カテゴリ:ビールのある風景
夫は阪神タイガースの大ファンだ。
阪神タイガースのリーグ優勝をテレビで見ながら、食後にもかかわらず 「よし、これから寿司だー!」とのたまうくらい大好きだ。 夫が小さい頃からの夢である阪神甲子園球場での観戦を、 最近になって実現できた。 夏が近づく甲子園球場、あふれかえる熱気に圧倒される。 すぐそばで手すりに乗った応援団長が踊るように指揮を取る。 試合は阪神優勢、応援席は誰かがヒットを放つたび沸き上がる。 阪神甲子園球場には、缶ビールをコップに注いだだけの生ビールが 売られている。 売り子さんの手によってプラスチックの容器に勢い良く注がれたビールは、 周りの熱気で冷たさを少しずつ失いながら人々ののどを通り過ぎてゆく。 いつしか日が暮れてスタンドの照明が夜空を明るく照らし出した。 六甲おろしの歌とともに、球場全体からジェット風船が一斉に放たれ、 何百ものカラフルな風船を座席から見上げると 大スピードで分裂・増殖を繰り返す細胞が まるで空へと駆け上っているようだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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