Berkeley st. shoes /clothes

2012/03/10(土)15:46

鞄を考える。その2。

鞄(10)

さて、鞄の話の第2弾。 20代から今に至るまで、どんな鞄を使ってきたかを ダイジェストでご紹介。 まだ20代でナマイキにもクラシコブランドに憧れてる時期には 服と靴はそこそこがんばってはいたものの やっぱりネックになるのは鞄でした。 当時はまだそんなメンズの鞄ブランドは豊富ではなかったし まだインポートもそんなに拡大されてなかった頃で デザイナーズブランドのライセンスバッグなんかが 市場を占めていたような気がします。 吉田カバンやフェリージなんかの人気が上がってきた頃で 革製の鞄はコレといってピンとくるものがなかった。 高額のものは百貨店などで極少数扱いがあったと思いますが 雑誌などのメディアに載るような比較的名の知られたものは あまりなかったように記憶しています。 そんな時期に革の鞄として日本で市民権を得ていたのはアメリカ産のCOACHでした。 野球のグローブで使う革を使った頑丈な鞄というのが売りで 価格帯もちょっとがんばれば20代のサラリーマンでも手が届く 中流の中の一流的な日本人好みのブランドポジション。 いくつかの形にベーシックな黒、茶系のバリエーションのブリーフケース。 トラッドベースのデザインは定番モノとして雑誌でも評価も高かった。 僕もいくつかCOACHのバッグを使ってましたね。 ダークブラウンにライトブラウン、バーガンディ。 靴に合わせてこの3個をローテーションしてました。 けっこうなくたびれ具合です(^^ゞ さすがに一生ものと言えるクオリティではなかったですねぇ。。 革の耐久性や色落ちや型崩れなど、消耗品の域を脱していないと 言わざるをえませんね。 今ではもう使いませんが、たまに手入れだけはしています。 携帯電話、ノートPCが普及してくると もはや革のブリーフケースの重さは忙しいビジネスマンの味方とは言えなくなり TUMIの台頭とともにブリーフケースは一気に軽量化へと。 もはやポケットも少なく、重い革のブリーフケースには勝ち目はなく 街を歩くサラリーマン諸氏がみな一様にTUMIのバッグを持ち いつしかCOACHは市場から姿を消していったように思えます。 TUMIは完全に勝ち組と言えるんでしょうね。 僕もカジュアルな出勤がメインになりリュックを背負って出勤。 いつしかCOACHのバッグ達はクローゼットの奥へと・・。 衰退を見せ始めたCOACHは クリエイティブを刷新し、レディスのバッグ市場に復活。 革メインでトラッドベースだったデザインは もっとカジュアルで軽量な素材で、かわいいデザインをメインに ハイブランドよりも手頃な価格帯の設定で一気に再浮上。 1つのバッグに人生を賭けるような買い方をするよりも 手頃な値段でかわいいバッグをいくつか欲しいと考える客層に 見事に答えるようにCOACHは再び人気ブランドになっていった。 そして女性のバッグ市場にしっかりとしたポジションを築いたCOACHは 再びメンズの市場に進出してきましたね。 僕は昔ながらのCOACHのバッグを今さら欲しいとは思いませんが 現在のカジュアルなバッグ類は非常にイイと思います。 トートやメッセンジャーなどのデザインは秀逸です。 コレなら欲しいなと思うものが毎シーズンいくつかリリースされ COACHのクリエイティヴアイディアの豊富さに驚かされます。 先シーズンのクラークソンシリーズ。 柔らかなシープスキンを使ったトートとメッセンジャー。 余裕があれば全色揃えたかったです。 シープスキンでホントに柔らかくデリケートな革です。 アメリカから購買代行を使えば日本の35%オフくらいで手に入ります。 1年落ちのものは国内ショップでシーズン終わりにセールにもなります。 大き目のトートはトンプソンだったかな? これはウイートという色で2011のSSのものです。 麻とかベージュ系のコーディネートにはよく合います。 40代の方だったらCOACHを通過したように思いますが みなさん、今でも使っていますか? マルベリーもだいぶ変わってしまいしたね。 現在はソフトな感じのデザインが中心のようですね。 