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めんどうはごめんだ

めんどうはごめんだ

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医療全般

2011.07.03
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カテゴリ:医療全般
久しぶりに用事があって京都に出かけてみた。
街の中心に古くからあった小学校がいつのまにやら老人介護施設に変わっていた。建物は小学校のままなので、看板をよく見ないとわからない。市街地の子供の人口は年々減少しているらしく、児童がいなくなったため廃校となり、老人介護施設として利用されているようだ。
おそらくは、この小学校を卒業して50~60年経って、再びこの建物にお世話になっている老人も多いことだろう。まさに少子高齢化の縮図といえる。

長寿国といわれる日本だが、医療の進歩がその一端を担っていることは間違い無いだろう。
数十年前なら脳卒中や心筋梗塞などは最初の発作で死んでしまった人が多かったけど、今じゃとにかく病院へ運ばれれば取りあえずは助かることが多い。しかしそれ以前の日常生活に戻れることは少なく、介護などのお世話を受けて生きていくことになる。
要するに簡単に死ねなくなったということだ。

医師であり作家である久坂部羊氏は「日本人の死に時」という本で書いている。
=近代医療の発達する前は、たいていの人が自分の家であまり苦しますに死んでいました。自然に任せておけば、人間はそれほど苦しまずに死ねます。それは動物の死を見ても明らかなことです。死が苦しくなるのは、人間があれこれ手を加えるからです。=

確かにそのとおりだ。私の父方、母方の両祖父とも脳卒中のため自宅で亡くなっている。その頃は脳卒中など治療法が無いから入院するということも無かったのだろう。倒れて一月も経たないうちにで家族に看取られながら亡くなった。

ところが今では病院に入院してしまえば、なかなか死なせてもらえない。
例えば、口から栄養を摂れなくなった老人に対しては、PEG(胃ろう)により栄養を補給することが普通に行われているようだ。腹に穴を空けて、そこから直接胃にチューブを差し込み栄養を送り込むというものである。こんなものに何の意味があるかと思う。
口から栄養が摂れなくなるというのは、死に時が来ているということではないか。緊急避難的にPEGで乗り越えればその後は元の生活に戻れるというのなら価値もあろうが、徒に延命のためだけにPEGで栄養を与えるなどというのは生命の尊厳を損なうことにすら思える。いったいそこまでして寿命を延ばすことに何の価値があるのだろうか。

80才以上で生きるに値する生活を送っている人は何割ぐらいいるだろう?
「やることがない」とか「退屈でしょうがない」とか「毎日周りの人の世話になっていて心苦しくてしょうがない」と思いながら生きている人、認知症のためそんな感情すら無くなってしまっている人・・・

一般的に長寿は幸せなことだと思われているが、デイサービスなどで老人を集めてチーチーパッパと幼稚園のようなお遊戯をさせられている姿をみると、何とも言えない気持ちになる。
かつては社会に貢献し活躍してきた人達、特に今80代の方々は戦後の日本の復興を支えてきた世代である。その方達が今や社会のお荷物のようになって、子供だましのお遊戯で人生の最後の時間を潰さざるを得ないのは屈辱的ではないだろうか?

人間いずれは死ぬ。今のように簡単に死ねない時代にあって、自分の死に方をどうするのか?は大きな問題だ。






Last updated  2016.10.03 01:15:22
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2010.08.12
カテゴリ:医療全般
所在が不明となっている高齢者が多数いることが明らかになった。その一方でお盆の帰省ラッシュにペットホテルが満杯状態だという。ご丁寧に帰省中もネットで自分のペットの様子を確認できるので安心だという。
行方の知れない見捨てられた高齢者と、お金を掛けて充分に世話をしてもらっているペット。どこかおかしいと感じるのは私だけだろうか?






Last updated  2016.10.03 01:17:09
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2010.07.15
カテゴリ:医療全般
大手私鉄やJRで、駅員への暴力行為が頻発しているらしい。
以下産経新聞の記事から

「駅員への暴力過去最多 869件、不況も影響?
2010.7.7 20:52
 大手私鉄やJRの駅、車内で、平成21年度に起きた駅員や乗務員への暴力行為は869件で、過去最多となったことが7日、日本民営鉄道協会のまとめで分かった。20年度の752件から大幅に増加。調査対象の鉄道会社は、統計を取り始めた16年度の21社から21年度は25社に増えたが、同協会は「不況によるストレスも影響しているのではないか」と話している。
 869件のうち、加害者が酒を飲んでいたケースが499件と6割近くに上り、午後5時以降の発生が584件。曜日別では、月曜が89件で最も少なく、曜日を重ねるごとに増え、日曜が147件と最も多かった。月別では、飲酒の機会が多い12月が90件と最多。」


