「中国ってさ」論
先日、 日本から来た方と一緒にいたとき、 ふと、 「ねえ、ジウ君の奥さんもあまりお風呂入らないの?」 と唐突に聞かれました。 一瞬何を聞かれたのか分かりませんでした。 よくよく聞いてみると、 「中国人は湯船に浸かる習慣がない」=「お風呂に入らない」 という表現になったのでした。 日本から来た方と一緒にいると、 「中国って○×なの?」 とか、 「中国人って△※でしょう?」 と聞かれることが多いです。 北京で生活する日本人として、 また、同時に企業より派遣されている駐在員として、 また、その前に中国人を家族に持つ自分に対して、 普通の日本人の方が疑問に思うことなのかもしれません。 そして、 それに対し、 的確に答えることが求められているのはよく分かります。 でも、 いつも、 ストレートに質問をぶつけられる度、 答えに窮することが多いです。 ※お風呂に入るかどうか分からないわけではありません。 なぜなら、 もちろん、 僕がまだ中国のほんの側面しか理解していないこと が大前提にあるのですが、 僕は 中国が、 また、 中国人が 実にいろいろな顔を持っていると思うからです。 ○出身地 ○年齢(世代) ○学歴 ○仕事 ・・・ その人の置かれている環境や状況で 差が激しいと思うからです。 それは、 日本(人)のそれとは比べものにならないような気がします。 中国の友人からも 「日本人ってさ・・・」 と聞かれる度、 ジウ:「日本人にもいろいろいるよ。そういう傾向にあるだけ。」 と僕は答えるのですから、 日本よりはるかに多い人口を抱える中国(人)が 一括りに出来ないのは当然のような気がします。 それに、 中国人と付き合う上で、 それがどんな関係なのかも大きい気がします。 ○ビジネス ○友人 ○恋人 ○家族 自分と相手の関係によってもすごく変わる気がします。 だから、 僕は、 いつも、 日本の方からされる、 「中国(人)ってさ」論に答えが出せません。 いろいろ頭で考えたうえ、 ジウ:「さぁ、どうなんでしょう。よく分かりません・・・。」 と答えてしまいます。 もちろんその方は 僕がいろいろ頭の中で葛藤したことなど知る由もありません。 きっと僕がまったく中国を理解していないのだと思うかもしれません。 開き直るわけではないですが、 でも仕方ないと思います。 それは自分で、 自分の身体で 理解していくしかないと思っています。 それは、 中国だから、 ではなく、 外国人が、 外国を理解するときは、みなそうなのではないでしょうか? 僕はまだまだ、 とてもとても 「中国人ってさ」論を語ることは 出来ません。 むしろ、 知れば知るほど分からなくなる気がします。 「中国(人)ってこうだよなー。」 と思った矢先に、 どーんとひっくり返されるようなこともあります。 「中国って○×なの?」 「中国人って△※なの?」 と聞かれたとき、 みなさんは、 答えられますか? 今日の一曲:「如果ni也聴説」(張恵妹「STAR」/2007.11)より ※錚々たる作曲陣が参加した台湾のトップスター張恵妹のニューアルバム。周傑倫作曲の名曲です。