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カテゴリ:Tomoe /巴
どうやら風邪の心配はいらなかったみたいです。
気合で治しました。 気合で!! 本当は風邪じゃないかもしれないんですけどね。 じゃあ、いったいなんだったんだろう? さて…、あと3日で今月も終わりですね。だんだん春が近づいてきます。 個人的にはまだ冬のつもりなんですが、今シーズン残りも滑りに行けるかというとかなり微妙なとこなので、ひょっとしたら納得せぬままに春になってしまいそうです。 寂しい…。 あ-でも春か…。あたたかいのも好きですね。風が気持ちよくってね。 最後に今日は『おかえり』第3話から一部紹介させていただきます。 まだupは先の話になると思いますけど、そのうちに公開しますよ。 それではまた…。 <3話のワンシーンより一部紹介> 「巴、諦めなさい。もうあなたは雛苺のミーディアムでなくなってしまったのだわ。」 真紅ちゃんはそう冷たく言い放った。 わかっていた。そんなことぐらい聞くまでもなくわかっていたはずだった。 もう私の左手の薬指には指輪がない。ヒナとの契約は解けている。 頭ではわかっているつもり。つもりだけれど心は、心はまだ思い出を引きずっている。 それに事実として認めるにはまだ時が短すぎる。 そうまだ…。 「私…、まだヒナが笑顔でここで待っているような気がして…。」 「あなたの気持ちはわかるわ。だって雛苺のローザミスティカは私の中にあるんだもの。でも現実を受け入れる勇気も必要だわ。わかってちょうだい、巴。私たちはローゼンメイデン。アリスになるために生まれたドール。互いのローザミスティカを賭けて戦う宿命を背負い、愛する姉妹たちの悲しみを心に刻み続けないといけないの。」 「でも…。それが宿命っていうのなら私はヒナに何をしてあげれたの。ヒナのネジを巻いて、契約して…、ただ遊んであげるだけしかしてあげれなかった私は、ヒナのために、雛苺のアリスゲームのために、何もしてあげれなかった。何も出来なかった。怖くてただ逃げ出した。」 それは言葉にしたくなかった。ずーっとそのことを口にするのを避けていた。 言えばより一層現実として受け入れなければならないからだ。 真紅ちゃんの青い瞳が私を真っ直ぐ見つめる。 哀しい色を帯びながらも強い意志とやさしさを携えながら私を見つめる。 「そうね…たしかにそうだったかもしれないわね。でも巴はミーディアムとして間違ってなどいない。あなたがいたからこそ、あの子はドールとして立派に戦えたのよ。誰もあなたを責めることができないわ。」 「誰も責めなくったって…、私は私が許せない。何の力も持たない私が許せない。何も出来なかった私が許せない。雛苺のために何もしてあげれなかった私を許せないの。」 いつの間にか太ももの上でこぶしを握り締めていた。 そこに涙がとめどもなく降り注ぐ。 「そうだよ柏葉、そんなに自分を責めることないじゃないか。あいつだって、雛苺だって柏葉のそんな姿を望んでなんかないよ。」 さっきから静観していた桜田君が重い口を開いた。 桜田君も同じミーディアムとして同じ気持ちなのかもしれない。 でも…。 「ありがとう…桜田君…。でも…駄目…、私、雛苺との約束を守れなかったから…。それだけでもヒナにあやまりたいの…。」 泣き崩れてしまうと思った。泣き崩れればどんなに楽だろうと思った。 でも今の私はそれさえも許せない。泣いたってヒナは帰ってこない。 「巴…。」 to Be Continue お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/03/29 04:01:34 AM
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