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平安京の西を護るのが、松尾大社です。
秦氏の氏神様でもあります。 ![]() 古代には、松尾山中にある磐座で祭祀が行なわれていたそうですが、大宝元年(701年)秦忌寸都理(はたのいみきとり)による麓の社殿建設以来、磐座での祭祀は行なわれなくなったそうです。 現在の主祭神は、大山咋神(おおやまくいのかみ)と市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)です。 松尾神は、酒作りの神様としても有名ですが、主祭神としては、山の神様と、海の女神様の二柱になります。 松尾大社を訪ねて、不思議に思うことがあります。 それは、磐座の存在が、どこか希薄に思えることです。 ・磐座のある松尾山は、最近まで禁足地でしたが、長年に渡って特別な祭祀が行なわれて来なかったこと。 ・松尾山や磐座を、御神体としてはみていない様に思えること。 ・神殿が磐座の方を向いていないこと。 松尾山は別名、別雷山(わけいかづちのやま)とも言うそうです。 別雷といえば、上賀茂神社の主祭神である賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)を思い出します。 そして、元伊勢の籠神社(こもじんじゃ)には主祭神である、天照国照彦天火明櫛玉饒速日命(あまてるくにてるひこあまのほあかりくしたまにぎはやひのみこと)と、賀茂大神は同一神であると伝えられているといいます。 おそらく、古代の近畿・山陰地方の神は、みな同じだったのかもしれません。 松尾大社の神殿は、磐座の方向を向いていません。 では、どこを向いているかといえば、霊亀の滝の上流、御手洗川の水源地である水元を向いている様です。 現在、水元も磐座と同じく、許可を受ければ登ることができます。 松尾山山中の沢にあります。 注連縄の付いた杉が一本あるだけで、神様が祭られている様には見えません。 とても波動の良い所なので、スピリチュアルスポットとしてお薦めできます。 出来れば写真を撮りたかったのですが、松尾山中は撮影禁止です。 ![]() 水元からの流れは、御手洗川(みたらしがわ)、霊亀の滝となって、滝御前へと流れ落ちます。 どうも松尾大社は、山の神様や海の女神様を祭るというよりも、水の女神様を祭っている様に思えてなりません。 霊亀の滝の前にある、滝御前に祭られているのは、罔象女神(みつはのめのかみ)です。 しかし、罔象女神は、灌漑用水や井戸の女神様で、滝や川の女神様ではないのです。 どうも、しっくりときません。 滝の上流の川は、御手洗川と言います。 御手洗とは、穢れ祓いの儀式を示しています。 穢れを祓う水の女神様と言えば、大祓詞に登場する祓戸大神の、瀬織津姫であるのが自然なのですが。 天照国照彦天火明櫛玉饒速日命と、瀬織津姫の存在が、松尾大社に封印されている様に思えてなりません。 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 27, 2008 02:24:32 AM
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