時と雲時と雲何食わぬ顔で『空』を見上げ 見上げた其の瞳に映るのは 綺麗だと思える雲 曇っている雲 雲を見ているとフと思うことがある それは どの雲もきっと、今この時しか見れないということ 同じ形 同じ場所 同じ位置 同じ時間 この広い世界でこの四つが又重なることはないと思う 其れは『時』と同じ 今日という日は二度とない 今しかない もう一度過去に戻ることなど出来ない 今度又今日同じ日に同じことをすることなんて不可能 時と雲は似ている 二度と同じ場所・同じ時刻・同じ日に雲を見ることは無い 二度と同じ場所・同じ時刻・同じ日に今が来ることは無い |