|
カテゴリ:カテゴリ未分類
先日、奈良県磯城郡田原本町にある多坐弥志理都比古神社(おおにますみしりつひこじんじゃ)に行く途中、姫皇子命神社(ひめみこのみことじんじゃ)を見つけたので訪れてみました。
![]() 延喜式内社と刻まれていますので、平安時代以前からある古い神社であることが分かります。 まだ建替えられてからそれほど経っていない様で、拝殿や神殿も新しかったのですが、神社の由緒などが書かれた看板類が全く見あたらず、姫皇子命がどのような神様なのか気になりましたが分かりませんでした。 帰宅してからインターネットで調べてみると、姫皇子神社は多坐弥志理都比古神社(一般的には多神社と呼ばれています)の摂社の一つで祭神は姫皇子命(ひめみこのみこと)。 多神社に祭られている神八井耳命(かむやいみみのみこと)の四皇子神の内の姫皇子で、何と、天照大神若魂(あまてらすおおみかみわかみたま)と書かれています。 「多神宮注進状草案」には、姫皇子神社 天媛日火ルメ神尊と記され、さらに同裏書には、天疎向津少女命 天照大日ルメ尊之分身故云、姫皇子亦天照日ルメ大神之若魂乃云天媛、 高宮郷坐天照大神和魂神社同体異名也 と記されているそうです。 若魂とは、初めて知りましたが、和魂と同体異名、また、天照大日ルメ(=巫女)尊の分身とも記されています。 神八井耳命は神武天皇の皇子ですから、その子の姫皇子がどうして天照大神若魂=天照大神和魂になるのでしょうか? また、天疎向津少女命は、撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたま あまさかるむかつひめのみこと)の後半の神名と近いのが気になります。 撞賢木厳之御魂天疎向津媛命とは、兵庫県西宮市の廣田神社の主祭神であり、天照皇大御神の荒魂、そして瀬織津姫なのです。 姫皇子神社は、多神社のすぐ東側にあり、その先には三輪山があります。 姫皇子神社も東向きに建てられていますから、三輪山に昇る朝日を意識していることは明白です。 皇室の祖神であり、伊勢神宮内宮で祭られている天照皇大御神も、日本書紀、古事記には大日ルメ貴(おおひるめのむち)と記されていますから、天照皇大御神は太陽神を宿した巫女ということになります。 そして、巫女に宿る太陽神こそ、源初の太陽神である男神の天照大神(あまてるおおかみ)です。 姫皇子命は、太陽神を宿しご神託を受ける巫女のひとりだったのでしょうか。 そして、姫皇子神社は太陽神を祭る聖地だったのかもしれません。 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 31, 2010 05:28:13 PM
|