どうやら病院に限らず、どこでもキレやすい人間が増えてるようだ。客商売というのはつらいもので、お客の罵詈雑言にギリギリまで耐えなければならない。医療従事者も多くの場合忍の一字で耐えているが、他の患者さんに迷惑がかかったり、診療の妨害をされるようでは警察に応援を頼まざるを得ない。

実は先日も警察を呼ばざるを得ない事態になった。今年でもう6回目である。
患者の家族が、泥酔状態で怒鳴り込んできて診療を妨害し、他の患者も恐怖におののいていたのでやむなく警察のきてもらった。真夜中2時のことだ。
「電話口での対応が気に入らん」ということだが、酒の匂いをプンプンさせて支離滅裂なことをわめいている。自分の言葉にどんどん興奮して収拾がつかなくなっているのだ。まさにそいつの子供の診療をしているのに、邪魔をする。
ただでさえ深夜の診療で疲れているところに、このバカのおかげで2時間以上をムダにした。

こういう旦那の奥さんていうのは、例外なくじっとして無言のままだ。家庭でも暴れ出したらひたすら収まるのを待っているのだろう。

以前の何かのコラムで、
「電車が次々と私を轢き殺しにくるのに、線路を修理しろといっても無理だと」と嘆いているベテラン医師がいた。その医師は程なくして引退した。

経済状況の悪化、少子化、多くの自殺者、政治の不在等、暗い材料ばかりの日本だが、一番の不安要因は個々人のモラルの低下だろう。人間そのものが悪くなっているのに、明るい展望を抱けと言っても無理な話だ。






Last updated  2016.10.03 01:17:57
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2010.07.04
カテゴリ:医療全般
ついにうちの病院も「敷地内禁煙」となった。以前から病院内禁煙にはなっていたのだけど、裏玄関前にあった喫煙場所も閉鎖、駐車場も含めて建物の外であっても病院の敷地内である限りタバコは禁止となった。愛煙家をいよいよ追い詰めるみたいで正直抵抗はあるが・・・

私自身は5年ほど前にタバコをやめた。人間勝手なもので、やめてしまえば他人が吸っている煙がうっとうしく感じる。飲み屋に行っても、スモーカーが多いと衣服にヤニの匂いがこびりつくのが最近はイヤでしょうがない。

むかし実家の爺ちゃんはヘビースモーカーで、死ぬ直前までタバコをくわえていた記憶がある。あのころは全然煙たいとか空気が悪いとかいう印象が無くて、タバコを吸わないお袋も特に文句を言っていなかったように思う。
考えてみたら、田舎の大きな家で、風通しが極めて良かったからだろう。冬がやたらと寒くて、火鉢の側から離れられなかった。夏はクーラーが無くてもけっこう涼しかった。

今やどこに行っても、建物の機密性が高い。一人でもタバコを吸えば部屋中煙だらけだ。いくら煙処理装置をつけたテーブルの周辺だけを喫煙エリアにしても、ニオイは建物の中を拡がって行く。
まあ、愛煙家には申し訳ないが、禁煙はそういった環境の中ではやむを得ない選択だと思う。(しかしヒステリックなまでに喫煙家を毛嫌いし、高飛車に嫌煙権を主張する人っていうのもなんか好きになれないなー。)

最近のタバコのパッケージには、吸い過ぎると肺がんになるとか、心筋梗塞になるとか、いろいろと怖い文言が印刷されているらしい。ご丁寧にタバコのヤニで真っ黒けになった肺の写真まで載せているものもあると聞く。そこまでいくと、もはや喫煙は究極のMである。

タバコの健康被害がうるさくいわれるようになったのは寿命が延びたからだろう。肺がんの好発年齢は60才以後。一昔前ならいずれにせよ寿命である。肺がんや心筋梗塞になるのを待たずとも他の病気で死んでいた時代には、タバコの害など問題にならなかった。そう言う意味では、タバコの健康被害が問題になる国は幸せな国かもしれない。(爺ちゃんが肺がんの診断を受けたのが83才。すでに進行癌で手術の適応は無かった。タバコをやめること無く、85才で世を去った。)

nosmoking






Last updated  2016.10.03 01:18:15
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2010.06.09
カテゴリ:医療全般
私の勤める病院は平成21年度は黒字でした。
その理由は、保険点数の改正によるところが大きくて、我々の医療行為そのものが変わったというわけではありません。

