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北京ビジネス最前線改め中国ビジネス後方基地

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2005.03.15
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カテゴリ:OHTERS
日本に観光に行く中国人も増えてきました。秋葉原やTDRの良い顧客になっているそうです。そうは言っても、海外旅行に行くことができる中国人は全体のほんの一握りだけなのです。

突然取引先の偉い方から電話がありました。日本からです。「北京発の日本観光ツアー、チャーター便なので200人集めなければならないのに、10人しか申込みが無い、出発は3月22日。なんとか知り合いを集めて参加させて欲しい。」そんな内容の電話でした。あと1週間しかないじゃないかぁ、無理だよ。と思いました。
仕事柄、"動員"を頼み込まれることがよくあります。コンサートの席が埋まらない、記者会見の席を埋めたい、からマージャンのメンツを探してくれ、などなど。そうしたリクエストなら対応できます。中国にはたくさん人がいますから。でも、日本への観光ツアーとなると事情が違います。

「ビザなどの手続きが必要なので、フツーの中国人では間に合わないと思いますよ」と言うと、日本の偉い方は「このツアーは日本の地方自治体が絡んでいるから、ビザなんかの手続き無しで参加できるんじゃない」くらいの認識。日本ではフィクサーなのかもしれませんが、ここ中国に関しては、正直言って"甘過ぎ"です。
確かに日本の国土交通省は、中国から観光客を呼ぼうとキャンペーンを行っています。また観光資源の豊富な地方自治体も中国からのツアー客呼び込みを盛んに行っています。このツアーも、日本のある県とその観光協会が企画したものでした。中国の航空会社のチャーター便を日本の地方空港まで飛ばし、帰りは地方都市周辺のおじさんやオバサンを中国観光ツアーに乗せていく。そんなツアーが最近多いようです。中国からの観光客に対しては、受け入れ側の地方自治体が歓迎レセプションなどを用意したりします。
おそらくこの偉い方は日本の政治家か誰かに頼み込まれて、中国の事情も把握せず、いい返事をしてしまったのでしょう。

日本のこの偉い方と話していても詳細は把握できないので、北京の旅行社を片っ端からあたって、このツアーの資料を入手しました。
今回のこのツアーは、北京発で日本の地方空港に飛び、その周辺を観光し、温泉に泊まり、スキーまで体験し、その後バスで東京に向かい、都内観光しTDRに行き、また地方空港に戻ってから北京に帰る、という内容盛りだくさんの6泊7日ツアーで、5,600RMB(約7万円)。
他のツアーと比べると割安感があるのですが、なんと言っても時期が悪い。中国では春節(旧正月)にまとまった休みを取るので、その1ヵ月後と言うのはなかなか休みが取りにくい時期です。申込みの締め切りはとおに過ぎていたのですが、主催する中国の旅行社に電話で尋ねると、明日までに申し込めば何とかするとの話。ちなみに日本人の参加もOKで、この場合今週中に申し込めば間に合うと言う(中国では、外国人の顧客を扱えない旅行会社やパッケージ・ツアーもあるのです)。
どう考えても、私の回りの中国人をこのツアーに参加させるのは無理だなぁ、と思いました。

まず第1にクリアしなければならないのはパスポート。ウチのような"外資系企業"の社員であっても、有効なパスポートを持っているのは3分の1くらいです。
第2は出身地(戸籍)の問題。日本へのパッケージツアーの場合、北京市、天津市、上海市、遼寧省、山東省、浙江省、広東省に戸籍を持つ中国人にしか日本のビザは交付されません。いくら国土交通省や地方自治体が中国からの観光誘致に躍起になっても、中国人が日本に来て欲しくない役人がたくさんいるので、中国人なら誰でも日本のビザを取得できる、というわけではないのです(「愛・地球博」開催期間中は緩和される方向のようですが、そのことがまた政府間の揉め事になっています)。
ここまでクリアできたとして、来週から1週間会社を休める人がどれだけいるでしょうか?業務命令でも出さない限り、このツアーに参加することはできないでしょう。ウチの社員ですら現実的には難しい状況。
そして最後はお金の問題。約7万円とは言え、外資系企業でも優秀なマネージャークラスでなければ、これほどの月給はもらえないでしょう。北京のフツーの給与所得者の月収の3倍以上の旅行代です。簡単には準備できないはずです。
こんな風に考えたら、いまさら"動員"をかけるなんて、絶望的です。

とは言え大切な取引先のお偉い方からの"圧力"。なんとかカッコつけないとまずいと思い、関係する会社や知人の北京在住の日本人に片っ端から声を掛けることにしました。日本人ならビザの心配は要りません。この際、半額ウチの会社で持ってもいいから、せめて二人でも三人でも参加させられれば、この会社との取引きも安泰....

そんな矢先にまた日本のお偉い方から電話。「状況はどうなっている?」。
私はブチ切れるのをこらえて、これこれしかじかで、ウチの社員も含めて中国人の参加は難しい、日本人なら何とかなるのでいま頑張っている、旨のご報告をしました。
「日本人は良くないねぇ。その自治体は中国人ツアー客がたくさん来ることを期待してるから。日本人が日本人を歓迎して、どうすんの?」だって!
さすがに、ブチ切れてしまいました。もう、このお偉いさんの会社はクライアント・リストから抹消しようと思っています。





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Last updated  2005.03.15 22:00:34
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