165950 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Bendithmovies分室

Bendithmovies分室

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

bokuben

bokuben

Keyword Search

▼キーワード検索

June 17, 2006
XML
カテゴリ:走れ!ケー100

なかなかきちんとした形でのUPが先になりそうなので、今回から随時テキスト化したインタビューをblog上でUPし、最後までUPしたらそれを整理して、注釈や解説を付けてサイトに再掲載しようと方針を変更しました。

その為ここに掲載する物は少々読みづらい部分があるかもしれませんが、話してる状態に近いものだということで了承してください。

という訳で「大野しげひささんインタビュー」第1回です。
(2006年5月18日、グリーンプロモーションにて)

========================

大野しげひささんプロフィール


○大野しげひさ

本名 大野薫久
1940年1月15日生

中卒後状況、新聞配達、バーテンなど様々な職に就く。
モデルをやっていた昭和43年、サントリーのCMで注目され、44年松竹映画
『でっかいでっかい野郎』に出演。
同年『とめてくれるなお母っさん』で主演デビュー。
後テレビ『びっくり大集合』の司会や子供向け番組で活躍。他の出演舞台に『サザエさん』等。

今現在は制作会社「グリーンプロモーション」代表取締役社長。

参考
2004年発行『テレビタレント人名事典 第6版』日刊アソシエーツ刊

=======================

――『ケー100』出演以前のTVや映画のお仕事について教えてください。

「僕はね、渥美清さん主演の『でっかいでっかい野郎』に出演してるんですよ。無法松の一生のような映画にね。渥美さんが無法松的な存在で主役だったんだけど、そこにマドンナで『中川加奈』って出てて、その恋人役で映画撮ってんのと……それからね、例の東大闘争の『とめてくれるなお母っさん』って松竹のね、それで主演やってるんですよ。

それは寅さんに出てる佐藤蛾次郎君、サトウガジと、僕と、オオハシ ソウタって3人でおっちょこちょいの「お」を取った『チョコチョイトリオ』みたいな、トリオ全盛の時代だったからそれで松竹で映画1本撮って、なかなかお客さんの入りが悪くて、その後僕は松竹に残るって話もあったんだけども、残らなくってファッションショーの司会なんかをよくデパートでやってたんですよ。

それで今度は『アフタヌーンショー』って言うワイドショーがあって、その司会に抜擢されて、役者の仕事はそれでもう切り上げちゃって、司会業になったんですね。」

――『ケー100』出演の話はどういう形で決まったんですか?

「ワイドショーの司会が終わって、ちょっとインターバルがあって『意地悪ばあさん』(主演:青島幸夫)の監督やってた青野さんて監督(青野 暉監督)で、今流行の二時間ドラマみたいなやつでね、『へとへと一泊旅行』みたいな内容で、旅行会社の添乗員みたいな役で、外人さんだ、落語家さんがやる年寄り組だ~、そんな色んな世相の人間を一泊で熱海に連れて行くんだけど、なんかってえと無理難題を言って来てヘトヘトになる、て言うドラマの主役をやらせてもらった時の監督が、その青野監督だったんですよ。

で、その青野監督が私を覚えていてくれて、実は今度C.A.L.で面白い、実にユニークな煙を吐いて、水陸両用の『走れ!ケー100』って言うんだ、と。その主役を今捜しているんだけど、みたいな、で、決まった。」

――最初に『ケー100』の設定を聞いた時の感想はどうでしか?

「いや、笑っちゃいましたよ。あの、ほら『チキチキバンバン』じゃないけど、その頃はまだ今みたいに夢がデジタル化してなくて、なんかアナログの夢じゃないですか。

でも人間だからやはり、いろんな夢を少年の頃持ってた。そんな少年の頃の夢みたいなのが、ふっと甦った、って言うとなんかちょっと照れるけどね。だってね、煙吐いて、こうやってロケしてて、なんか嫌だなとも思ったんだよ。

だけども、まぁいいかと言うんで引き受けて、その時も名古屋で『超特急ファミリーマッチ』て言うクイズ番組の司会をしてて、片っ方ではテレ朝(当時はNET)でね、夜の『23時ショー』って言う、大根足コンテストとかね、ペチャパイコンテストとかなんだかわからないんだけど、その司会もやっててね、それで(自分で)大丈夫かなって。」

――それで、撮影が始まる訳ですが、ロケはどんな感じで進められてたんでしょうか?

「今風に言うとキャラバン組んで、『ケー100』を運ぶトラックやロケ車何台か連ねて行って、それで向こうで美術の人間かなんかがチェックして、水陸両用のバギー車がベースなんだけどそれにプラスチックでボディやら何やら付けてるんですね。

大分の最初の1号の時には発煙筒で煙をやったら、そのスモークの量が多すぎちゃって、それがボディに引火しちゃって、それでボーンといっちゃったんだよね……。あれには泣いちゃったね……これでもう終わりだと思ったもの。まだ最初の撮影が終わって二本目くらいの時になっちゃったの」

――『最終回にほえろ!』と言う本に青野監督のインタビューがあるんですが、それによると3話『汽笛が呼んだ高原の春-大分の巻-』の撮影時に燃えたとなってますね。

「あぁ、だったら3話なのかな。僕は2話目くらいと思っていたけど」

――撮影は放送順で行われてたんですか?

「そうそう、順を追って。」

――それでは撮影の『ケー100』は二台と言う事でいいんでしょうか?

「そうそう二台。常に」

――北海道を境にケー100の色が変わるのが映像で確認できるんですけど、そういう意味で二台でなく常に二台ですか?

「そう、いつも二台。適当に塗り直したり補修したりで、たまたまそうなったんじゃないですかね」

――石井トミコさんの娘さんから、九州と北海道のロケに付いて行った、というメールを頂いているんですが、結構出演者の方の身内は現場にいたんでしょうか?

