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2006/06/06(火)23:12

今日の読書

文学/マンガ/エッセイ(11)

小泉義之 著『デカルト=哲学のすすめ』(講談社現代新書)、秋山駿 著『信長』(新潮文庫)の2冊を読了した。前者の感想は特にない。後者は再読であるが、けっこう好きなエッセイで、再び一挙に読み終えた。 戦国時代の武将の中では、私はダントツで信長が好きである。この『信長』の記述の中から立ち現れる織田信長像は、魅力に満ちている。信長は、日本史上もっとも非凡、かつ独創的であり、また、もっとも不可解である。著者は、織田信長に関して記述された、数少ない書物のうちの代表作とも言える『信長公記』や『武功夜話』を拠り所としながらも、それらの記述、解釈を批判的に読んでいる。プルタークの『英雄伝』やスタンダールの『ナポレオン』など、東西の古典を縦横に引用しながら、従来とは異なる独自の観点から、この戦国の天才武将 織田信長の真の姿に迫ろうとしている。 デカルトに関しては、解説書ではなく、本人の訳書のほうが読みやすいし、ずっと面白いと聞いた。なので、岩波文庫などから出ているものを読もうと思う。

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