CK85 高校野球 “黄金世代”といわれた岩手の夏を振り返る。
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2009年08月07日
全39件 (39件中 1-10件目) 社会人野球2009
カテゴリ:社会人野球2009
この項では2009年の岩手社会人野球のポイントランキングを基にして、この年の野球を振り返ってみます。
1位 水沢駒形倶楽部 139.5P(24-8) びー:さて、心筋梗塞起こし途中で戦線離脱していい所見逃した伊東君、今回もポイント上位5チームから振り返って行きます。 伊東:一言余計だ。 まずは累積ポイント最上位の水沢駒形からです。 都市対抗ではベスト8で、選手権は第二代表決定戦で敗退と、企業チームに及ばない結果になりましたがクラブ選手権では岩手県、東北を制覇、全国でも1勝。さらに東北連盟会長大会でも県、東北を制覇するなど、今年はクラブ相手では松山と赤崎に敗れただけの圧倒的な差を見せました。 ベン:今年は新田投手がとうとう登板しませんでしたが、佐藤功也、佐藤雄亮両投手が柱となって各大会を勝ち進む様子が見えました。5月のクラブ大会でも見ましたが、先の塁をねらう厳しさは相変わらずで、それは主軸をはる深井、新渡戸両選手が復調してもそれは変わらず。クラブの東北大会では各県代表に軒並み2ケタ得点という結果で力強さを示しました。 びー:続いてはフェズント岩手。 県知事旗ではまさかの初戦敗退、選手権でもJRに初の優勝をさらわれましたが、都市対抗、定期戦で優勝。アマ王座決定戦でも富士大も破り優勝しました。 伊東:シーズン前に捕手2人が入れ替わり、シーズン途中にはエースの豊田投手が「次の道」に進みました。選手の中には職を失う選手も出た中で、岩手の中で結果を出し続けたことはさすが、というべきです。 ただ、東北の舞台では宮城県勢にはねかえされる事も多く、その部分悔しい思いする事も多いのではないでしょうか。 びー:経験値は多く積んできているだけに、ここから上行くためにはどうするか。ここまで道を切り開いて来た豊田、大坊両中心選手が、後を託し身を引きました。残された選手、新たに入ってくる選手がどう頑張るか、ですね。 びー子:続いては3位のオール江刺です。 今年はクラブ選手権ベスト4、都市対抗、選手権が4位と三大大会ではあと一歩という結果でしたが、一関、北上両大会で優勝を果たしました。 伊東:去年のクラブ全国で2勝経験した事、さらに他の全国大会でも東北進出を狙い、二遊間、捕手、投手に強力な新人選手も加入しましたが、経験値の高いチームに跳ね返されたという形でしょうか。 それでも秘められた地力は相当のものがあるのは、2つの大会の優勝で思い知らされました。後は、仕事しながら、安定的に力を出す事ができるかが、特に新人選手に課された課題と思います。 ベン:ポイント4位のJR盛岡。 今年は県知事旗大会、選手権で優勝。都市対抗でも岩手第二代表と、ここ数年見せていた成長を結果として残すことができました。 伊東:97年の復活後、翌年からは全般的に若手の編成に切り替えて約10年。02、05年と東北の舞台に立ったときもある一方、逆に十分に力を出せず苦杯を喫する事もあり、もったいないなとずっと言い続けて来ました。 ほんだども、そうして築いて来たモノってのは、東北の舞台では各県の代表チームに跳ね返された部分があったとは言え、ムダではなかった事が今回の結果につながったものと思います。 びー:では、5位の赤崎。 今年は一関大会、大槌大会で準優勝。クラブ選手権はベスト4、都市対抗では江刺と延長16回再試合になる激闘を見せましたが、結果ベスト8。東北の舞台でたたかう事が出来ずシーズンを終えました。 伊東:東北のたたかいが出来なかったのは02年以来7年ぶり、ですね。 今年は新入部員が一人。育ち盛りの若手こそいますが、まだ成長過程の部分もあり、さらに個々の大会では日程が他の大会とバッティングする事が多く、ベストとは言えない状態で強豪チームと相対する事もありました。 一関大会ではこの後の大会を見越しベストで臨んだ水沢駒形とNTT東北マークス(クラブ東北大会優勝、準優勝)を立て続けに破るなど、底力ある所も見せただけに、都市対抗直後から「このままではわんない」と、野球に対する取り組みを見直し始めた動きが実を結ぶ様に願うのみです。 びー子:では、続きまして以下のチーム
