メジャーリーグ雑談

2006/11/07(火)17:07

巨人はまたしても長距離路線か?

巨人が日ハムの小笠原選手の獲得に動いている。そしてオリックスの谷選手の獲得もほぼ現実的となっている。今年の打線が弱かったことへのてこ入れだそうだが、果たしてこれで戦力が出来上がるのだろうか? 今年のパリーグの優勝は日ハムでありセリーグは中日であった。これらのチームが強力な打線を売り物にしていただろうか? 確かにウッズや福留、小笠原の長打は脅威であったが、それ以前に1、2番の活躍が目立ったのではないだろうか? 荒木、井端の存在は怖いと言うよりもいやらしいコンビであった。日ハムの1、2番も怖さというよりは活力源であったように思える。打線というものはクリーンアップが得点を重ねる事が重要だが、そのためのお膳立てが巨人にはできなかったのではないだろうか?  巨人に必要なものは1点を取るシステムではないだろうか? 今年の巨人の戦い方を見ていて、1点を取るのが下手なチームだな、と感じた。野球というスポーツは相手よりも1点でも多く取ればいいのであり、何も0点の相手に10点取る必要などない。それこそ1点でも勝てる。それを忘れてはいないだろうか?補強するのであれば、そこが最大のポイントではないだろうか?  相手投手にプレッシャーをかけられる選手が必要である。ランナーが出ても盗塁する可能性が無ければ投手は打者に集中して行くことができる。緩いボールも投げられるだろうし、ワンバウンドになるようなフォークだって投げられる。もし、世界の盗塁王・福本選手が巨人にいたらどうなるだろうか? 投手はランナーに気を遣うばかりで打者とまともに勝負はできない。盗塁を防ぐため、どうしてもストレート系のボールを投げざるを得なくなる。打者とすれば、こうなればしめたもの。球種を絞り込んで打席に立つ事ができる。こういう補強をしなければならないだろう。  そして巨人はファン獲得のために色々なことをしているようだが、谷選手の獲得、小笠原選手の獲得はファン心理に「また同じ事をするのか」というがっかりとした気分にさせはしないだろうか? 原監督がいまでも人気があるのは大学を出て巨人に入団し、巨人でユニフォームを脱いだからだ。それを忘れているのではないだろうか? その選手が入団したてのころどうだったのか、チャンスで打てなくてファンはどう感じたのか、チャンスで打ってファンはどんな反応を示したのか? ファンは苦難の時代までを見てファンでいる。ダメな選手が育って行くのを見るのもファンの楽しみである。そのダメな選手がチームの柱となり活躍する姿を待っている。ところが今の巨人はできあいの選手を連れてくるだけだ。  これはファンだけでなく、巨人の育成にも大きな影を落とす。たとえば小久保選手がいなくなったら、若手の内野手は「今がチャンス」と喜ぶ事だろう。ところがその穴を小笠原選手で埋められてしまうのだから若手に取ってはおもしろくないだろう。競争も生まれないだろう。  ある程度の補強は必要だが、必要以上の補強はいらない。そして巨人で育った選手を見てみたい。これがファンの心理ではないだろうか? アイスポーツ

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