When the music's over―ともるー'sブログ

2008/10/01(水)15:22

『杳子』―山口小夜子

持ち物自慢させてください(131)

昨年、山口小夜子さんが、突然お亡くなりになって とても哀しく あちこちひっくり返して見つけた小夜子さんの画像を ずいぶんとアップしました。 人間のおとうさんが、やんちゃだったころから、とても、とっても好きで レクイエムみたいな感じで。 このあいだ、あちこち整理していたら新たな画像を見つけたので アップさせていただきたいな、って思います。 小夜子さんは、やっぱり私の大好きな 寺山修司さんの映画『チャイナ・ドール』や 鈴木清順監督の映画『ピストル・オペラ』にも出演しておられますが おそらく、一番最初に出演されたのは 杳子―山口小夜子 posted by (C)ともるー 杳子 だったのではないかと思います。 原作 古井由吉(第64回芥川賞作品『杳子』より) 監督 伴睦人(『黄色い季節風』『カレンダーレクイエム黄色い銃声) 音楽 畑野亨 スチル 漆畑鉄治 撮影 渡部真 キャスト 山口小夜子・石原初音・後藤和夫・真家宏満・絵沢萌子・他 キャッチコピーは 閉ざされた季節にうずくまる少女杳子 その存在は、かなしく胸に切ない それと あたしはいつも境目にいて、薄い膜みたいなの 薄い膜みたいに顫えて、それでいて生きていることを感じているの お姉さんみたいになりたくない ...なんだか、私のところに相談に来られる方々のこころを語っているようなことばたちを 30年以上前に聴いたような そんな錯覚に陥ります。 小夜子さん演じる杳子という名前は 「杳として行方も知れず」から つけられたのではないかと想像します。 ところで杳子は「歌手として活躍している」という設定で この映画の中で歌を歌っているシーンがありました。 小夜子さん自身「歌は全然ダメ」とその後のインタビューで語っておられました。 実際、映画の中の歌のシーンは ...あまり上手とは言えなかったけれども その存在感(とても儚い存在感でしたけれども)には圧倒された記憶があります。 なお、この映画はゾディアック・コーポレーション第一回作品ですが インディペンデントフィルム、いわゆる自主映画と考えて良さそうです。 詳しいことは分かりませんが 1976年06月に上映がスタートし、 札幌では07月07日と08日に、上映されました。 私にとって、とても印象に残る映画だった、と言えます。 以前の記事でパンフレットもあるはずだと書きましたが 自主映画であるがゆえに おそらく 今回載せたフライヤーしかなかったかもしれません。 ←おやぢ話に付き合わせて ポチ! 人気blogランキングへ←ごめんね ポチ! ...とまあ、これだけではなんなので、同時に見つけた この頃のと思われる資生堂のカレンダーも。 正確な年はわかりませんが、おそらく1970年代後半だと思います。 資生堂カレンダー09月 posted by (C)ともるー 09月 資生堂カレンダー10月 posted by (C)ともるー 10月 資生堂カレンダー11月 posted by (C)ともるー 11月 これは真行寺君枝さんではないだろうか? 資生堂カレンダー03月―山口小夜子 posted by (C)ともるー 小夜子さんは03月

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