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テーマ:愛しき人へ(903)
カテゴリ:夫へのラブレター
7/8(金)お通夜、9(土)告別式。
現職で亡くなった夫の葬儀には かなりの数の参列者があるだろうと思っていたのですが (芳名録の整理をしていないので、正確な数はともかく) お通夜だけでも900人近く、告別式と合わせると1000人前後の人が 来て下さいました。 親戚、夫の友人、職場の同僚、現任校の教え子たち、前任校の卒業生たち、 私の職場からも同僚や卒業生たち。 この場を借りてお礼を申し上げます。 淋しい葬儀にならずにすんで、遺族としては素直に嬉しいことです。 葬儀場の職員さんも「こんなにすごい葬儀はこの葬儀場が始まって以来だ。」と言っていました。 参列者もそうなのですが、中学生たちがとにかく泣いて泣いて。 見ていて、かわいそうになるくらいでした。 (senbeiさんも号泣して下さっていて、痛々しいほどでした) 夫の勤務していた(…過去形が辛いですね)中学校は 合唱で全国的に有名な中学校です。 合唱が大好きだった夫を送るには、これしかないと思い、 葬儀中は合唱祭のCDをかけさせて頂きました。 そして、出棺。 夫が担任していた学年の生徒たちが是非合唱で先生を送りたいと申し出てくれました。 涙混じり(というか号泣混じり)の「時の旅人」の合唱に送られ、 夫は火葬場へ。 中学2年生で担任の先生を送らなくてはならない中学生たち。 どんなにか辛かったでしょう。 親父ギャグが好きで、しょうもないフランス語を言って生徒を煙に巻くのが好きだった夫。 授業の半分近くは無駄話だった夫。 (それで良く教科書が終わっていたものだ。さすがベテラン45歳) 無駄話には子供の自慢が良く織り込まれていたという夫。(←親ばか) 休み時間も生徒をからかって遊ぶのが大好きだった夫。 でも、横道にそれた子を必死で追いかけていた夫。 (在校当時、警察沙汰を起こしていた子も参列してくれていたと聞きました)(感謝) 生徒が大好きで、心からかわいがっていた夫。 行事が大好きで、生徒と一緒に盛り上がっていた夫。 男子からも女子からも不思議と慕われる人だった。 私から見ても、教師らしい教師でした。 でも、かっちゃん、教師は現職で死んじゃだめだよ。 教師は退職してから、 教え子たちが開く同窓会に杖突いて現れるくらい長生きしてから、 ぼんやり忘れられるくらいになってから、 そっと死ぬべきだよ。 こんなに生徒泣かせてどうするの? 通夜のあった7/8は夫が介護休暇を終えて 生徒たちの許に帰ってくると約束していた日でした。 前日、全校集会で先生の死を知らされた生徒たちは泣き崩れ、 ショックで倒れて救急車で運ばれた子もいたそうです。 夫がここまで慕われていたことに感謝もしますが、 でも、だからこそ、死んではいけなかったと思います。 命の大切さを教えていったんだよ、という弔問客もいましたが、 それは断じて違うと思います。 そんなことこんな方法で教えなくていいから、生きて生きて命を伝えて欲しかった。 今となってはもう繰り言にしかなりませんが、 家族のためにも、生徒のためにも、生きてここにいて欲しかったです。 葬儀から10日以上が過ぎました。 私の気持ちはブログで書き留めていくうちに、 少しずつ収まるところへ収まりつつあります。 時折、ダークサイドからの誘いに身をゆだねてしまいますが、 周囲の慰めや、思いやりのお陰で、 やらなくてはならない事務的な作業のお陰で、 元気な子供たちのお陰で、 思っていたより早く、元気になれそうな日が見えてきそうです。 まだ泣いてばかりですが、ブログ上で皆さんに 「泣いていいよ」って言ってもらってるのを支えに たんと泣いてます。 泣いていいんですよね? そしたら、いつか元気になっていいですよね? 自分を許せない一点を抱えながらも、でも、元気になっていいですよね? 「いいよ」ってきっと皆さんが言ってくれるのに、今は目一杯甘えたいと思います。 (↑こいつ、とことん甘ったれ)(苦笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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