伊東:6位の高田は県知事旗でフェズントを破る大殊勲。クラブ大会では駒形と接戦を演じ、都市対抗では東北行きまで後一歩と迫るたたかいを演じました。若手野手の台頭、課題とされていた投手陣も山田、伊藤勝巳両選手が支え手に入りました。更なる成長に期待。 びー:宮古は大槌大会を二連覇。クラブ大会でもベスト4まで勝ち上がり、チーム改革3年計画の一つの成果を出しました。投手陣の層が多様で厚く、大崩れはしないたたかいができるように。次年度以降も注意すべきチームです。 ベン:遠野はここ数年の成長がきついマークを生み、苦しんだ部分も見せましたが、秋の毎日旗大会では4勝し決勝にまで勝ち上がりました。苦しみながらも1勝はできるチームでもあり、4本柱の投手陣を軸に堅い試合ができるチームと言えそうです。 びー子:黒陵はベテランの三鬼選手が江刺から加入。今までチームを強化していたメンバーとの化学反応で上昇狙いましたが、組み合わせの不運も重なり結果を残すことはできませんでした。その中の課題どう乗り越えるか、見物です。 伊東:久慈は全体通じては納得できないたたかいが続きましたが、クラブ大会では赤崎、江刺と前年上位大会に進出したチームを破り決勝進出&東北行きを決めました。紆余曲折を経ての成果は見事。若手も続きたいところです。 11位 北上レッズ 19P(4-4) びー:と、いう事で11位以降のチームのポイント数は以上の通りです。 この中で目立った所では…まずは前所属(12年前)の北上。 投手登録が少なかった所にエース本城君が岩手を離れましたが、北上大会で2勝を上げるまでにチームを組み立て直して来ました。元々北上の硬式チームはここが長年支えて来ました。そのリベンジに期待です。 ベン:一戸は選手権で1勝をあげると、地元で開催された毎日旗では2勝しベスト4にまで勝ち残りました。前年には痛い目にもあっているだけに「やはり気ぃつけなあかんな」という思いをあらためて持ちました。 伊東:その一戸に延長タイブレークで惜敗しましたが、盛岡もこの大会で2勝、派遣された福島大会でも1勝を上げ、矢巾も大会出れば安定的に1勝できる力を持ちました。ただ、気になるのが例年2~3チームに収まっていた未勝利チームが今年は6チームも出てしまいました。 別項にも譲りますが、さまざまな事象が重なって、社会人野球を継続して活動して行くのも大変だ、という事。加えて言えば、トーナメントは勝ち上がればそれなりの試合数をこなす事はできる、最悪でも一勝すれば勝率5割以上だけど、負けてしまったら一試合しか経験する事ができない。その事が本当の実力以下に物事見られてしまう原因となるのなら、本当に残念なことだとしか言いようがありません。 その部分に関しては、稿を改めて書かせていただくことにします。 ベン:さて、何とかかんとかまとめて来たこの一文いかがでしたでしょうか。もうちょっと濃い味風味に書ければよかったのでしょうが、何分途中で離れてしまったので勘がにぶったというか、何というか。 びー:ま、いつぞやみたいに自チームの選手の名前間違わなきゃいいこった。 伊東:あの時はどうもすみませんでした。 ま、今つきつけられている問題と、それに関連しての日本野球連盟の提案に連動した記事を今製作していますが、やはり、この連盟に参加したってのは硬式ボール握って野球したいって思いからなんだよね。元々は。 そのために球場確保して、ボールなど道具用意して、審判員や記録員や放送員など支えるスタッフに協力していただいて、試合をしている。そのための費用ってのもバカにはならない。 ほんだども、今の世相が「生きることで精一杯」の状態になっていて、それ以外の行動や出費に関して冷たい視線が浴びせられている。それは会社や公共体の予算支出だけでなく、あらゆる部門に及んでいると思います。だから、スポーツの危機というのは、トップスポーツや企業スポーツだけでなく、私達の様な社会人・労働者スポーツもそう言われる部分、てのはあります。 だども、それを乗り越える手立てというのは、あると思います。 それは「強者への譲歩」だけでなく。 同じ目的のために持てる力を出せる能力で、と書けばヒントになるでしょうか。 びー:ヒントじゃなくて、ただ単に書く言葉思いつかなんだだけだろうが。 ま、何にしても2009年のたたかいはすべて終わり、年も変わります。 新しいキャンバスには、どういう絵を書く事ができるか。 ベン:シーズンの始まる4月までどう力をつけるか。 楽しみにすることにします。 びー子:社会人野球特集第一弾は終わりまーす。 次は「2000年代ランキング」を作らせていただきますね。 この項はここで失礼します。 ご意見、ご感想はこちらにおねがいします。
