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2005/01/23(日)02:03

最近はやりの「ボディワーク」って?

ボディワーク/身体知(234)

最近、「ボディワーク」という言葉が日本でも認知されはじめています。というか、「はやり」はじめているようです。 ボディワーカーとしては嬉しいかぎりですが、少し前までは「ボディワーク」と認識されていなかったテクニックも、「からだに働きかける」技術だからと、「ボディワーク」の名で呼ばれるようになったりして、クライアントや「潜在的」クライアントの方々の間に少なからず混乱を招いているようです。 歴史的には、「ボディワーク」という言葉を最初に用いたのは、ウィルヘルム・ライヒ(フロイトの弟子の一人)とアイダ・ロルフだということです。 ライヒは、フロイトの精神分析の流れを汲みながらも、身体にも働きかけることで精神治療を効果的に進めようとしました。ライヒの方法は、現在、「ボディワーク」というより「ボディセラピー」(ライヒアン・セラピー)に分類されることが多いかと思います。 いっぽうロルフは、重力と筋膜(軟部組織)に関する、彼女独自の考え方にもとづいて、身体構造を統合するためのシステムを作り上げました。それが現在、“Structural Integration(SI)”と呼ばれる、ロルフィングを中心とした様々な方法です。 また、「ボディワーク」という言葉が使われはじめた時期に前後して現れた様々なテクニック(たとえば、よく知られているものでは、アレクサンダー・テクニークやフェルデンクライス・メソッドなど)も、後に「ボディワーク」に分類されるようになっていったようです。 こうして「ボディワーク」の「範囲」は広がっていき、現在でも広がり続けているようですが、今のところ狭義には、SIを中心とした、治療やリラクゼーションを目的としない、「身体教育」のためのテクニックを指して言います。 広義には、というと、誰もはっきりと把握できない状態かもしれません。その辺のことは、私よりも詳しい方々にお任せします。 取り合えず、このテーマで多くの方々が多くのことを語ってくださればと思います。 ボディワークの実践について、あるいは受けた感想やその内容、意見、関連情報(最近、ボディワーク関連のいろいろな本が出版されていますので、それらの情報とかでも、もちろんかまいません)・記事など、ボディワークに関わることなら、どんなことでも寄せていただければと思い、このテーマを投稿しました。

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