カテゴリ:認識の歩み
支那とインドは広大ですが、 面積の小さなギリシャにも 多くのすぐれた成果があらわれたのは、 おどろくべきことです。 ギリシャの場合それは、 「ポリス社会」とよばれる 市民のなかの個人の自由を尊重する、 ある意味で民主的な社会をつくることに、 成功したからです。 しかし、ギリシャの市民は、 その数倍のどれいの労働にささえられて 自由を享受していたことも、 つけくわえておきましょう。 まず、思想方面についてみますと、 ギリシャでも多くの思想家があらわれました。 ソクラテスは、当時の社会の堕落をなげき、 「人間にとってもっとも重要なのは霊魂である。 人びとよ、めざめよ」とおしえています。 いっぽう、ソクラテスの弟子であるプラトンは、 四〇歳のときに理想社会をもとめて『国家』を書き、 八〇歳のときに長年の経験にもとづいて 『法律』を著述しています。 これは、プラトンが理想社会を築くために、 どんな政治をおこなうべきかを、 長年研究しつづけていたことを意味しています。 プラトンは「政治家は理性をもち、 哲人になれ」とのべています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年06月21日 05時00分06秒
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