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【メラミン混入】チャイナリスクに警鐘 各国に拡大する禁輸
9月23日21時6分配信 産経新聞 【北京=野口東秀】中国製の牛乳・乳製品から有害物質メラミンが検出された事件を受けて、アジア各国・地域では輸入・販売禁止などの措置をとる動きが広がっている。報道を総合すると、23日までに台湾、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ブルネイ、バングラデシュで中国製乳製品の禁輸措置がとられた。汚染拡大の背景には、価格の安い中国製への安易な依存がある。メラミン汚染の拡大は世界各地に“チャイナリスク”が存在する可能性に警鐘を鳴らしたものだ。 台湾では当初、中国政府が公表した22社の乳製品を全面的に禁輸したが、台湾の飲料メーカー「金車」のインスタントコーヒーなどに使われていた植物性粉クリームからもメラミンが検出され、21日から植物性を含むすべての中国製乳製品の輸入を禁止。当局は「中国が事件を完全解決するまで禁輸を続ける」と発表した。 植物性粉ミルクについては、問題の22社以外の中国メーカーでも製造され、中国製の同粉ミルクを輸入していた業者は6社に上るとみられており、今後の広がりが懸念されている。 台湾で流通する植物性粉ミルクの約3割が中国産とされ、台湾の対中経済依存が進む中で“負の側面”が出た格好ともいえる。 東南アジア諸国連合(ASEAN)は、2010年までに中国との自由貿易協定(FTA)を目指しており、中国からの輸入が急増している。価格の安い中国製への依存が進む傾向に、住民の間で警戒感が強まっている。 シンガポールでは、中国から輸入されたキャンディやアイスなど3点からメラミンが検出され、中国製乳製品の輸入・販売を全面禁止し、店頭から回収している。マレーシアも輸入品検査など警戒体制を6段階中最高の「レベル6」に引き上げている。 インドネシアでは、「中国産の牛乳輸入は少ない」として輸入を禁止しない方針をこれまで示していたが、現地からの報道によると、23日、中国製乳製品の禁輸措置をとった。バングラデシュも同様の措置に踏み切ったもようだ。 ミャンマーにも、メラミンが検出されたメーカーの製品が輸出されていたほか、韓国、ベトナムも中国製乳製品の検査に乗り出したと報じられている。 また、アジアだけではなく、中東・アフリカ諸国のイエメン、ガボン、ブルンジにも輸出されており、このうちブルンジでは禁輸措置が取られたという。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 23, 2008 10:25:09 PM
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