カテゴリ:新社会人
パソコンの故障等が有り、
1ヶ月近く更新できず申し訳ありませんでしたm(__)m 更新してない間にもいろいろあったのですが、思い出深いものを一つ。 12月22日、私は初めて新潟へ出張した。 担当者の代行で、書類を取りに行く程度の用事。 帰りは現地の人と美味しいコシヒカリを食べて、地酒を飲んで・・・と期待に胸を膨らませ、朝の新幹線に乗ったまでは良かった。 高崎の先にあるトンネルを抜けると、そこは正に雪国だった。 いや、雪国どころじゃない。横なぶりの吹雪で視界は完全に閉ざされ、隣のレールも見えない状況。きっと運転士も何も見えてないに違いない。。 途中の浦佐駅で電車が急停止した。 「寒気温でポイントが切り替わらない為、暫くお待ちください」 寒冷対策には一番気を使ってるはずの上越新幹線なのに・・・。 電車は15分ぐらい停止し、やがて動き出した。 30分後、車掌から再びアナウンス。 「東北電力のトラブルにより、新潟県内で大規模な停電が発生しました。新潟県内の在来線は全線で運転を見合わせております。なお、停電の原因はつかめておらず、復旧の見通しは経っておりません」 ?! 取引先へは在来線で向かうはずだったのに…どうすりゃ良いのか。 てか、何故停電してるのに新幹線だけ走れるのか? (と思ってたら1時間後に新潟~越後湯沢間で不通となりました) ひとまず新幹線は新潟駅に到着。 停電でエスカレーターが使えない為、全員階段で降りる。 コンコースは在来線復旧を待つ人々で溢れ返っていた。 当分復旧は無いな・・・と思って、タクシーを拾いに外へ。 愕然。 大通りの信号は全て停止し、交通は大パニック。 電気が使えない為、店は全て休業。コンビニはおろか自販機も使えない状況。ここは落ち着いて、一度支店で策を練ろう!そう決めて、駅前某所ビルにある支店に向かった。 支店は幽霊ビルの様だった。「数少ない食料です」と、庶務の人にあてがわれたメロンパンをパクついてると、ビル内にアナウンスが。 「いよいよ蓄電池が少なくなって参りました。間もなく全ての非常用電源も落とさせて頂きます」 今から沈む船ですか、ここは。 いたたまれなくなり、思い切ってタクシーで目的地へ向かった。 現地で仕事を済ませ、帰路へ。 あまりの豪雪の為、取引先側でも全員仕事を切り上げる事に。 客「kurumaさん、帰りは大丈夫ですか?」 私「はい、タクシーを手配してありますから。」 客「そうですか、じゃお先に。お気をつけて」 客側は全員撤収。 20分経過。 呼んでいたタクシーが来ない。 おかしい。電話をしてみる。 「停電で無線が壊れてしまい、配車できなくなりました。営業所にも今車はありません。では。」 ガチャッ 客側は全員撤収済。 辺りは氷点下で、ものすごい吹雪。 周囲に人も車の影も無し。 ・・・ 最寄り駅まで歩く事にした。 服装は、普段用のスーツ+リクルート時に買った薄っぺらいコート+マフラーのみ。手袋や傘は持って無かった。 途中できっとトラックをヒッチハイクできると思ったが、冷酷にも車は一台も通らず。結局最寄り駅まで約1時間、吹雪の中をさまよい歩いた。 最寄り駅近くの町に着いた頃には、私は相当みすぼらしい格好になってた様です。民家のおばあちゃんが「アンレマー」と声を上げて、哀れんで傘を恵んでくれました。。 結局駅に着いても在来線は復旧しておらず。 奇跡的に通りかかったタクシーに乗って新潟市内へ戻り、 新潟からは知らない人と4人でタクシーを乗合して越後湯沢まで行き、 命からがら帰省しました。 美味しいお米と地酒どころか、 食べられたのはメロンパンと帰りに新幹線で食べた冷えた駅弁のみ。 しかも帰りの新幹線は復旧し立てで激混みで、結局デッキにしゃがんで駅弁を食ってました。 初の新潟出張は強烈なインパクトとトラウマを私に与えるものとなったのでした。これで日当1700円は安い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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