B.C.B.G.な暮らし

2008/08/05(火)16:01

聴きました♪

音楽♪(41)

  暑い暑~い夏の午後に、砂漠の音楽を聴きました。 砂漠はどこか幻想的な響きがあるでしょう。 普段の生活から、ふと解放されて、 非日常的空間をのぞいてみたいと思うのです。 ライヒの音楽を最初に聴いた時、 シンプルな音の連なりが、ひたすらに繰り返され、 それがずらされ、重ね合わされ、変化させられて、 音楽が多様な広がりを見せていくことに、びっくりしたことを思い出します。 そこには、始まりや終わりがありません。 ミニマルミュージックのおもしろさです。 スティーヴ・ライヒ Steve Reich 《砂漠の音楽 The Desert Music》(1984) そして、砂漠の音楽を聴くと、 さらにそのシンプルな原理が、 多様多彩に深化させられていくかがわかります。 砂漠とは、実はそんな場所なのかもしれませんね。 まるで降水が地下水となって、 少しずつオアシスを形成していくようです。 砂漠の音楽には、豊かな響きがありました。 弦楽器、管楽器、打楽器、そして人の声など、 多彩な音色が存在しています。 そして、不思議な音の広がりがあります。 音が近くになったり遠くになったり。 かなた遠くから、静かに音が押し寄せてきて、 そして次第に遠ざかり、消えていくような・・・ 音に遠近感があり、光と影があるのです。 教授(坂本龍一)が言ってました。 ライヒの音は、分厚くない。キラキラしている。 ほんとです。 ライヒの音は、いつも引き締まっていて、 そのキリッとした輝きは、 何かに引っ張られて、さらに、密度を高めていくかのようです。 生活を少しずつ、ずらすような変化。 シンプルではなく、ミニマルであること。 普遍的なものを求めるのですが、 完成はなく、いつも流動的であること。 砂漠を旅してきました。 映画、シェルタリングスカイから。

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