真幸くませ

2006/09/16(土)09:34

秋の夜には貴方のことを思い出すのです。

季節のこと(203)

 ( haseusagi062029141さんに勧めた詩をここにも。) 秋の夜 貴方にに送る      秋の夜には貴方のことを思い出すのです。 散歩しながら、涼しい天に向かって、詠う。 松かさが落ちるのも聞こえるくらい静かな夜。 貴方はこの夜更け、起きて同じ思いでいらっしゃるでしょうか。  秋夜寄丘二十二員外  韋応物   懐君属秋夜   散歩詠涼天   山空松子落   幽人応未眠      秋夜 丘二十二員外に寄す  韋応物              (二十二は、二十二番目の。員外は彼がやめたときの役職名)        君を懐うは 秋夜に属し         散歩して 涼天に詠ず           山空しうして 松子落つ           幽人 応に未だ眠らざるべし  この漢詩については、井伏鱒二さんの意訳があって、  ケンチコヒシヤヨサムノバンニ で始まります。  下は、この詩を送られた丘丹の詩。  和韋使君秋夜見寄  丘丹   露滴梧葉鳴   秋風桂花發   中有學仙侶   吹簫弄山月      韋使君の秋夜寄せらるるに和す 丘丹        露滴りて 梧葉鳴り        秋風 桂花発く        中に仙を学ぶ侶(ともがら)有り        簫を吹いて 山月を弄す   

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