半分空で半分海の中
陸と海中を同時に写す 「半空半水」というんでしょうか、レンズの上半分は水上を、下半分で水中を撮れないものか…清流の岩陰に潜む獲物を狙って、枝の上からカワセミが今まさに飛び込んだ瞬間とか、高い空と、水中の珊瑚を同時に写した写真など、時々見かけます。ダイビングを終え、エグジットの時にボートにピックアップしてもらうのを待つ折りなどに、何度も試してみました。で、やってみて分かるのが、まずたいていの海では難しいということ。波に揺られていると、レンズを水の境目に置くのが困難です。たまたまシャッター切った瞬間に、うまく位置づけられたとしても、水の中の見通しが効きません。上の画のように、ただ水ばかりが写るだけです。半空半水を成功させるには、まったく水に濁りがなくて波のない穏やかな場所を見つけなければならないようです。上の画で境目のところが赤いのは、レンズキャップが前方に浮いていたのだと思います。ブレているし、レンズの水滴で崖が歪んでいるのでボツにしましたが、レンズの中に境界線が入ってくれたのはこの一枚だけでした。高山浜、2007年10月21日10時10分 〔七ヶ浜〕