便利屋 in 篠慶学園2―プロローグ―――― 篠慶学園 旧校舎に纏わる七不思議 ――― その1 鬼ごっこ 旧校舎には『鬼ごっこ』をしようと言う子供が現れる。誘いに乗ったら子供が鬼になるのだが、捕まったら殺されてしまう。 その2 女子トイレ 3階の女子トイレ、右側の列の奥から3番目のトイレの戸を3回叩き、『もういいかい』と言うと『もういいよ』と返事が返ってくる。その戸を開けると女の子にトイレの中に引きずり込まれてしまう。 その3 図書室 図書室の貸し出し禁止、閲覧禁止の本は読んではいけない。読んだら呪われてしまう物が入っているからだ。 その4 人食いの木 旧校舎の入り口の前に大きな木がある。昔、その木に登って遊んでいた生徒が行方不明になった。それ以後も行方不明者が出てきたので周りにフェンスを張った。その後、行方不明者はいなくなったが、フェンスを登った者は消息を絶ってしまっている。 その5 音楽室のピアノ 夜中の2時になるとピアノが鳴る。聞き惚れると命を吸われてしまう。 その6 首の取れた埴輪 旧校舎のどこかに首の取れた埴輪がある。少しでも傷つけると1年以内に事故で首が胴とはなれて死ぬ。 その7 制服を着た少女の霊 旧校舎に学園の制服を着た少女の霊が出る。見てしまったら1週間以内に異界に連れていかれてしまう。 私立篠慶学園〈しょうけい がくえん〉。全校生徒1200人の中高一貫の共学学校だ。敷地内には新校舎、旧校舎、体育館、旧体育館、部室棟〈弓道部、剣道部空手部等部室は外に設置〉がある。 校庭はいつも生徒で賑わっていた。今は夏休みという期間で部活練に出る者しかいないが。 そしてこの学園には1つ、生徒によって発足されたものがある。もちろん教師の、校長の許可を得て作られたものだ。生徒会、委員会、部活にも属さないもの。『便利屋』と呼ばれるそれは、名前の通り、依頼を受けて依頼者の代わりにそれを実行すると言うものだ。発足理由はいたって簡単で、将来の夢のため、修行代わりに作ったと言うのがそうである。初めはそれほどでもなかったそれは、月日が経つほど学園では有名なものになっていた。 その便利屋を作ったのは高校に通っている1人の男子学生。そしてそこに入ったのは同じく高校に通っている男子学生の幼馴染。 物語はその男子学生から始まり、そして便利屋へと移っていく。 ジャンル別一覧
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