カテゴリ:認識の歩み
明けない夜はなく、春はまた巡ってきます。 暦を考え出したことでヒトは 円環する時間を管理するようになりました。 けれど、 その円環する時間の中で生きているヒトの一生は 回転して再生はしないことに気づきました。 誕生して歩き始め、大人になり、やがて老いて死んでいく。 ヒトの一生は直線なのです。 青春は戻っては来ません。 自然を司(つかさど)る円環する時間と 人生を支配する直線の時間、 2つの時間があるという概念を知ったヒトには、 次のような思いが浮かんできたのではないでしょうか。 人生の直線が終わった後はどうなるのか、 どこかに行く世界はあるのだろうかと。 あるいは人生が始まる前は、一体どこにいたのだろうかと。 周囲に存在するものを順次、支配していったヒトは、 次にこの自然界を動かしている原理をも支配したい と考え始めたのです。 誰が太陽を昇らせるのか、 誰が人の生死を定めているのか、 神という言葉も概念も当初はなかったでしょうが、 何者かが自然界の規則をつくつている と考え始めたようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年06月08日 05時00分06秒
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