南極大陸にある「皇帝ペンギンの国」を舞台にしたCGアニメ。ふつうのペンギンは、
くちばしで殻を破って生まれてくるのだが、
主人公のマンブルは足から生まれてきた変わり者。
つねに足が勝手に動いてしまい、タップダンスが得意だ。
しかし、マンブルの行動は長老たちに白い目で見られ、
仕方なく彼は異国のアデリーペンギンらとともに、冒険に出ることになる。
イライジャ・ウッド、ニコール・キッドマン、ロビン・ウィリアムズら
豪華な声優陣の演技が聴きどころだ。
フワフワの毛並みや口の中など映像はかなりリアルながら、
ペンギンたちの動きはかわいさ満点。とくにマンブルの誕生シーンや、
赤ちゃん時代の彼の仕草は、抱きしめたくなるほど!
そして南極の雄大な自然をバックにしたペンギンの群れは、
実写以上の迫力を出している。ポイントとなる場面では名曲が流れ、
ミュージカルのようにペンギンたちが歌って踊り、盛り上がりまくり。
しかし、後半のドラマはエコロジーがテーマとなり、思いがけない映像も出てくる。
ただの子ども映画にしなかったのは、
「ベイブ」シリーズを手がけたジョージ・ミラー監督らしい