最終更新日
2015年02月22日 23時34分28秒
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カテゴリ:社会人野球2009
この項では2000年代(以下“00年代”)の社会人野球をまとめる、という事で00年代に参加したチームの勝敗、及びポイントランキングを発表させていただきます。
00年代は期間中に宮城建設、太平洋セメント、JAいわてといった岩手を代表するチーム、アイワ岩手、岩手東芝、平泉クラブ、水工クラブといった、地域に野球をする場を与え続けたチームが活動停止しました。その一方で03年に矢巾硬式クラブ、06年にフェズント岩手、岩手21赤べこ野球軍団、盛工クラブが新たに岩手社会人球界に加わって来ました。 特に06年に加入した2チーム…フェズント、赤べこはその実力でそれまで岩手の社会人野球を支えて来たチームを圧倒し、席巻しました。赤べこはその勢いそのままに07年には岩手勢21年ぶり、企業チーム未経験のクラブチームとしては29年振りの都市対抗全国大会に進出しました。バックアップ体制が整わず、わずか2年で解散という憂き目を見ましたが、岩手球界に刺激を与えたチームだったことは間違いないでしょう。 その一方で、社会人が野球をする事そのものが大変な状況でも継続して活動し、岩手の代表チームという矜持をもってたたかい続けた水沢駒形、赤崎、江刺、久慈、JR盛岡…と言ったチームを筆頭とした各チームの頑張りもまた、忘れてならないものです。 では、一気にこの年代に参加した35チームのポイントと勝敗を紹介します。 ・00年代チーム勝敗、ポイントランキング表。 ※1 90年まで宮城建設久慈ク。チームの歴史は宮城建設に。 久慈クラブは91年創設の新チーム。 ※2 元々は盛岡鉄道局。97年復活。 ※3 03年活動停止。 ※4 05年結成、06年から公式戦参加。 ※5 93年休部、95年復活し、04年活動停止。 ※6 06年結成、07年末解散。 ※7 03年活動停止。 ※8 00年参加。 ※9 00年まで宮高倶楽部。 ※10 03年まで佐藤組北上球友。 ※11 05年まで一関三星倶楽部。 ※12 87年に盛鉄局メンバーで岩手に残ったメンバーで結成。ウィキペディアによれば「岩手銀行の後継としての性格」も持つチームとの事。 ※13 02年結成。 ※14 大槌球友が99年に解散。00年に新体制で再出発。(扱いは別チーム) ※15 00年活動停止。 ※16 05年にZ硬式野球倶楽部と改称するが、そのチーム名では一度も試合する事なく06年3月に解散。 ※17 00年末に解散。 ※18 06年に結成も、07年に活動停止。 ※19 01年で活動停止。 と、いう事で35チームのたたかいぶりをまとめて来ました。 大まかな所は、前段の部分でも語らせていただきましたが、累積ポイントは、10年間ずっと安定的に活動して来た“クラブを越えるクラブチーム”水沢駒形がダントツのトップ。選手権には参加しないものの、他の大会でドラマチックに勝ち進んだ赤崎が2位。向上心の強さで勝ち上がって来た江刺が3位となりました。 ベン:ここからは“伊東4人衆”も加わります。 元々『クラブ王国』といわれる岩手県。 でも、それは一つのチームが強くて、生まれたものではありません。 90年代岩手を席巻した一関、釜石がそれぞれ勝ち続けることが大変な状況になった中、台頭して来たのが赤崎や江刺。しかし、その中でなお勝ち続けているのが水沢駒形。お互いがお互いを高め合う様相が見えます。 びー:よく見てみりゃ、駒形はうまいギアチェンジしているよな。 レギュラーが巧い具合に若手に切り替わっている。 “新田(忠正投手)中心”の投手陣も、佐藤功也(投手)中心に遜色無い活躍しているし、な。 伊東:赤崎は90年最終盤に台頭。その後、エース山本淳一君の大ケガもあったけど、佐野君、多田君、佐々木慶喜君といった好投手を中心に堅いディフェンスの一方で、大物打ちよりも“つないで、ためて、ぶちかます”チェーンプレス打線で並み居る強豪を撃破し、岩手有数のチームにのし上がりました。 