医療においては、サービスの価格が全面的に国によって規定されます。
ハイリスク妊娠の管理、治療や、帝王切開などに対する保険点数が上がり、その分病院の収入が増えただけのことです。国が保険点数を上げてくれた理由は、産科や小児科の救急疾患の受け入れ先が減少している現実に鑑み、経済的なインセンティブを与えないとマズいだろうという思惑からです。

さらにうがった味方をすれば、自民党→民主党という政権交代の中にあって、これは政権の人気取り政策としての一面も見え隠れします。(妊婦健診料をほぼ無料にしたのは麻生政権でしたし、分娩手当一時金の支給額を引き上げたのは民主党です。)

また言い方を変えれば今までが不当に安い価格設定を余儀なくされてきたわけで、ようやく時代の波に押されて国側が我々の仕事にいくらかでも正当な評価をせざるを得なくなったという一面もあります。

もちろん黒字になることはありがたいですが、生かすも殺すも国の思惑次第という現実を前に、病院の場合経営努力などという言葉が意味を持つのかどうか疑問に思えてきます。

このように国が恣意的に決めることができる保険点数は、逆にいつでも一方的に下げることも可能で、「医療費は抑制すべきもの」がデフォルト設定になっている厚労省にあってはいつまた変更されるかわかりません。実際今年の4月になって突然、切迫早産に対する胎児心拍モニタリング検査(NST)が一斉に査定される(つまり行った検査に対してお金が支払われなくなる)という珍事がおきました。さすがにあまりの理不尽さに各地からブーイングが出て、訂正されたようですが。

政治には正直なところ興味がありませんが、日本のようにコロコロと総理大臣が変わり、閣僚も変わるという国では50年、100年先を見据えた政策を期待するのは無理なのでしょうか。しかし、教育、医療、防衛については長い目で見て考えてくれる政治家がもう少しいてほしいものです。






Last updated  2016.10.03 01:18:57
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2010.02.13
カテゴリ:医療全般
こうしてブログなんかをやっていながら言うのもなんだけど、なんでもIT化、デジタル化には反対。その中でも電子カルテなどは愚の骨頂だろう。

先日ある患者さんを医大の付属病院に搬送したときに、ドクターが電子カルテ相手に悪戦苦闘しているのを見た。
「救急で搬送してきたんやから、そんなとこで時間を取るなよ~」と思いながら。
ソフトにもよるのだろうが、そこの電子カルテは患者の食事の初期設定を全て済まさないと次の画面に移れないらしい。救急車で来たのに「朝食はご飯かパンかどっちがいいですか?」とか「飲み物は牛乳かオレンジジュースかヨーグルトが選べますけど」とか、どうでもええやんけそんなの!

電子カルテを導入している病院は年々増えている。厚労省も推進しているようだ。
しかし導入した病院の医師からは、不満の声しか聞かない。
結局医師が行う入力作業が大変なのだ。ただでさえ医師不足といわれているのに、これ以上いらん仕事増やしてどないすんねん。
薬、会計、レセプトなども医師の入力を元に自動的に発生していくので、事務関係は確かに省力化できる。しかし肝腎の診察業務をこの上なく圧迫しているのである。単位時間当たりに診察できる患者数は、電子カルテ導入後6~7割程度に減少したと訴える医師が多い。もし導入するのなら、入力専門のクラークを置くべきだという意見は昔からあるが、どこも経済的に苦しいから実現化している病院は少ない。少なくとも自分の知る限りまだそんな病院は無い。(そりゃ単に入力専門と言ったって、医学用語が理解できていないといけないから、ある程度の教育も必要だし、そのへんのおねえちゃんをひょいと雇って「さあ、やってちょうだい」とはいかない。)
結果として患者が病院の玄関をくぐってから帰るまでのトータルの必要時間は、以前と変わらないかもしくは逆に長くなっている病院が多い。一体誰のための電子カルテなんだろうね。

さらに困るのは、入力ミスによる医療事故。薬剤名が50音順に並んでポップアップリストに出てきたとき、となりの薬をクリックしてしまうといったミスが多数報告されている。サクシゾンと間違えてサクシンを処方したために患者が死亡した事件は有名である。その他にも紛らわしい薬剤名はいっぱいある。自分で書いてりゃ間違うはずもないけどね。
普段パソコンで文章をうっていると、ディスプレイを眺めているときには中々気がつかない誤字や脱字に、プリントアウトしたとたん気がつくという経験をしている人は多いと思う。電子化によって従来考えられなかったミスが発生するのはそのへんのところにも一因があるだろう。

