2007/05/31(木)00:07
華展のお花 ~沼沢の景~
では、華展の様子です。
入り口付近の様子
華展の前から、水辺の植物を中心に、自然観察に出かけていましたので、
どんな作品になるか、なんとなく想像されていた方もあるかもしれません。ふふ。
花器は、先生より、お借りしました。
今回は、合作でしたので、生けるスペースも大きくて、かなり大きめのものを使用しました。
パキスタン製の銅器。花器として使用されていたものでもないみたい。
珍しい水盤でしたので、注目をあびていました。
このような花器に、洋の花材をいれると、エスニックになってしまいますので、
今回は、和のものばかりを選びました。
嵯峨御流景色生けの、伝承の沼沢の景を、自分なりに解釈して、生けました。
沼は、泥中に、藻などの沈水植物が繁茂し、水は静止したままよどんでいます。
沢は、浅い水溜りですが、わずかな水の流れがあり、
芦や水草などが交じり、はえています。
そのような沼沢の趣を生けてみました。
花材 暖竹(だんちく)、かきつばた、菖蒲の葉、あさざ(浮き草)
主花材は、暖竹。芦に見立ています。根付きのまま使用しました。
かきつばたをところどころに、入れました。
花器の左側に深みをとって、浮き草を浮かべてみました。
この浮き草は、植物園と深泥池でみて、気に入ったものです。
お花屋さんにお願いして取り寄せていただきました。
水辺に初夏のさわやかな風を感じていただけましたでしょうか・・・?
生けおわった後、手が泥だらけに。
子供の頃、おたまじゃくしをとったり、アメリカンざりがにをとったりしたことを
思い出しました。
”めだかは泳いでるのかしら~?”なんて、
水盤の中を覗き込まれてるお客様もいらっしゃいました。
心象風景。。。そういった思い出の積み重ねですね~