2005/03/20(日)17:05
竹島問題から考える未来思考(1) -多様性の中で協力出来るか-
日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)をめぐり、
日本の領土として確立する運動を進めるため「竹島の日」をつくる条例案が
平成17年3月16日、島根県議会本会議で採決され、
賛成多数で可決成立しました。
韓国側は強く反発しており、日本の歴史教科書問題なども重なって、
日韓関係の悪化が懸念されています。
ワールドカップ日韓共催を成功させ、
「冬ソナ」を発端として巻き起こった韓流ブームにも
影を落とす情勢となり、たいへん残念な思いです。
私は、長年、土地家屋調査士として境界確認を業務として来ましたので、
個人間の「土地の境界紛争」の深刻さは身をもって何度も体験して来ました。
考えてみますとと、個人同士の境界争いも、国家観の境界争いも、
スケールこそ違うけれど、紛争の性質はよく似たものなのでしょう。
<ご参考>
境界紛争について -境界鑑定研究会のページより-
http://www.bekkoame.ne.jp/~prtybell/kyoukai/funsou.htm
20年以上にわたって、土地家屋調査士という仕事をさせていただき、
その間に、実に多くの個人間の土地の境界紛争に出会って来ました。
その中には、運良く解決したものもあるのですが、
未だに解決せず、悩みを持ったまま現在に至っているものも少なくありません。
土地の境界問題を何とかしたいという思いから、
境界鑑定研究会というホームページを立ち上げて7年近く経ちました。
<ご参考>
境界鑑定研究会
http://www.bekkoame.ne.jp/~prtybell/kyoukai/
竹島の問題をきっかけとして、
再度、境界問題について、「境界線の共有・協働」という観点から、
個人間の考え方の相違を乗り越え、
国家間においては、
言語や歴史など異なる文化を持つ異民族であっても、
「協力」、「協働」という切り口で、境界問題はきっと解決できるはずです。
過去において私が論証してきた「境界確認論」という文章を一歩前進させて、
21世紀における「境界論」を考えて行きたいと思っています。