電子カルテを導入している病院を見る度に、うちはやめとこうって思うね。






Last updated  2016.10.03 01:20:49
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2010.02.01
カテゴリ:医療全般
ふーむ、どうにも困ったものです。

今年になって2度も警察のお世話になっている。1例目は患者自身、2例目は患者の家族がナースや医師に暴力をふるい手がつけられなくなり、やむを得ず110番となってしまった。

こちらに何らかの手落ちがあれば多少納得もいくのだが・・・

病院は圧倒的に女性職員が多く、特に夜間で当直医も女性だったりすると男性職員が1人もいないことがざらにある。暴力沙汰にはめっぽう弱い職場なのだ。



この仕事をしていれば、どんなに注意を払っていても一定の頻度でクレームは来る。しかし暴力沙汰は今まで無かったなー
いわゆるヤクザ関係の人達からすごまれたりといったことは何度かあったが、実際に手を出してくるということはなかった。さすがに彼らも病院内では暴力沙汰は気が引けるのだろう。

警察にお世話になった2例はどちらもそんな関係の人達では無い。

よく「最近の人間は切れやすくなった」という話を聞きますが、カタギの人の方が分別がつかないような時代なのでしょうか。

「病院」「暴力」でググってみると全国的に増えているんですねー


いわゆるしつけの問題なのか? 不景気で誰もがピリピリしてるためなのか?

2例とも、休日夜間のできごと。もうこんなんだったら「24時間いつでも急患を診ます」という看板は外したいぐらいだ。

まあ、何にしてもえらい時代ですわ(T-T)






Last updated  2016.10.03 01:21:31
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2009.11.09
カテゴリ:医療全般
開業医の収入が勤務医の1.7倍に達するという。
大方の報道では、「開業医儲けすぎ」みたいなニュアンスで書かれている。
勤務医と開業医ではかなり平均年齢がちがう。開業医の平均年齢の方が一回り上だから、高いのは当たり前だ。

そして何よりも開業医は経営のリスクを負っている。

開業には多額の借金が必要になる。それを20年、30年かかって返していかなければならない。赤字であっても従業員に給料を払わなければならない。
負債を抱えてつぶれてしまい夜逃げ同然で姿をくらました開業の医師も身近に何人かいる。

雇われの身であれば、病院がつぶれてもまたどこかで働ける。自分が借金を背負う必要は無い。

経営のリスクを負っていることを考えれば1.7倍の収入差など当たり前のことだと思う。それは医療に限らず、どの分野でもそうではないだろうか?

厚労省はこのデータをもとに、勤務医に手厚い診療報酬改定を行うようだ。しかし診療報酬の改訂が勤務医の給料アップにつながるかどうかは疑問。というか実際赤字病院が多いことを考えると、勤務医の給料増加という形で表れることはほぼ期待できないだろうなー。

診療報酬改定の効果としては、開業がうま味の少ないものになれば勤務医としてとどまる医師が増えるということを期待しているのだろう。

ただ産婦人科に限って言えば、この効果もほとんどゼロである。開業する医師が多いから産婦人科勤務医が少ないわけでは無い。若手医師の絶対数が少ないことと、女性医師の増加で名目上の数よりも現場の戦力になっている数が少ないためである。(決して女性医師を恨んでいるわけではない。うまく活かせない環境が歯がゆいということ。)

むしろ開業医でできるだけローリスクの出産を引き受けてもらうことが我々勤務医の負担減につながる。ようするに上手く棲み分けができるかどうかが重要なのである。そこを見誤ると、開業の先生方が立ちゆかなくなり、「なんでもかんでも最初から大きい病院に」ということになり、勤務医はさらに疲労していくことになるだろう。

毎年のように開業産科施設が減少していく現状を考えると、経営リスクを抱えて必死でお産を取り扱っている開業の先生の収入はもっと増えたっていいと思う。

もちろん我々勤務医の給料も増えて欲しいけどね・・・






Last updated  2016.10.06 09:33:54
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2009.11.08
カテゴリ:医療全般
新型インフルエンザが拡がっている。
我々医師とても充分な情報が入ってこないため翻弄されている面があるが、とにかもかくにもワクチンが流通しだした。
充分な数が無いとか、優先順をどうするかとか問題はあるが、行政の対応としてはギリギリ頑張っているといっていいのではないだろうか?

