2010/06/06(日)17:23
ブラックプール、終わりましたね。
今年のブラックプールダンスフェスティバルも終わりましたね。
プロはラテンもスタンダードもトップ選手が参加して盛況だったようですが、アマチュアではイタリアとロシアがボイコットしたため、何とも寂しい大会だったようです。
実際、参加カップル数を見ても本当に少なく、400組参加が常識だったころと比較すると閑散としていますね~。主催側はカップルの参加費が集められずかなりの赤字だったのではないかと思います。
実は、ドイツでもブラックプールはあまり人気がないのです。
スタンダードの世界チャンピオン(ドイツ)は、ブラックプールには参加せずにこの週末にイタリアで行われたリミニオープンに参加していましたね。
同じようにドイツのトップ選手の多くがブラックプールには参加せず、参加した選手もあまり良い結果が出ずに帰ってきたようです。
とあるドイツのスタンダードファイナリストは、「来年からは絶対ブラックプールには行かない」と断言していました。
なぜブラックプールがこれほど不人気でボイコットされるのか?その理由をトップで活躍している友人たち数人に聞いてみたところ、ブラックプールでは実力ではなく、「イギリスにどれだけたくさんのお金を落としたかどうか?」で順位が決まる傾向が強いのだそうです。
つまり、イギリスでレッスンを受けなければ、その他の数あるIDSFの競技会でどれだけ良い成績を出していても意味がないのだとか・・・。
でも、今やスタンダードのメッカはイタリアであり、ラテンはロシアが最強となっています。イギリスでレッスンを受けるメリットはあまりなく、高いだけなのだとか・・・。
ただでさえお金がかかるダンススポーツですから、アマチュア選手の多くがIDSFとイギリスのどちらを選ぶか?となったときに迷わずIDSFを選ぶわけですね。
もちろん、ブラックプールは伝統ある競技会ですし、会場の素晴らしさは世界一と聞いていますので、私はボイコット自体が良いことだとは思いません。
でも、近年のアマチュアの結果を見ていると納得がいかないことも多く、ブラックプールを避ける選手が続出してしまうのも当然なのかも?と思います。