特に都市対抗での「東北三強に2分」は、メンバーが持つ「矜持」がもたらしたものとおもいます。 びー:約一名バカ(伊東勉)が混じっていますが、そいつ以外はみんなよく頑張っていると思います。江刺も90年代後半から徐々に台頭し始めて、03年にクラブ全国に。それ以降は激しいぶつかりあいの中で東北進出が届かない状況でしたが、08年にそれを突破すると、全国ベスト8に残りました。 ベン:他にも上位大会に進出したのは久慈、高田、赤べこ。赤べこは後で触れるけど、久慈は01年にベスト4。一時足踏みしましたが、今年は復活の東北行き。高田は「菅野(貴行)馬場(敏次)」コンビで、波に乗れば企業チームも何の、という力を見せました。 びー子:この他にも高いレベルでの野球経験者も覆い黒陵も“鉄腕”小山投手中心に手ごわい存在に。不来方も解散した企業チーム出身者が集まり、化学反応起こして都市対抗で東北1勝をあげた時も。宮古も堅い野球で2度優勝。北上レッズも地元の大会に花添える優勝を果たしました。 伊東:続いては企業+アルファチーム。 まずは何と言っても東京ドームに進出した赤べこ軍団があげられます。 その資質は日本有数とも言われた前田投手、アメリカでの野球経験もある関、高倉両選手が軸となり、結成いきなりそれまで「岩手の強豪」といわれたチームをぶっ飛ばして優勝を果たしたのが印象的でした。それ以降も全国から猛者が集まり、その中に岩手・東北出身の有望株も飛び込み強化が進んだ結果が、ドーム行きとなりました。 ベン:ただ、地元の方々の熱意とは別にバックアップ体制が肝心の部分で整わず2年でその歴史を終えてしまったのばかりが非常に残念でした。もっと残ってもらって「あのチームに…」と思わせるチームでいてほしかった。 びー:今それを担っているのがフェズント岩手。複数の企業の協力を得て活動している「広域企業チーム」タイプのチーム。年数を経る毎に力も増して、今では岩手隋一のチームとなりつつあるぜ。 それを追いかけるのがかつての名門「盛岡鉄道局」の流れをくむJR盛岡。 フェズントが有望株の大学生を加入させることが多いチームなら、JRは地元の高卒選手を叩き上げてチームを作り上げて来た印象の強いチーム。時々東北の舞台に出ることもありましたが、確固たる強さを身につけたのは近年の事。この2チームの切磋琢磨はこれからも見物です。 伊東:その一方で、岩手を引っ張って来たチームが活動を停止したのはこの年代の前半期に集中しました。積極的な戦力補強でチーム力を上げつつあった宮城建設が03年に、少人数ながらも結束良くたたかった太平洋セメントも03年に、後楽園にも進出した農協チーム「岩手4強」のJAいわても04年に…地元の野球人に活躍の場を与え続けたアイワ、東芝も00年に活動を停止しました。 ベン:地域の企業がチームをもち、支えていくのが大変だというのを見せつけられてしまいましたね…。これは何か、いいやり方ないものでしょうか。 伊東:04年に起きた“球界危機”そのときに侃々諤々やり合った結果が、翌年からの一定の改革に結び付きましたが、悲しい話「大人になった後に野球を続ける」と言う事自体一手間も二手間もいる状況になっているというのが、残念な事です。 それでも時間を作ってでも競技性の強い野球を続けたいという思いをそれぞれのプレーヤーが持ち、この10年も続いて来ました。中軸的チームの変動で勢力地図もだいぶ変わりましたが…今日書いた数字というもの、それだけ見れば無機質にああだこうだ言えますが、それぞれの試合の中につめられたもの、描かれたものというのは、個々に輝くものがあると思います。 現在、社会人野球の制度改革も言われていますが、何がどうであれ言えることは、一人一人の選手が生かせる、活きる。そういう野球や、野球連盟であってほしい。その立場から、生きている限り社会人野球を見続けていきます。 びー、ベン、びー子:私たち4人も、伊東と同じ立場で社会人野球を見続けていきます。今日も拙文お読みいただきありがとうございました。 ご意見、ご感想はこちらにおねがいします。
最終更新日
2015年02月22日 23時34分59秒
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カテゴリ:社会人野球2009
