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カテゴリ:ブランディング・マーケティング
沿岸部と内陸部、都市部と農村部の経済格差が著しい中国。日本の報道では、格差が拡大している、と言う論調が主流です。
確かに、上海を中心とした沿岸・都市部の経済発展は物凄いスピードで続いていて、ここ北京の街並みも数ヶ月で変わってしまうくらいです。ところが農村部に行くと、5~6年前とあまり変わらない風景という感じがします。 中国の政府当局は、農村部も豊かにすることを、重要政策課題に掲げています。人口比率では農村部が圧倒的なのですから。 ただ、ここでポイントなのは、都市部と同じくらいの水準を目指しているのではないことです。農村部なら農村部の過去と比べて、或いは現状と比べて、より豊かにしていく、と言うことなワケです。沿岸・都市部は元々豊かでしたし、成長スピードも速いので、これい追いつくためには農村部の成長スピードがもっと速くならないと無理なわけです。でも、現実的には、農村部が豊かになっているとしても、それは沿岸・都市部より緩やかなのです。こういうワケですから、両者の経済格差はより拡大していくはずです。 先日、中国の著名な経済学者と話す機会がありました。彼は「没問題!(だいじょうぶ!)」と言います。 私は経済学が専門ではないので呑み込めていない部分もあると思いますが、手っ取り早く言うと「先富論」なわけです。トウ(漢字が使えないみたい)小平さんの唱えたアレが大前提になっているようなのです。 沿岸・都市部の中で、まず豊かになる人が先に豊かになって、ボトム層を引き上げている。先に豊かになった沿岸・都市部が、今度は内陸・農村部を引き上げる。更に内陸・農村部の中でも、まず豊かになる人が先に豊かになって、徐々にボトム層を引き上げていく。と言うことです。 具体的に「白菜」を例にすると、例えば北京で売っている白菜、リヤカーを引いた行商さんから買うと1個2元(約25円)位なのですが、とあるデパートの地下では、有機栽培とか称して半身で10元で売っています。白菜が日本に輸出されているかはわかりませんが、たぶん日本のスーパーで中国産白菜を売っているとすると、もっと高いのではないでしょうか。北京で売られている白菜も10倍の値段格差があります。北京の人たちにも2元の白菜を買う人と、その10倍の値段の白菜を買う人がいるわけです。 同様に、農村部にも、末端価格で2元の白菜を作る農民と、その10倍の値段で売れる白菜(白菜はわかりませんが、他の作物でしたら日本などへの輸出向けをも意味します)を作る農民が存在することになります。もちろん、これらの白菜はスペックが違うわけですから(確かに見た目が違いますが、私は2元の白菜のほうが美味しく感じます)、栽培原価も違うはずですが、当然2人の農民の間では、収入の格差も生じることになります。つまり、半身10元の白菜の栽培を始めた農民のほうが先に豊かになるのです。都市部においても、半身10元の白菜を買える人は先に豊かになった人たちですが、そうした人たちの活躍によって都市部全体が豊かになると、いままで2元の白菜しか買えなかった人たちも半身10元の白菜を買えるようになる。つまり半身10元の白菜の需要も増えていくので、高級白菜を栽培する農民も増えていくのだ.... 掻い摘んで申しあげれば、こういう論理でした。 納得できたような、納得しかねるような....皆さんはどう思われますか? ※なお、北京で白菜をまとめ買いすると、いまなら1個1元以下(10円位)だ、と現地の方に指摘されました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.11.10 17:36:38
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