[ほぼ日刊] THE BEER WORKS OSAKA PRESS

2009/09/04(金)15:22

経過報告。

夜風が涼しくなり始めた、今日は9月4日。 時間が経つのは本当に早いものでBEER WORKSも開店して早や2ヶ月弱です。 明日の営業を終えると、走り抜けた夏の汗拭いの如き、遅い4日間の夏期休暇。 毎日が、希望や迷いや決意や焦燥...様々な心の揺れ幅があり、 振り返ってみる余裕もないままに時が過ぎました。 正直、目指している形には程遠い結果しか残せていません。 いろいろなジレンマに、ストレスも感じます。 それでも、苦しい中で、輝きを失わないスタッフたちの目に、 何度となく奮い立たせられる日々です。 僕らは、ここで、この店で何をしようとしているんだろうか? 壁にぶち当たる度、最近思う事はこのことばかり。 僕らが愛してやまないクラフトビールを 本当に美味しく飲んでもらうこと。 これが何よりの基盤であることはもちろんですが、 僕らはこの町のお客様の「味方」になれているだろうか? 本当は、ここに本質があり重点があると改めて気づく毎日です。 会社が経営してるなんて烏滸がましいくらい、 個人経営的側面を持っている僕らがやるべきことは、 売上も、利益ももちろん最重点だけれども、 その前にあることは、お越し頂いた皆さんの 「味方」になりたいんだということ。 美味しかった。 気持ちのいい時間を過ごせた。 お金を払う価値があった。 ここでしかない楽しさがあった。 ここに来て良かった。 ここがあってくれて本当に良かった。 心からそう思ってもらえる店になれてるだろうかと...。 こうして書くとすごく当たり前で、 経営している自分が書く程になんとなくうさん臭さも出ます。 だけど、僕個人の「思い」が強く反映された店・会社だけに、 本当は、いつもいつもこの事に悩むのです。 僕らのような個人店は結局、我々の思いとお客様の思いが、 長い長い時間をかけて絡み合い、醸成されて成り立つもの。 店はエゴイスティックになりすぎれば、反発を受け、 グローバリズムに流されると、おもしろくないとされる。 進化の過程において、いつも交わされる絆のようなものが、 とてもとても大事な気がするのです。 この店に出会えて良かった。 あなたの味方になれて良かった。 そんな目に見えない絆を結んで行くには、 生まれ変わって2ヶ月の我々には時間が必要です。 僕らは、本当に素敵で美味しいクラフトビールに出会った。 それをこの町に本当に合った形で、伝えていきたい。 どこかでこんなやり方が流行ってるからというのではない、 この町のお客様とがっぷり組み合って出た答えの集積が、 いつしか、この店の風土となりえるように。 ゴールのない旅かもしれませんが、 僕にとっては「仕事が遊び」みたいなもの。 そこに楽しみを見出せなくなるなんて、まだ想像もできません。 船を降りる時は死ぬ時。 なんとなく、そんな気がしています。 かっこつけたいわけじゃなく、 それしかできない自分がいます。 すみません。 長く書きました。 すごく未熟で、まだまだ道半ばだけど、 心の灯だけは消さずに走るBEER WORKSの仲間と、 それを運営する自分がどこかリンクして思える今日でした。 今日も開店できることを感謝しています。 今日も誰かの「味方」でいられますように...。 By 親方

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