では、この項では社会人野球に関して、さまざま出されている提案を、岩手県のおかれている状況を加味して、私伊東が「この方式がいいんでないべか」という思いを持って作りました。何か案を作る際のたたき台、踏み台にしていただければ、と思います。
1.日本野球連盟(以下JABA)が提出した提案についての私見。 JABAは去年秋に「社会人野球制度改革(案)」を発表。08年度で一度中断したクラブカップ大会の復活と、日本選手権大会予選のクラブチーム参加を限定する方針が発表されました。 この件に関しては、当初「クラブチームの参加を狭めるもので納得できない」という思いを持ちました。全チームオープン参加のはずの大会で排除か、と。 ただし、文章をよく読むと (1)日本選手権をその年度の単独チームチャンピオン、言わば「チャンピオン・オブ・チャンピオン」を決める性質をもつ大会にする。 (2)現状ではトップクラスの企業チームに太刀打ちできるクラブチームは少ない。 (3)その一方で上位大会進出という目標をもたせる意味で「クラブカップ大会復活」、試合参加機会を増やすという意味で「クラブリーグ計画」も同時に計画されている。 という考えが含まれていましたので、とりあえずは「クラブチームの多様な試合参加機会が保証されるなら同意」というスタイルをとります。 社会人野球も、多くの方の協力があって成り立っているのは承知しています。その中には財政的に大きな力をいたたいている企業もその中の一つです。ただ「政策仕分け作業」でもバッサリ切られてしまったように「生きるか死ぬか」という状況にされてしまった時には、直接は生き死にに関係しない部分がどうしても削られる傾向があります。 大会開催の合理化も、そういう面があった部分は否定できないと思います。 どの団体にしても、財政で頭が痛いことと思いますから。 今回の改革案は「金を節約する」のではなく「限られた力をフルに発揮するという方向性で物事が考えられた」事から出たものでないと…加盟するチームのもつ力を発揮するものであってほしい、と願います。 2.現在提案されている「クラブリーグ5カ年計画」について。 さて、先のコーナーで触れた「クラブ野球リーグ5カ年計画」。 2009JABA年報では各県連盟の取り組みが掲載されていました。 岩手県連盟に関しては以下のような報告がされていました。 (以下「日本野球連盟報2009」の、各県の取り組み・意見のページより要点を引用。) ・リーグ構築には賛成、前向きに検討。 ・岩手では11大会を実施。さらにリーグを行うには日程やチーム負担、球場、スタッフ の手配など現状では無理がある。 ・チーム数が多く、全チーム参加のリーグ戦は無理。 チーム所在地別あるいはチーム力クラス分にする方法が考えられる。 各チーム毎に練習試合などで試合数を補っている部分がある一方で、年間数試合で終 わるチームもある。 いずれにしても全チームの意見を最優先に考えたい。 ・自主運営については困難が多い。連盟主導での実施が意味がある。 ・参加大会が限られる企業チームの試合数不足が懸念される。 (以上引用終了。) これに加えて、私が生活の現場見た限りでは… ・職場の人数がギリギリで、誰か代わりに出てもらう事も簡単ではない。 ・所得が多くはなく(最低賃金が低い岩手県、さらに若年労働者の給与の低さ)活動にかかわる支出が出しずらい。 ・職場が週末休みではない場所をも増えて来た。 (多くの人が…という事で、岩手県連盟さんには便宜はかっていただいています) ・軟式チームに登録している選手も多く、日程が重なった時にどちらの方で対応するか難儀する事もある。そうでなくとも、軟式大会も含めると、相当数の日程野球の大会が開催されている。 という現状。 その一方で、連盟の報告にもありましたが、加盟するチームの中での試合経験数には大きい差があります。 大会開催は月平均1つ、多くて2つですが、勝ち進むと数多くのたたかいに挑む事になります。09年度で一番試合をしたのは水沢駒形とフェズント岩手で27試合。 一方で4試合以下でシーズンを終えたチームは8チーム、加盟チームの約3分の1と多くあります。この8チームのうち、勝ち星を挙げたのは2チーム。6チームが1勝をあげる事なく、シーズンを終えています。 正直、この状態でいいのだろうか。 チームを組んだからには、試合をしたいべし、試合に臨んだ際には勝ちたいと思うのは、ここに書く以前の話でしょう。 