2005/03/02(水)14:36
現代思想の冒険
竹田青嗣 1992 現代思想の冒険 ちくま学芸文庫 (毎日新聞社、1987)
マルクス主義が、社会批判の思想としてリアリティを失うと、それを解体し、越え出ようとするポスト・モダニズムと呼ばれる思想の流れが現れた。本書はそうした思想状況の中(1980年代)で著されている。
本書では、近代思想からこのポスト・モダニズムという思想状況に至る流れを概観するために、様々な思想の形を扱っているが、それらをシンプルに翻案しながら紹介しており、読者の理解を大いに助けている。
本書は、近代思想-現代思想の入門書としてオススメの1冊である。