ただマスコミの扇動的な報道は困る。国内の新型インフルエンザによる死者数は確かまだ100例を超えていなかったと思うが、死者の絶対数を強調するような報道はいたずらに不安を煽るだけだろう。
感染者の母数の多さからすると、従来の季節型インフルエンザによる死亡率よりも高いと言うことは無さそうだ。むしろ低いぐらいではないだろうか。毎年の季節型インフルエンザで死亡する人は国内で1000人を下らなかったはずだ。
また、妊婦では重症化しやすいなどと報道されているが、これも従来から言われていることで、何も新型に限ったことではない。

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであり、生きたウィルスを接種するわけではない。妊娠中に接種しても何の問題も無い。

しかし昨年まではインフルエンザワクチンを希望する妊婦はそれほど多くなかった。何か胎児に影響があると思いこんでいる人が多く、我々が説明しても聞いてもらえず、「希望されないならご自由に」という立場だった。

しかしテレビの威力は大きい。新型のワクチンは接種開始前からすでに予約終了、せめて季節型の予防だけでもと季節型インフルエンザワクチンの接種を希望する妊婦が去年の倍ぐらいる。

ちょっと騒ぎすぎという感じもするが、ワクチンに対する拒否感が無くなったのはよかったかもしれない。
それにしても、我々の言うことよりもテレビの言うことの方が説得力があるというのもちょっと寂しい気はするが。

それと、新型ワクチンの予約にあぶれた人が電話口で「かかったらどうしてくれるんや?」みたいなことを言うのもやめてほしいものだ。かかったら速やかにタミフルなりリレンザで治療したらいいだけの話である。






Last updated  2016.10.06 09:34:25
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2009.05.29
カテゴリ:医療全般
新型インフルエンザ騒ぎもようやく下火になってきました。
「水際作戦」と銘打って、サーモグラフィーを用いて飛行機内で検疫を行っていたが、結果として国内に感染者が出たことでこういうやり方は実際的では無いということがはっきりした。

後出しで言うのはマスコミみたいで気が引けるが、医師の大半は「感染者は1人も入れさせないなんて無理に決まってるやろ?」と思っていたと思う。

潜伏期があるのだから、どう考えても帰りの飛行機の中で感染者を漏れなく見出すことは不可能だし、すり抜けが1人でもあればその感染者から他の人へ感染していくことになるので意味がない。

多くの労力と費用が無駄になったことを思うと、やはり「行政側にアドバイスする医師はおらんかったのか?」という疑問が残る。

などと思っていたら、やはり検疫が無効であることを主張していた医師が厚労省内部にもいたんですね。↓
http://www.asahi.com/politics/update/0525/TKY200905250417.html
厚労省の役人にしてみれば、獅子身中の虫といった医師でしょうか?

しかし感染症の専門では無い私などは、後出しで文句を言うことはできますが、具体的にどうすれば良かったのかは正直わかりません。少なくとも検疫に要した労力は別のことに振り向けるべきだったとは思います。

アメリカでは妊婦が感染して死者が出たことがで、CDCから妊婦に対してタミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬を積極的に投与するよう勧告が出されました。
もともと妊婦のインフルエンザは重症化しやすいことが昔から知られています。だから今回の新型インフルエンザで妊婦に死亡者が出たとしても特別なことではなく、特に病原性が強いということではありません。私自身は以前から妊婦に対しても説明した上でタミフルやリレンザを処方してきました。しかし日本では「妊娠中にはいかなる薬ものんではいけない」と迷信のように信じている一般の人が多いです。今回の騒ぎはそのような誤解を解くにはいい機会だったかもしれません。

病原性が低いということがわかるまでは致し方ないとしても、その後もいつまでも騒ぎすぎた感は否めません。関西方面への修学旅行自粛だとか、洗足学園の校長が涙ながらに記者会見したりとか、いくらなんでもやり過ぎだと思いますが・・・
感染が広がった学校の生徒たちが犯罪者のように見られたりといったとんでもないことが起こっているとも聞きます。なんでここまでエスカレートするのかわけわからん。

「感染者が出てもジタバタしない」と言った橋下知事は正しかったですね。石原都知事の「騒ぎ過ぎじゃないのかね」も的を得ていたと思います。
病原性が低ければただのカゼだし、タミフルが効くぶんカゼより始末がいいとも言えるし。

今日本中でマスクが不足しているらしい。マスク製造業者は必死で増産しているらしいが、マスクが出回る頃には騒ぎがおさまって、メーカーは大量の在庫を抱えることになるのでは?






Last updated  2016.10.06 09:39:21
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