B.C.B.G.な暮らし

2008/03/26(水)09:29

ひとりになったら・・・

音楽♪(41)

・・・本を読む。 今、読み始めているのは、 南米の作家、バルガス=リョサの“楽園への道”です。 邦訳で公開されたのはこれが初めてです。 ゴーギャンといえば、 私にとってはサマーセットモームの“月と6ペンス”でしたけれど、 それとはまた違った視点で描かれているので、非常におもしろいです。 個性的な印象派画家の劇的な生涯を、 バルガス=リョサは、南米作家らしい、 熱い共感と燃えるような想像力で鮮やかに表現しています。 そして、本を読みながら・・・ 音楽を聴きます。 今日、手元に届いたCDです。 教授(坂本龍一)のニューシングル。 考えてみれば、2004年の「undercooled」から4年ぶりのシングルなのですよね。 ジャケット写真は、「音楽図鑑」に似てますね。 koko ropa dancing in the sky 出だしを聴いただけで、 あっ。坂本だ。 って思います。 年末にCMで流れていたので、耳にされたことがあるかも。 最近の教授は、いろいろなアーティストとコラボした作品が多かったので、 ピアノだけのこういった曲がとても新鮮に耳に響きました。 滑らかで繊細なタッチは、本当に美しいです。 なんて、優しい響きなのでしょう。 皆様もよかったら聴いてみてくださいね。 心から、リラックスできると思います。 張り詰めた心の琴線を和ませてくれます。 一つの和音を丁寧に弾くということ。 少ない音の中で、そして、音と音の間から、 伝わってくるものがあります。 こんな和音が弾ける教授を改めて尊敬するのでした。 おもしろいのは、 このシングルは、カーボンオフセットCDだということ。 概算によると、CDシングルが排出するCO2は、 CD1枚あたり約3kg(!)。 森林のCO2の吸収量は、1ヘクタールでようやく年間当たり10,000kg。 日本で日々生産されるCDだけでも、膨大なタイトル・枚数になるわけで、 これらCO2を吸収するためには、文字通りに膨大な森林が必要になるのですね。 この「koko」は、カーボンオフセットCDとして、 売り上げの一部を高知県梼原町の森での植林のために使い、 排出されたCO2を自ら回収するほぼ初めての試みだそうですよ。 確かに、「きちんと完全相殺可能な額までオフセット金は回収できるのか」 という問題が出てくると思います。 はっきりいって、生産数をすべて捌ききることができるのかということ。 現実的に考えて条件的に不可能ですけれど。 教授がすべて悪いわけではありませんからね。 とフォローしておきましょう。 kokoのイメージ画像 (リンク先のお友達のところから、いただいてきました)    kokokokokokokokokokokokokokokoko さて、”楽園への道”の続きを読むことにいたします。 ただひたすら、読んで、 読みながら、読むことの楽しさを感じたいと思います。

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