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テーマ:本日の1冊(3698)
カテゴリ:本
今日は天気もいいし、ブラブラ散歩がてらに、すごーいひさびさ図書館に行ってみた。
本当は昭和史を調べたかったのに、なぜか映画史の本ばかり読み漁ってしまった・・ でも、もうひとつ読みたかった本、見つけた! 夏目漱石の「夢十夜」。 あらすじはこう。 第十夜 庄太郎という女好きの遊び人が、あるときぼんやり水菓子屋で通りを眺めていたら、ひとりの美しい女が大きな買い物をした。 庄太郎は、その女に荷物を持って一緒に行ってあげると言って、女について行く。 女は電車に乗って山の方へ行き、どんどん高いところに上っていく。 崖っぷちでその女は、 「ここから飛び降りてみろ。そうでないと豚が来てあなたを舐めるよ。」と言う。 豚嫌いの庄太郎は、舐められたらたまらない。 でも、おっかなくて飛び降りれない。 すると、向こうから豚がやって来る。 仕方がないから、持っていたステッキで豚を殴ると、倒れて崖から下に落ちてゆく。 するとまた別の豚がやって来る。 来る豚、来る豚、殴って崖から落とす。 とうとう堪えきれなくなって伸びちゃった、という話を帰ってきて知り合いの健さんに話す。 健さんは庄太郎のパナマ帽が欲しい。 庄太郎は具合はもう良くならないだろう。 と、いうお話。 この前貰った準備稿と内容はほぼ同じであった。 第九夜もおもしろかった。 3つのころ、出て行った父の帰りを待って、母は毎日お百度参りをするのである。でも、この父はとっくにお侍に切られて死んでいた、というのを 後から母に、夢の中で聞かされた、と言う話。 子供の頃、実は、私はそう夏目漱石が好きでなくて、あまり読んだりしなかった。たぶん「我輩は猫である」もそうだが、現実からかけ離れているせいかもしれない。 だが大人になって読んでみると、これがなかなか被害妄想的なところや、滑稽な話の流れとかがひじょうに味わい深くておもしろいと思った。 買って読んだわけじゃないけど・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.09 00:32:45
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