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北京ビジネス最前線改め中国ビジネス後方基地

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2005.03.02
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中国で販売されているボックス・ティシュは、130組(260枚)のものが圧倒的に多いようです。でも、ボックスそのものは日本で主流の200組(400枚)のものより大きかったりします。ボックスは大きいのに枚数が少ないので、あっと言う間に無くなってしまいます。
スーパーなど量販店で売られているボックス・ティシュのパッケージも多くて3ボックスまでです。ガサがでかいので仕方ないかと思いますが、日本の5ボックス・パッケージに慣れている私など日本人にとっては、不便極まりありません。個人的に使用頻度が高い(!?)のかもしれませんが、スーパーに行くといつもガサの大きなボックス・ティシュを買って帰る感じです。
こんな感じですから、蘇州の日系メーカーで出しているコンパクト・ボックス・タイプ(150組300枚入り)は、日本人の私にとって、とても快適な商品です。もちろん日本仕様と同じように、中身が少なくなったとき底面のツメを立ち上げて取りやすくする機能や、使用後にボックスをコンパクトに折りたたみやすくする機能もついています。

ところがこのコンパクト・ボックス・タイプ、中国では特段受けが言いようではありません。中国の日本人や上海などの一部の都市生活者の中では人気のようですが、特に北京あたりの北方市場では売れていません。どうして人気が無いのでしょうか。

まず第一に挙げられるのは、中国人が"デカイもの好き"だと言うことです。日本ではコンパクトに仕上げれらたものを崇拝しがちですが、中国では一概には言えません。広大な国土の中国だからコンパクトにする必要がないのか、と言うとそうでもありません。都市部の住宅事情なんて日本以下の狭い居住空間を強いられるわけですから、コンパクトなものの方が合理的に思えそうですが、そうではないのです。まぁ、単純に大きくて目立つほうが所有感を得られる、と言った感じでしょう。他の人の目に付きやすいので、私はこれを所有していると主張できるわけです。また、大きいものの方が高価だ、という信仰も捨て切れていないようです。これは自動車などにも言えることで、コンパクト・カーはあまり人気がありません。以前書き込んだと思いますが、"贈り物"などもデカイもののほうが好まれる傾向にまだあります。

日本はコンパクトにするモノ作りで成長してきました。でも、そのコンパクト化がいまの中国大衆にとってあまり価値あるものではないようなのです。
もちろんコンパクト化が人気の製品もあります。ノートPCやデジカメなどは、コンパクト化をお家芸とする日本のブランドとあいまって、高機能でよりコンパクトな製品の人気が高まっています。もちろん、こうした製品の購入を狙えるのは、中国人民の1%に満たないくらいの人たちですが。ただ同じ高級ハイテク製品のカテゴリーでも、クルマやケータイ電話などは、お金持ちの若者がコンパクトなものを求めるか、というと、そうではないようです。

お話をボックス・ティシュに戻しますと、第二の理由は、中国大衆の疑い深さがあると考えられます。コンパクトなボックスに200組もディシュが入っているはずがないだろう、と思ったりする。ボックス・ティシュというのは130組であれくらいの大きさだから、それより小さいのに200組入っているというのは疑わしく感じたりするようです。これは中高年層に多い考えですが、歴史的にいろいろ騙されてきたから疑い深くなるのも仕方ないでしょう。
日本のトイレタリー・メーカーのコンパクト洗濯粉もこの観点からNGでした。袋タイプのインスタントラーメンも日本標準の100gではなく、120g増量して、パッケージを大きくする必要があります。中国で良く売れているカップ麺のカップは日本と比べるとふた回り位大きくて、完全に"上げ底"なのですが、多くの中国大衆はそれを好んで買うのです。

そんなわけで、日本のメーカーは中国でもコンパクト・ボックス・タイプのティシュで頑張っていますが、世界ブランド・キンバリーの"Kleenex"などは、中国市場のニーズに合わせ、130組の"上げ底"ボックスを主力製品としてやっているわけです。
日本の誇るコンパクト化が、中国で歓迎されるには、まだまだ時間がかかるような気がしています。





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Last updated  2005.03.03 04:14:23
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