第76回オールスターゲームはアリーグの勝利で終わった。来年はピッツバーグ・パイレーツの本拠地であるPNCパークで開催される。ピッツバーグは鉄鋼の街であり、近年は中国などに押され気味の業界である。今回開催されたデトロイトは自動車産業の街であり、こちらも不振の街であり、そういった意味ではこのオールスターはある種の励ましにもなったのではないだろうか?オールスターが終わると、各チームはそれまで何事もなかったかのように普通の状態に戻って試合をこなす。オールスターのお祭り的な雰囲気など跡形もなくなる。オールスターは後半戦開始のゴングのようなもので、これから各球団ともますます忙しくなる。その第一弾がトレードである。7月末のトレード締め切りまでに何組か大きなトレードがまとまるのではないだろうか? とくに地区優勝の可能性の高いチーム、あるいは地区優勝に望みがつながるチームでは積極的にトレードを行なう。また、地区優勝がほぼ確実視されているチームはワールドシリーズに備えた補強も考える。この7月終わりまでのおよそ2週間がチーム構成のラストチャンスであることには間違いはない。ここで意外なまでの大物選手が動くこともよくある。今年はその中でも松井(稼)選手やイチロー選手までも噂に上がっている。松井選手はマリナーズが狙っているという噂が絶えないし、ヤンキースは何年も前からイチロー選手を狙っている。もちろんヤンキースの松井選手のように契約条項の中にトレードに関する条項が含まれていて、本人の承諾がない限りトレードに出されない場合もある。イチロー選手あたりでもそのような条項は含まれていると思うが、本人さえ承諾すればトレードは成立する。ただヤンキースの場合は打線よりも投手陣の立て直しが課題だから、イチロー獲得に躍起になるとは考えにくい。動くとすれば投手だろう。今年はムシーナ、R・ジョンソン、ライト、パバーノ、ブラウンという最強の布陣を敷いたつもりであったが、けが人続出で機能していない。ここはどうにか立て直したい所だろう。松井(稼)選手を狙っているという噂のマリナーズだが、こちらはブーン選手を解雇したことでセカンドに大きな穴があいてしまった。これをどうにかしたいという気持ちは強いはず。ただ、こちらも今年はセクソン、ベルトランという大物を補強しながらうまくいっていない。これ以上資金を投入できるかというと疑問が残ろう。ことしは地区優勝も難しそうなので、若手の育成に力を注ぐのかもしれない。こうなったとき、イチローが不満を口にする可能性が出てくる。するとイチローの行き先はどうなるのか?マリナーズに残る気持ちがあるのか?もちろんマリナーズとの契約はまだまだ残っているが、マリナーズを出て行く可能性は充分にありそうだ。
これから7月末日までの間で、どんな動きが起きてもおかしくはない。後半戦へむけての大きな動きは水面下では活発になっているはずだ。
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最終更新日
2005.07.13 21:35:11
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