「いや~、それは連れてきていた方もいらっしゃったけど、とにかくキャラバンだから……そんなに予算が無かったから変な話、怪しげな旅館に泊まった事もあるんだよ。要するにお休憩専門の、みんなで結構笑っちゃったんだけど。

そういう意味じゃ本当に家族的で、オンエア始まって1クール(13本)行かない位、だから10本目くらいの時に、来週は、って言うと撮影終わっちゃってるのに、誤解する人がいたり、で行くと『あ、ケー100だ!観てる、観てる』って寄って来るし、一番僕が困ったのは、悪い事できないよね。

悪い事って言うのはどういう事かって言うと、僕も大人ですから時には夜飲みに行きたいって言うんで飲みに行くのよ。そうすると、そこのホステスさんに『あの~、ひょっとしてあんた紋太さん?』『え?紋…太さん…あ、そうそう、俺紋太さん』て言うと『いや~、うちの娘が観てるのよ~、悪いけどここにサインして』とか言われると興醒めしちゃってね。もうい~や、帰ろ帰ろって帰って来ちゃって。

それからあまり表に出ないでね、スタッフと酒盛りするのが流行って、女優さんがなんか自分のBARを作ってくれて、そこに冗談で『こんちは』って行ったりね。それで騒いだりね……本当、面白かったですよ」

――今はそういう作り方する番組ってありませんからね。

「無い!無いね」

――しかも1年間拘束ですからね。

「そう、そう。それと、要するにV(VTR)じゃ無いでしょ。フィルムで撮っててね……。」

――照明の機材とかスタッフも大変だったでしょうね。

「そう、でも僕はね、海渡るシーンでもってね、10何回くらいNG出しましたよ、寒くて寒くて。
スタッフは海にここまで(胸くらいまで指して)入ってこう(両手を上げてレフ板持ってるポーズ)してね。そこで『ケー100どげんしたと、荒波で大変なんじゃ、それでポーポー』なんて撮ってるときに、僕が台詞をポンと忘れるんだよね~、寒さのあまり。するとスタッフが『勘弁してよ~、大野ちゃ~ん』って言ってね……10何回。

だけども、それが終わって僕がブルブル震えてたら、そこの近所の普通のうちのお風呂を貸してくれて……やっぱりいいな、と思うのは、なんかこう『ケー100村』みたいな物ができて、あぁ紋太さんってね。だから『大野しげひさ』よりは『紋太さん』って言う歓迎。で、『紋太さん風引かないようにお風呂入ってください、うちの孫が観てますよ』とか『うちの子供が観てるんで、紋太さん、頑張ってください』とかで色んな物を貰ったり。

困ったのは洗濯できないんで、2話撮りする時もあるんだけど、ゴチャゴチャになっちゃうといけないから、一つに詰めちゃ~持って帰って、又新しいの持って来て、て感じで最高ひと月に18回飛行機乗りましたよ。もう訳わからない、18回も乗ると。それでね、その頃は東亜航空、今は合併しちゃたけどね、大分空港とか、そんな所では待っててくれて乗せてくれたりね。

……あの『走れ!ケー100』ってのはなんだったんだろうな……僕の中でね、本当に夢を見させてくれた1年間だったな……。」

第2回に続く

『発車オーライ!走れ!ケー100』大野しげひささんからのメッセージUPしています。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 23, 2006 10:31:52 PM
コメント(5) | コメントを書く
[走れ!ケー100] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


いやぁ~面白かったです   二天 さん
大野さんのインタビュー、面白かったです。
読んでいて「ああ、そうだったのか」って、放送の事や、見ていた子供の頃とか色々と思い出しました。
読みながら頭に浮かぶ大野さんはやっぱり若い頃の「紋太さん」ですね。 (June 19, 2006 05:11:40 PM)

Re:いやぁ~面白かったです    bokuben さん
二天さん
ご無沙汰してます。早速の訪問ありがとうございます。

本当、大野さんはサービス精神旺盛な方で、今回はほぼ90分話して頂いた14分程度しか掲載できていないんですよ。しかこれからもなるべく定期的に更新して全5回くらいを予定してますので又寄ってください。 (June 19, 2006 10:28:57 PM)

待ってました!!   Prince さん
タイムカプセルが開いたような気分です。

大野さんにとっても「夢を見させてくれた」って
いうのを聞いて感激しました!

第2回待ってますね。 (June 20, 2006 09:04:07 PM)

Re:待ってました!!   bokuben さん
Princeさん
感想ありがとうございました。なるべく定期的にしたいと思ってますが、ひょっとしたら週一ペースくらいになるかもです。
これからもよろしくお願いします。 (June 21, 2006 12:17:34 AM)

昔を語った大野しげひささん」   タクロウ さん
大野しげひさは走れ!ケー100の伊賀山紋太を演じた人だ。ケー100は道路を走る小型機関車なんだ。ホントに古い話だと良く言ったんだ。ケー100に出演した時は若かったな。今は白髪となり、ふさふさだった髪は禿げてきたな。 (September 14, 2010 10:03:42 PM)

Calendar

Freepage List

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

kumikumi2000@ 事件記者コルチャック 中学生の時に日本テレビで放映してた時に…
宮本久里子@ こちらにも今年も書かせてください。 2011年1月18日としてのあけまして…
タクロウ@ 昔を語った大野しげひささん」 大野しげひさは走れ!ケー100の伊賀山紋太…
タクロウ@ 懐かしのケー100 僕は走れ!ケー100を見たのを懐かしく思う…
まっぷ@ Re:刑事コロンボ 策謀の結末 音源提供者は町田暁雄さんだったんですね…

Headline News


© Rakuten Group, Inc.