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親父が亡くなった。享年82才。
父親の死が悲しいのはもちろんだが、皆から惜しまれて亡くなったことが、息子としてはせめてもの救いだった。 手術不可能な癌がみつかってから6年、その間抗癌治療を続けながら、死の1ヶ月前まで仕事をしていた。今年に入ってからは衰弱していくのが家族にはわかったが、皆に心配をかけまいと極力平静を装っていたようだ。仕事関係の人達は突然の訃報にかなり驚いていた。 葬儀の後、病室から持ち帰った荷物を整理していたら、妹が一枚の書き置きをみつけた。病院の案内用紙の裏の白紙に書かれたもので、父が死を間近に感じて、力を振り絞って書いたらしい。 やや乱れた字で 「我に悔いなし。感謝あるのみ。ありがとう。ありがとう。」 と書かれてあった。 立派な生き方と立派な死に方だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
素晴らしいお父様ですね。
精一杯生きたからこそ書ける言葉。しかもそれが皆への感謝の言葉。心からご冥福をお祈りいたします。 (2011.10.18 13:22:13)
そうだったんですか・・・
明日、『エンディングノート』という映画を見に行こうと思っていたところです。 素敵なお父様ですね。 心からご冥福をお祈りします。 (2011.10.18 16:48:53)
カタリナnoteさん
ありがとうございます。 葬儀が終わって、今ぽっかりと心に穴があいたような気持ちですが、この「ありがとう。ありがとう。」が親父の声で優しく響いています。 (2011.10.19 00:21:33)
ご立派なお父様に感銘をうけました。
ご自身の「死」にきちんと向き合っていらしたからこそ、ご家族にご配慮とお気遣いがあり、最後のお手紙になったことと存じます。 大先輩の人生の閉じ方。 勉強させていただきました。 先生、お父様ね息子さんである、ということ、誇りですね。 羨ましいです。 (2011.10.20 01:56:50)
ありがとうございます。
父は亡くなる数時間前まで意識が清明で、僕としては死を明確に意識しているのがかわいそうでなりませんでした。そんな中で感謝の念と共に人生を閉じた父。自分はそんな立派な最期を遂げられる自信が全くありませんが、残りの人生を生きていく上で常に目標にしていきたいと感じています。 (2011.10.23 00:57:47) |