う~ん、ちっともいいと思いませんが(^^ゞ トラッドベースだった時代のマルベリーのバッグは カーフに型押しをした素材がブランドのアイコンのような感じでしたね。 青山にカッコいい路面店があってそこは一番品揃えが豊富でした。 茶の方はけっこう使いましたね。 さすがに荷物が多い時には持ちませんが 書類とシステム手帳くらいの時にはよく使ってました。 同じ素材で靴もあります。マルベリーネームのものです。 聞いた話ではCrocket&Jones製だったとか。 当時のCrocketはポールスミスの靴の方で有名だったので この話も多分本当なのではないかと思ってます。 同じデザインの素材違い。 ブライドルレザーのブリーフケースは、実は未使用なのです。 大人になったら使おうと思って大事に持っていたのですが 未だに使ってません(^^ゞ ある意味貴重なバッグなのでいつか使おうとは思ってますが(^^ゞ まだうっすらとブルームが出てます。 15年くらいほとんど触ってもいないのに完璧なコンディションを 保っています。凄いな(^^ゞ こんなバッグもあります。 このまるっとしたフォルムの柔らかいバッグは PRADAのメンズです。 こちらも15年くらい前ですかね。このモデルの黒が流行った時期があり 僕は黒はあまり欲しくなく、他の色がいいなと思ってたのです。 ドクターバッグのフォルムをアレンジしたのかな? この型のデザインはPRADAが始めたような気がしますが 今ではメンズバッグの定番デザインになってますね。 色はけっこうやけて変色しています。 革があまりに柔らかかったので防水スプレーをかけ過ぎてしまい オリジナルの色が思い出せない感じに(^^ゞ 僕の中では夏用のバッグで、麻やコットンギャバなどの ナチュラルなイメージの素材によく合わせます。 スナッフスエードなんかにも非常に相性が良いです。 白のポロシャツにベージュのチノパン スナッフスエードのスリッポンにこのバッグを合わせると けっこうシンプルながらラグジュアリーな雰囲気になります。 オックスフォードに合わせるなら少し丸みのあるデザインと。 ロブのバルス、アルディラカラーになります。 両方のフォルムと色の感じが良くマッチしますね。 因みにこれはフィレンツェを旅行した時にPRADAのアウトレットである モンテバルキのショップで購入しました。相当安かったです(^^ゞ ベッペスパダチーニの事はもう知ってる人も少ないかもしれません。 イタリアのブランドでわかりやすく言うとETROのペイズリーを 亜熱帯の楽園の絵にしたものです。 その楽園の自然風景の絵にコーディングをした素材でバッグなどの 製品を作ってたブランドで、エトロほどフェミニンではない感じでした。 ネクタイやスカーフ、シャツなんかもありました。 すべて亜熱帯地方の極楽鳥とか蝶とか植物なんかのモチーフでしたね。 いくつか持ってましたが、今手元にあるのはこのブリーフケースだけです。 ミラノのモンテナポレオーネ通りとスピーガ通りの間の路地に 店がありましたね。もう無いのかなぁ。 他にももう手元にありませんが PIERO GUIDIのリネアボールドとか ラルフローレンのブラックウオッチ柄のものも使ってました。 GUCCIなんかも持ってましたね~(^^ゞ バッグについては、こんな感じの紆余曲折を経て 最近のBerettaとシセイに落ち着くわけです。 日本のブランドはほとんど使ってません。 確かに日本製のクオリティが高いというのは理解していますが デザインはどれも好みじゃありません。 特に決まりきった型のブリーフケースに妙な変化を加え 中心部の留め金具のセレクトとか、フラップ部分の曲線のカットなどに 加えられたアレンジが好きになれないんですね。 革そのもののセレクトとか染色する色のセンスなど どこかで残念な部分が必ずあるのでどうしても買う気になれないのです。 やはり質実剛健な英国産か色気の漂うイタリア産が好きです。 比較的いいなと思うドメブランドは 栃木レザーを使ったsotとかSLOWとかですかね。 この辺の新しいデザインはけっこうチェックしていますよ(^^ゞ

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