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カテゴリ:X JAPAN
X JAPANが10月30日、中国・上海市内にある「上海大舞台」でバンド初の中国公演を行った。YOSHIKIは、28日に行った韓国・ソウル公演で最後に披露した「ART OF LIFE」の演奏中、左手人差し指をドラムのスネアに打ち付け、亀裂骨折の大けがをしていたが、ステージの内容を変えずに“強行突破”。指は紫色に腫れ上がっていたが、痛みを感じさせないパフォーマンスで8000人の観客を魅了した。けがは全治2週間という。
バンド初の中国公演。1階から3階までびっしりと埋まった客席は、赤や青のペンライトで“無限の可能性”を意味する「X」の文字を作りメンバーを迎えた。YOSHIKIが登場した瞬間、客らが前方へ押し寄せる。混乱を抑えるため前方に控えていた50人以上の公安ともみあいになり、会場外に引きずり出されるファンの姿もあった。 「JADE」で幕を開けたステージは、「Rusty Nail」、「Silent Jealousy」と激しさを増していく。ステージ両脇のスクリーンでは、会場風景、ステージ上でのメンバーの様子、YOSHIKIがドラムを叩く姿を下方からあおったものなど、臨場感に満ちた映像が映し出され、会場の熱はグングンと高まっていった。 YOSHIKIは「タージャーハオ(みんな元気?)。今日はここに来てくれてありがとう。みんなウォーアイ二ー(愛してる)!!」と中国語と英語を交えてあいさつ。「We are!!」の掛け声には、「X!!!!」と世界共通の大歓声がこだました。 中盤に披露したドラムとピアノソロでは、中国の伝統歌「明月幾時有」をピアノ演奏するサプライズが。観客は手拍子をしながら合唱し、YOSHIKIはその姿をうれしそうに、うなずきながらながめていた。 本編最後の「X」では、TOSHIは冒頭からフロアに水をかけて周り、SUGIZOとPATAは、ステージ左右に広がり、客席まで1メートルほどの距離で演奏。中盤に行うメンバー紹介では、亡くなったHIDEとTAIJIの名をTOSHIが叫び、ファンから「HIDE!!! TAIJI!!!」と悲痛な声が飛んでいた。 同国での公演は事前に扇動的な言い回しがないかなど、政府が歌詞の検閲を行い、ライブ中も過激なパフォーマンスがないよう公安が厳しく取り締まる。この日も、観客とにらみ合いのような場面もあったが、「X」の曲中で観客がXジャンプを行う場面では、目を光らせていた公安も高揚した雰囲気にあおられ、観客とともに飛び跳ねる姿が見られた。 ソウルではチマチョゴリ、上海の空港ではパンダの被り物を見に付けていたYOSHIKI。この日のアンコールでは、巨大なパンダのぬいぐるみを持ち、真っ赤なチャイナドレスで登場した。YOSHIKIはパンダを見つめ「エックス・ジャパンだ!!」とギャグを飛ばしていた。 約2時間半の公演のラストを飾ったのは「ART OF LIFE」。のびやかなTOSHIの歌声は、X JAPANの熱波を乗せ無限の広がりを感じさせ、天を貫くようなSUGIZOのギターは、新たな扉を開いてくれた。SUGIZOの「世の中色々ありますが、僕ら音楽を愛している仲間たちは、どこに行っても一つ」という言葉通り、北米、欧州、南米、アジアへと翼を広げ、確かな足跡を刻んだX JAPANは、無限の彼方へと大きく羽ばたく自信を強めたようだ。 【送料無料】X JAPAN THE LAST LIVE 完全版 初回限定コレクターズBOX お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年11月02日 21時27分28秒
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