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京都市内で、瀬織津姫を主祭神として祀る神社がある唯一のところ、小野郷を訪ねてみました。
最初に訪れた岩戸落葉神社をあとにした私たちは、周山街道から分かれて、清滝川の渓谷沿いに続く、まるで林道の様な道を進みました。 舗装こそされていましたが、対向車でも来たらすれ違いの出来る広い場所まで、どちらかがバックしなければならないほどの道でした。 しばらく進むと急に視界が開け、道路も2車線になりました。 大森地区に入った様です。 田植えを終えたばかりの水田と、北山杉の山々が美しい集落です。 大森加茂神社は、そんな美しい山里の、自然の中にありました。 車から、神社に続く小径を降りて行くと、境内にたくさんの人たちがいるのが見えてきました。 何か活動でもしている様子です。 ![]() 大森加茂神社の境内は、北山杉の木立に覆われていましたが、下草がきちんと刈り取られていて芝生の様で、とても気持ちの良いところです。 神社に集まっていたのは、おそらく近隣の青少年たちの様でした。 楽しそうに活動をして、みんなでお弁当を食べたりしていました。 若い人たちが、この様に集まって楽しそうにしているのは、この場所のエネルギーがとても良いことの証明でもあります。 ![]() 大森加茂神社の境内には、本殿からすこし離れたところに末社の貴船神社が祭られています。 上の写真の手前の社が貴船社、奥に見えているのは寄り合いに使われている建物で、その奥に御神殿があります。 御祭神に、賀茂神が含まれているのは、中世になってこの地区が賀茂神社の社領地になったからだそうです。 御祭神 ・賀茂皇大神 (かもすめおおかみ) ・彌都波能賣神 (みずはのめがみ) ・瀬織津姫 (せおりつひめ) ![]() 境内には、堕川御上神社遥拝所があります。 堕川神社(おちかわじんじゃ)とは、延喜式神名帳という醍醐天皇の勅命によってつくられた神社格付に出ている神社です。 現在の岩戸落葉神社とも、この大森加茂神社にあたるとも推測されていますが、遥拝所がなぜこの場所にあるのか不思議です。 ![]() 境内の外れでは、清滝川の清流にふれることもできます。 せせらぎの音、北山杉の微かな香りに、紅葉の枝の美しさ。 下草の間には、白やブルー・ピンク色の可愛らしい野の花が咲いています。 この場所を離れるのが惜しいと思うくらい、とても素敵なところでした。 きっと、瀬織津姫は、この自然の素晴らしさを、私たちに知ってほしかったのかもしれません。 小野郷で最後に訪れたのは、清滝川の上流にある霧谷の滝です。 この滝のそばには、霧谷竜王不動尊というお寺が地図に載っているのですが、見つけることができませんでした。 大森キャンプ場の人に教えてもらって、未舗装の林道を数百メートル入り、石碑の前から山道を登りました。 けっこう急で、倒木もあって荒れていましたが、10分位で滝壷の前にたどり着くことができました。 ![]() 滝が見えたとき、そのあまりの美しさに感動しました。 落差およそ20メートルの滝は、水がまるでシャワーの様に流れ落ちています。 かつて、ここは御滝行の場所であった様です。 地図に載っていた様に、不動明王を祀るお寺があったのでしょう。 私は、この美しい滝に、不動明王と共に、瀬織津姫の存在を感じました。 おそらく仏化される以前は、滝の女神として、瀬織津姫が信仰されていたことでしょう。 清く美しい水があってこそ、美しい自然が保たれ、その恩恵を受けることができるのですから。 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 9, 2008 11:40:17 PM
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