セールの時期には香港の方が安かったりなんかもして^^; 海外で買えばプロパーでは3万台。セールになったら2万台で買えました。 NYの靴屋でチャーチを扱ってる店で試着している時に 「何で日本人はみんなリーガルの靴を履いてるんだい?」と 聞かれたことがありました^^; 本格英国靴が日本には根づき始めた時代のことですが、 一般的にはまだまだの時代。 アメリカの靴屋にはアランエドモンズとジョンストン&マーフィが 多かったですね。 Bassのローファーなんかも多かったですね~。 オールデンはあまり見かけませんでした。 エドモンズとマーフィは必ずバーガンディの色が黒の次くらいに ラインナップされていて僕の印象ではバーガンディは アメリカ靴の色という感じなんですね。 昔はイギリスではあまり見かけなかったバーガンディ色。 イギリス、イタリアではどこも茶がメインだったので バーガンディの靴はアメリカで買うことが多かったです。 一時期ファッションから遠ざかり、靴もしまい込んでた時期がありましたが ここ数年で再び靴を買うようになって驚いたのはその良心的戦闘靴だったチャーチのお値段。 昔のロブばりのお値段になっていて、とっても高級品扱いされている。。。 まぁ本格高級靴は全体的に値段は底上げされているわけでそれは仕方ないけど。。 にしても9万とか有り得ない値段ですねぇ(T-T) プラダに買収されたとか、買い戻したとか、ここ数年チャーチを取り巻く状況は 大きく変動したみたいだけど、靴そのものにはそんなに変化はないように思います。 ラストは少々変わっているみたいだけど、雰囲気は前と変わらず。 相変わらず質実剛健で色気はない分信頼感がある靴。 オックフフォードタイプの靴のメダリオンが大きめでシューレースが太紐なのが どこか無骨で男らしい印象です。 決して華奢な印象ではなく、普段使いのまさに戦闘靴。 昔よりもコバの張り出しが大きくなってより安定感を増したように感じます。 クトロケットはブランドのポジションを上げていきながら より洗練されたデザインを導入し、うまく時代の空気感を取り入れてると思います。 チャーチに至っては、そんな時代の空気なんかまったくおかまいなし。 相変わらずな感じです^^; でもけっこうビジネス面はきっちり考えられていて、量産に向けて あれこれやってそうな気がします。 チャーチのウイズはF表記が他ブランドのDに当たると思います。 僕はFだとちょっとキツいんですね。 なのでGというウイズで買ってます。 レングスも7.5ではなく7にしてます。 チャーチ表記は70です。70のGがマイサイズ。 75でFにしても履けないことはありませんが、フィットするのは70Gです。 クロケットで7.5 E、EGで7.5Eですがチャーチでは70Gです。 まぁサイズには個人差があると思いますが 70Fがキツくて75Fにしたら緩いと感じた人はウイズが 合ってないんじゃないかと思います。 ところが日本の輸入理店ではこのGウイズを輸入してないんですね。 Fのみの展開なのでそこが僕としては国内購入しない理由のもう一つですね。 もちろん最大の理由は国内の設定価格ですけど(^^ゞ 今年手に入れたものではChetwyndと 以前紹介したスエードのSydneyを履いてます。 他には Osborne のブラウン  Brisbaneのブラック WestburyのBookbinder Polish Sydneyよりもがっしりした感じですね。 そう言えば、LEONのスナップなんかを見てると けっこうチャーチらしき靴をはいてるイタリア親父さん達いますね~。 サントーニかチャーチかってくらいです。 向こうではチャーチの靴はけっこうなステイタスなんですね。 イタリアの靴は昔から華奢な印象がありますから チャーチの逞しさがイタリア人の足にはフィットしてるのかもしれませんね。 例えばグリーンとチャーチを比べてみると チャーチのChetwynd last 173 グリーンのMalvern last 202 左がグリーンで右がチャーチ グリーンの方がトゥに向かってのシェイプが急でシャープです。 チャーチはボールジョイント部分は狭目ですがそこからのシェイプが緩やか。 自然とセミラウンドトゥになります。 トゥ部分をアップにしてみるとよくわかります。 後姿にも大きな違いがありますね。 右のチャーチの方がヒールが高く、踵部分が深いです。 重さもチャーチの方が重いですね。 まぁ15年前のグリーンと今年買ったチャーチを比較しても 仕方ありませんが、雰囲気の違いがわかるかなと思います。 同じブラウンでもアンティークフィニッシュにするグリーンと ブラウンそのままのチャーチでは違いますね。 どっちがイイというよりもどっちもイイと思います。 それぞれ違った魅力とストーリーがありますね(^^)

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