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メルボルンの日本人

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2020/09/29
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自分で言うのもなんやけど、
職場で結構な給料をもらっている。

オーストラリアの学校では、経験に応じて年俸があがる。
私は20年以上学校で教えていて、一応ベテランということになっている。
ベテランらしい重厚さがなくてヘラヘラしてるけど(とほほ)
給料は毎年少しずつ上がっている。
有難いことである。

引っ越しの時昔作った教材とかいっぱい出てきて、
どれもこれも一生懸命作っていて面白いのが沢山あり、
「ああ、昔こんな面白いことやってたんだっけ」なんて思ってしまった。

今の学校はカリキュラムがギチギチで、
決められた時間に決められたタスクをこなせばならない。
結果が出れば教え方とかは自由なんだが、
時間が限られてる上の膨大なタスクの量なので
あんまり冒険できなくて、詰込みが多い、
さながら塾みたいな教え方になってしまっているのでは、とよく思う。
成績重視だから仕方がないんだけど。

前の学校ではカリキュラムがゆるくて色々冒険できたんだけど。
最近マンネリ気味かな…。

若い先生のほうが新しいアイディアがいろいろあったり、
もっと生徒が食らいつく面白い授業ができたりする傍ら、
ベテランは「このトピックはこうやって教えるのが効果的」
という経験ならではの黄金のルールとかいうのもあるんだろう。

ああ、また前置きが長くなっちゃった。

在宅授業期間中、ジジの仕事が減って家で待機するとき、
私は自分の担当のクラスを教えるのに集中させてもらい、
ジジに息子らの勉強を見てもらっていた。

ジジが仕事で不在の時は、
息子らのその日のタスクを見て自分の授業の時間割と照らし合わせて
どうやって両立させようか、どの程度息子らの勉強の手伝いをできるかプランを練る。

私が授業のない時は息子らの勉強にずっと付き合えるので
内容にもよるがうまく行くと昼頃に全部終わったりする。
私の授業がある時は、4時ごろに終わるとか、そんな感じである。


だが、ジジが息子らの勉強の面倒を見る時は、
ものすごく手こずっている。
私が見ているときは30分程度の作業かな、と思うことが
何時間もかかったり。

で、手の貸し方が効果的でない場合が多い。
てか、私が見ていて要領が悪いなーと思うんである。
でも私も自分の授業で大変なのであんまり手助けしたくない、というかできない。
大概、怪獣丸がすぐやる気をなくしたりしょーもないことでかんしゃくを起こすので
非常にサポートしにくい。ことが多い。
さんしょ丸は得意分野は結構サクサクできる。
が、「こんなことが?」というところでつまづいたりしているので
適所でサポートしてあげなければならない。

ある日、一見簡単そうなタスクでさんしょ丸が行き詰ってしまい、
ジジがお手上げ状態になっていた。
さんしょ丸「どうしていいかわからない」
ジジ「ここに書かれてる通りにやればいいんでしょ。」
とほったらかしにして1,2時間何も進まない状態。
不毛な・・・。時間が勿体ねぇ。

見たら、作文のタスクであった。
カラフルな森(ジャングルかな?)の絵で、動物が沢山いて、
メインキャラクターのような動物が2頭、絵の真ん中に服を着て立っている。
タスクは、
「この絵を見て自由にお話を書きましょう。
いろいろな形容詞を使ってください。
擬音語・擬態語からお話を始めてください。
長さは最低ノート1ページ。」
というものであった。

さんしょ丸にいくつか質問をしてみる。
私「これはどこ?」
さ「えーと、ジャングル」
,私「どんな動物がいる?」
さ「カラフルな鳥と、チータと、シカと、ちょうちょと…」
,私「うんうん。この絵からどんな擬態語が考えられる?」
さ「うーん・・・」
,私「例えば鳥がパタパタとか?」
さ「そういう感じがしない。火山が爆発してドーンかな。」
,私「いいねいいね!で、この二人は?」
さ「友達で冒険してる。」
,私「そして何が起こる?」
さ「宝物が見つかる。」
,私「ほおお。いいじゃん。どうやって見つかった?」
さ「ここに飛んでる鳥が教えてくれて…」
私「使えそうな形容詞、全部ここに書き出してみて?」
さ「(太陽が)明るい、(宝が隠れている洞窟が)恐ろしい、
(火山が)やかましい、(宝が)キラキラした・・・」
私「いい話になりそう。ざっとプランしてから書いてみな。」
さ「やってみる。」

この間、わずか5分。

私は呆然としているジジに言った。
「これが現役教師20年の実績じゃ。
だてにいい給料もらってませんのよほほほ。」
,
自慢じゃないけど(いいえ自慢です)
普段5日間働いているジジより週に四日しか働いてない私のほうが
ジジより遥かにいい給料をもらっている。
学期休みももらえるし、なんかあった時の補償もしっかりしてるし。

ジジは私が敏腕の教師とかはあんまり思ってないみたいなんだよなあ。
ま、自分もメッチャ優れてるとは思ってないよ。それなりの自信はあるけどさ。
なんかありがたいことに生徒にそれなりの人気があるみたいだし。

でも、日本語教えるだけじゃなくて、息子のいろいろな教科で
こうサポートしたら効率的にいくやろ、って本能でというか勘でわかって嬉しい。

ほほほ、伊達にいい給料もらってませんから。
(カンジわる・・・)

そういや空手でクラスを臨時で教えることがたまにあるんだが
あなたの稽古や説明はわかりやすいと生徒から感謝されることが多い。
まー、普段それでメシ食ってますからの。

現在学期休み中。
まだしばらく在宅授業が続くのよね・・・やだわ・・・。
(これを書いた後でルールが変わって、
子供らの在宅学習はあと1週間だけ、ってことになった。やったね。)
子供らを学校に送ってあちらに丸投げして、
学校時間中は自分は自分の仕事のことだけ気にしてたい・・・。





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最終更新日  2020/09/29 07:27:32 AM
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