随分時間がたってしまったので記憶が曖昧な部分も多いのですが。
富士ヒルのレース中の状況について書きたいと思います。
今年の目標は72分を切る事でしたが、大会1ヵ月前ぐらいからの調子からして達成はかなり厳しい状況でした。
唯一良い材料としては体重が2kg程昨年より軽い事ぐらい。
体重を考慮すると、昨年の平均ワット数が231.7wで、73分30秒ぐらいでしたが、同じワット数で登れば計算上は2分程度は短縮出来るはずです。
それで71分30秒。
と、今冷静に書いてみると結果は始まる前から出ていたのかもしれません。
ただ、今回は240wで登る事を目標にしてスタートしました。
もしそれが出来れば70分切りが見えてきます。
いつも作っているラップ表は一応70分を目標に作成しました。
今回の結果も併記してまずそのラップ表を貼ります。
これが全てと言ってしまえばそれまでなんですが・・・
序盤は集団も安定せず、女子を追い抜いたりする関係でどうしてもペースが乱れがちですが、とにかく240wを意識。
脚は思ったよりも回って調子は悪くなさそうです。
2km毎にラップ表を確認しますが、この時点では若干の余裕があります。
ラップ表には高低差も書いてありますので、勾配がきつい区間は無理をせず、緩斜面に入ると少しペースを上げる感じです。
しばらくすると集団も安定してきて、緩斜面ではなるべく一つ前の集団に追いつく感じで、勾配がキツイ区間では多少千切れても無理はせず240wを刻みました。
半分になる12km地点での37:15、昨年より1分程度早いタイムです。
この辺りになるとだんだん脚が回らなくなって来ますが、それは昨年も同じ。
この辺りからラップ表からの貯金は無くなって行きました。
でもこのペースで行けば72分は切れるはず。
しかしどこで大垂れするか分かりません・・・
ここからはパワーよりも集団との距離感を意識する様になっていきます。
それまでいた集団から徐々に遅れはじめ、3~4人で走る感じになっていたと思います。
でも昨年は15kmを過ぎた辺りから脚が攣りそうになりましたが、今回はそんな事はありませんでした。
パワーは落ちてきていますがまだ自分でコントロール出来る範囲で収まっています。
そのままなんとか気力を維持しつつ距離を縮めました。
後少しで平坦に入る・・・そこまで頑張れば何とかなる。
そんな事を考えて走っていました。
そして平坦区間に入る1~2km手前だったでしょうか。
「バスさんもうすぐ平坦だから前の集団に追いつこう!」
稲葉さんでした!!
この場面で稲葉さんが来てくれた事は本当に心強かったです。
そして平坦区間。
こちらの黄色いヘルメットの方に大変お世話になってしまいました・・・
この場を借りてお礼を申し上げます。
平坦区間も終わりに近づき前方にトンネルが見えてきました。
ここまで来ればもう後を考える必要はありません。
最後の力を振り絞ってゴールを目指します。
これは本当にゴールラインを切った瞬間ですね。
ストップボタンを押している瞬間。
サイコンでのタイムは71分10秒ちょっと。
今の自分にとっては十分過ぎる結果でした。
喜びと安堵の入り混じった感情がジワジワと湧き上がってきました。
なんとか今年も1歩前進出来ました。
でもこれ以上があるのあだろうか・・・
今年は本当にやれる事は全てやったと思います。
来年はどうするのか。
まだ分かりません。
でもきっと。
又来年も同じ様に五合目を目指しているんだと思います。