2010/06/20(日)10:39
日本初の禁煙と淀君
タバコはコロンブスによって発見されたアメリカからヨーロッパに渡った物、
と言うのは有名な話ですが、当然日本のタバコもその流れで入ってきたものです。
はじめは薬用として伝わりました。
タバコは憂鬱な気分を解消し、気分を増大してくれ、ヤニは蛇の毒を分解する薬と
当時の人はタバコをそんなふうにとらえていたそうです。
そして、日本で初めてタバコの虜となってしまった女性喫煙家第1号は、
豊臣秀吉の側室だった淀君(茶々)だと言われています。
この淀君にタバコを教えたのは当然、豊臣秀吉だったのですが、その愛煙家ぶりは激しく
一日中片時も手放すことなく吸い続けたとされていますから、
そうとうなニコチン中毒症状になっていたのだと思われます。
ところがある日突然、自分が淀君にもすすめ、タバコを普及させようとしていたのにも
関わらず、秀吉は突然『煙草禁止令』を出すのです。
この禁止令の理由は定かではありませんが、余りに熱中してしまった淀君が体調を
崩したからだとも、親しくしていた僧侶から「煙草は世を害する物で、煙草を
持ち込んだバテレン(キシリタン達)が日本侵略を狙うための陰謀」と忠告を
したからだとも言われています。
歴史に残されている淀君のヒステリックな行動は、実は最初からではなく、
この煙草禁止令が出された後のことで「ニコチンの禁断症状」によってだと言う説も
あります。
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