カテゴリ:花
先日来「雪割り桜」の事で気になっていることが2つありました。
1つは、近くの岡村公園の早咲きの桜の名前が「雪割り桜」で間違いないのかと言うこと。(公園の関係者の中にも「河津桜」だという方がいらっしゃるのです) もう1つは、岡村公園の雪割り桜が、果たして青い山脈の歌詞に登場する「雪割り桜」と同じなのかと言うことでした。 気になりだすとそのままに出来なくて、調べてみました (#^.^#) ♣︎その1・雪割り桜のこと *先ず、三ヶ所の雪割り桜の写真を比べてみました。 (雪割り桜というのは別名で、正式な名称は「椿寒桜(ツバキカンザクラ)」というそうです) ![]() ↑岡村公園の雪割り桜 ![]() ↑皇居東御苑の雪割り桜 (goro's 花 Diary様からお借りしました) ![]() ↑高知県須崎市の雪割り桜 (「満天土佐」様からお借りしました) *雪割り桜(ツバキカンザクラ)の特徴 a.長くて目立つシベと花びらが内側に丸まっている b.小振りの花が固まって咲く 画像と花の特徴を考え合わせると、岡村公園の桜は「雪割り桜」で間違いなさそうです。 満天土佐 → 観光情報(須崎市) → 雪割り桜 goro's 花 Diary→ 松山出身の雪割り桜 満天土佐↑のホームページによりますと、 雪割り桜は、2月中旬~3月中旬に濃い桃色の美しい花をつける。正式にはツバキカンザクラ(椿寒桜)と言い、2月のまだ雪のある頃に咲くことから、雪割り桜と地元の人々に親しまれている。蟠蛇森の中腹にある桑田山(そうだやま)の雪割り桜はシナミザクラとカンザクラの交配種らしく、70年ほど前に松山市から分けてもらい、台木に接ぎ木したと言われている。 とありました。 ![]() ↑三浦海岸の河津桜 違いが分かりますでしょうか? ************************* ♣︎その2・青い山脈の「ユキワリザクラ」のこと 青い山脈の歌詞に登場する「ユキワリザクラ」は、この「雪割り桜」のことだと思っていましたが、どうやら違っていた様です。 レファレンス協同データベース(*注1)に 『「青い山脈」に出てくる「雪割り桜」の写真ののった本はあるか?』と言う質問に対して、下記の回答が記載されていました。ほぼ同じ内容の回答が幾つか掲載されていましたが、その中の1つをご紹介します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『西條八十全集 9』(西條八十/国書刊行会/1996) p466~p467に以下のような記述あり。 「・・・後年筆者が名古屋の繁華街を歩いていると、桜草に似た淡紅色の花をつけた植物を売っている男が「青い山脈 雪割桜だよ。買ってらっしゃい」と口上を述べていた。 そこで八十にその植物の話をすると、「その植物は「雪割草」が正しい名前で、「雪割桜」と言うのは、僕の考えた新語だよ」との事だった。・・・」 ・『野草大百科』(北隆館/1992) ※p332【スハマソウ(ユキワリソウ)】あり。写真あり。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *注1 レファレンス協同データベース(レファ協)とは? 国立国会図書館が全国の図書館等と協同 で構築する調べ物のための検索サービスのこと。参加館の質問・回答サービスの事例、 調べ方、コレクション情報など調査に役立つ情報を公開しています。 詳しくはこちら ↓ レファレンス協同データベース(レファ協)とは? レファレンス協同データベースに記載されていた回答のページ ここまで読んでくださった方、どうでも良い話にお付き合いいただき有難うございましたm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.03.11 20:44:15
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