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October 20, 2009
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アラサーの読書離れが・・・とニュースに
なっておりましたが、確かに日々の生活に
追われて本から離れ気味かも。

子供達が図書館へ通っているのでなるべく
付いて行って一緒に借りるようにしてます。

今ハマっているのが吉行淳之介、理恵兄妹。
発端は先日の「あぐり」なのですが、それ
から検索端末を使って探してみたのですが
蔵書が少ない。

やはり最近の本を中心に置いているのかな。


【新品】[本] 原色の街・驟雨 / 吉行淳之介

風俗小説と言ってしまえばそれまでなんだけど
面白い。「夕暮れまで」という作品を読んでみたい
んだけど、古本屋を探してみるか・・・


吉行理恵はもともとあまり出版数が少なく、
出回っていないので、亡くなった際に母が
秀作を集めて1冊の本を出しました。

吉行理恵レクイエム「青い部屋」
吉行あぐり編

詩集「青い部屋」で詩人デビュー
「小さな貴婦人」で芥川賞受賞
「夢のなかで」で田村俊子賞受賞
「黄色い猫」で女流文学賞受賞

兄の勧めで「靖国通り」を書いている。

猫が好きで、猫の小説をよく書いている
ところがなかなかいい。
あまり写真が好きじゃなかったというが
数少ない写真の彼女はなかなか美しい。
しかし、子供の頃に伯母に言われた一言
「姉は美人なのに、妹はブスに生まれた」
という言葉を引きずってしまい、大学
卒業後、就職はしたけれどすぐにやめて
しまい引きこもりの生活に入ってしまう。
細々と詩や小説を書きながら猫との生活
をし、晩年は母や姉からの電話にもなか
なか出ないようになってしまう。

不思議な親子、姉妹の暮らしをエッセイ
に残している。
同じマンションの違う階に住んでいて、
必要なことはメモを書いて玄関ポストに
投函しておく。
高齢のあぐり氏のために食事を作りに
行くけれど、創作活動に入るとその役割
は姉に交代。食事は作るけど一緒に食べる
ことはあまりしない。
なかなか謎な親子です。


その姉、吉行和子のエッセイ
「老嬢は今日も上機嫌」
には家族や友人のことが書かれている。
90歳を過ぎてから海外旅行に行きたがる
母あぐりの話や、自分はすごい面倒くさがり
で、お茶を飲む時にも湯のみに葉を入れて
水を入れてレンジでチンするなどなど
面白い話がいっぱい。


そしてなかなか見つからなかったのが
「吉行エイスケ作品集」
淳之介氏が父エイスケ氏について書いて
あるのだが、
出版社からエイスケ氏の作品集を出したい
と言うので、即座に私は答えた。
「おやめなさい、売れませんよ」

確かに読んでみると売れないと言った
淳之介氏の気持ちも良く分かる。
エイスケ氏は若かった。若さから来る
ものなのか、熟練された文章というより
勢いで筆を進めている感がある。
面白く読めたけれど、自分よがり風な
ところもあって意味不明な感もあり
不思議な作品って感じだった。


さて、次は何を読もうかな?





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Last updated  October 20, 2009 09:12:20 AM
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