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メルボルンの日本人

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2019/09/16
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 私が子育てしていてほんとに有難いなあと思う施設のひとつに図書館がある。

 

近所の市営の図書館からどれだけ素晴らしい絵本を沢山借りたことか。ここは子供用のDVDも結構豊富に揃っている。学期休みには子供が楽しめるような劇やら工作教室などが無料で催され、「図書館行こっか~。」と言うと子供らはいつも大喜びである。

 

さんしょ丸が5歳ぐらいの頃夢中で借りたのが「パワーレンジャーズ」という90年代のアメリカの子供向けのヒーロー的な実写・テレビドラマである。仲良し五人組の高校生(男三人・女二人、なんかビバリーヒルズ高校生白書をダサくした感じって言ったらわかる?)は実はパワーレンジャーというスーパーヒーローなのであった。毎週、怪しげな悪いやつが市民を襲撃し、カッチョよくカラフルなヒーロースーツを身にまとって変身した五人がそいつをやっつける、っちゅー設定である。

 



赤レンジャーがリーダー的な存在で、変身前の設定は青がガリ勉タイプ、黒がスポーティーな黒人、ピンクが人気者の女子、黄がアジア人女子である。この黒人とかアジア人を入れるのがなー、あざといと思う。アメリカのドラマの傾向として、こういうトークン的に有色人種を入れてくるやりかたがなんかわざとらしいねん。黒人系とアジア系なんて、普通一緒につるんだりせんのよ。みんななーんとなく、ゆるーく、人種別に分かれてる感じ。少なくともオーストラリアの高校はそうである。

 

まあ、意識的に「黒人とかアジア人とかラテン系を入れねば!」とか頑張ってるのは分かるけどな。オーストラリアかていろんな人種の坩堝であるがテレビドラマとか白人の多いこと多いこと。こういうところはオーストラリアはいかんなと思う。しかし、赤レンジャーの普段着は赤、青レンジャーの普段着は青とか徹底している。しかし黒レンジャー黒人、黄レンジャーがアジア人てどうなん。ええんか、それ。

 

このシリーズはDVDで何巻も出ており、なんか途中で緑色のスゴイ奴も仲間に加わる。

 

夢中で見ている子供を横目に私はあんまりまじめに見てなかったんだけど、この、普段は普通の若者が、色とりどりのコスチュームに変身して、力を合わせてグロい見てくれの悪い奴をやっつける(爆発多し)っての、ゴレンジャーにすごく似てないか?このコスチュームの色とかデザインとか、ファイトシーンも日本の殺陣っぽい感じも。

 

で、わかったのが、この90年代のアメリカ版「パワーレンジャーズ」はもともと日本の戦隊シリーズ、「恐竜戦隊ジュウレンジャー(92~93年)」の版権を買い取り、顔出しシーンや設定・話はアメリカの俳優を使って、コスチュームで戦うシーンは日本のものを使って切り貼りして作ったテレビシリーズなんだという事である。なんじゃ、アメリカ、そんなセコいことしとったんか。ちゃちいのう。

 

しかし、これで納得がいったわい。だって、戦闘シーン(日本)のと顔出しシーン(アメリカ)のと、体型がかなりちがうもん。いくら顔が隠れているとは言え、やっぱり足の長さとかは日本人はアメリカ人にはかなわんし。黄レンジャー、日本版では男やし。

 

あと、アメリカ版で途中から緑色のスゴイ奴が加わる意義がよく分からなかったんだけど(そんで戦闘スーツもなんかちょっと他のメンバーより豪華)、日本の戦隊シリーズでは追加戦士ってのはもうこの時からお約束になってたのね。

 

で、アメリカ版「パワーレンジャーシリーズ」は、「ジュウレンジャー」がモチーフになったもの以外にも私が知っている限りでは(もっとありそう)「シンケンジャー(2009~10年)」とか「キョウリュウジャー(1314年)」がモチーフになったのがあり、もちろんこれらには違ったアメリカの俳優が出演している。これらのアメリカ版は、どれも「パワーレンジャーズ」と銘打ってあり、ただ、シンケンジャーは「サムライ・パワーレンジャーズ」とか、キョウリュウジャーは「パワーレンジャーズ・ダイノ・チャージ」とかいうサブ的な名前が付いていたと思う。これらのどれも、顔出しはアメリカ俳優、戦闘シーンは日本のものを切り貼りしてつくってある(話のつじつまを合わせるためにアメリカ版で戦闘追加シーンとかつくったのもあるらしいが)。

 

息子らが二人ともドハまりして、繰り返し繰り返しこればっかり何時間も何時間も見たのが、アメリカ版「ダイノ・チャージ」で、これは元々日本の獣電戦隊キョウリュウジャーが下敷きになっている。

 

たしかに、戦闘シーンも圧巻ながら、色々な武器が面白く、様々な組み合わせの攻撃が出来、敵も手を変え品を変えいろんなのがいるし、顔出しキャラも、キャラが立っててなかなか面白い。私が好きなのは時空を超えて現代にやってきた怪力の原始人、ピュアで粗野でかわいい青レンジャー、コーダである。インドネシア系のヨシ・スダソという俳優がコーダ役を務めている。はああ。イケメン。んもうすんごい筋肉である。でも往年のシュワちゃんとかスタローンみたいにグロくない。





 

でもなー、いくら良くできた、エンターテイメント要素の強いドラマだとしても、そないに来る日も来る日も何時間も何時間も見られて見よ。私もジジももうおなか一杯。ドラマに感化されてさんしょ丸も怪獣丸もごっこからケンカに発展するようなラフな遊びが増え、今、うちでは「パワーレンジャーズ禁止令」が出されている。






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最終更新日  2019/09/16 06:32:04 AM
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