ならば、以上に書かれた事を踏まえたうえで、できるだけ多くの試合経験を用意する、という事が今回「クラブリーグ5カ年計画」に示されたものではないでしょうか。 そこで、です。 どうしても野球のリーグ戦となると「全チーム総当たり」か「6チームのリーグ戦」というのが思い当たる形ではありますが、先にも触れた様に、軟式野球の大会も含めれば相当数の大会をこなす実態があることを踏まえたうえで、以下のような提案をさせていただきます。 ◇リーグ戦の形式(案)。 ・大体の日程が2日間で終わるようにする。 連日でもいいし、離してもOK。 ・一つのリーグ戦で形成するチームは4チーム。 ・一つの区分けに6チームある場合は実績別に2つに分ける。 その場合は1回戦総当たり×2。 どうしても全チームだと23日、6チームリーグでも5日は日程を取られます。広い岩手県土の事も考えるとそれに対応できるとは言いにくいでしょう。 大会を2日間で消化、という形にしたのは選手・役員にかかる日程的負担を最小限にしながら、それでも多くの試合を経験していただく、という事で考えた結果が「4チームリーグ&3チーム2回戦」です。 《一例としての図表》◇4チームリーグ では、その形をどうするかに関しては、岩手連盟報告にもありましたが2パターン考えられます。「クラス別=実績別」と「地域別」です。そちらの方も下の方に思案を作ってみました。 ◇提案1 ◆リーグ戦の形式 地域毎に分ける。 ・県北地区 福高、一戸、九戸、久慈。 (開催候補:二戸、一戸、九戸、葛巻、軽米、久慈、野田) ・盛岡地区 盛岡、市立、盛友、不来方、雫石、矢巾。 (開催候補:県営、雫石、滝沢、紫波、八幡平西根、岩手) ・中部地区 駒形、江刺、前沢、北上、黒陵、花巻。 (開催候補:花巻、大迫、江釣子、錦秋湖、岩崎、森山、江刺、水沢、前沢) ・県南地区 赤崎、高田、住田、一関。 (開催候補:一関、東山、大東、花泉、高田松原、大船渡、新住田) ・沿岸地区 釜石、大槌、宮古、遠野。 (開催候補:釜石、遠野、大槌、山田、宮古、岩泉、普代) まず提案1は「地域別」。 という事で考えられるパターンいくつか考えたところ、上記のパターンでまとまりました。実は「4チームリーグ」にこだわっていた時は盛岡、中部地区でどう組分けするかで悩みましたが「6チームの組分け、入れ替えありの3チーム2回戦リーグ戦」でやれればどうでしょう、と考えた結果この形になったのでした。 この形の場合、遠征距離は少なくてすみますが、対戦相手のレベルの差がある組み合わせもあり、その部分が課題になるとおもいます。 ◇提案2 ◆実績別のリーグ戦。 ・一部 駒形、江刺、赤崎、高田 ・二部 宮古、遠野、黒陵、久慈 ・三部 北上、盛岡、矢巾、一戸 ・四部 福高、前沢、釜石、盛友 ・五部 花巻、不来方、一関、住田 ・六部 九戸、大槌、市立、雫石 各部の1位は上位リーグ4位と入れ替え。 続いてはクラス別、実績別のリーグ戦。 とりあえず09年のポイントランキングを元にして作ってみましたが、一般的に実力の近いチームとのたたかいが、一番楽しめるものではないでしょうか。中々全チーム組み合わせ抽選ではそうも行かないから、このリーグ戦ならそういうのは修正できるか、と思います。年度毎にチームの力も代わりますから、その部分はリーグの入れ替えで対応。 岩手県の場合は企業チームも試合数が多くはない、という報告も記載されていたので、その事を加味して改めて振り分けすると、以下の様になるでしょうか。 ・一部 F岩、JR、駒形、江刺(錦秋湖) ・二部 赤崎、高田、宮古、遠野(釜石平田) ・三部 黒陵、久慈、北上、盛岡(岩手or西根) ・四部 矢巾、一戸、福高、前沢(滝沢) ・五部 釜石、盛友、花巻、不来方(大迫) ・六部 一関、住田、九戸(紫波) ・七部 大槌、市立、雫石(遠野) 4チームずつ律義に分けると、七部が2チーム編成になるので、六部とあわせて3チームリーグ結成にしました。 括弧内は各チームのほぼ中間地点の野球場を当ててみましたが、当事者で決めるもよし、将来的には社会人野球チームのない自治体に出掛けて行き『〇〇町Day』として盛り上げるのも一つの策でしょう。 地域の中学生や高校生に協力していただき、そのお返しに技術などの交流するというのも一つの手ではないでしょうか。(その時間作るために試合7回制もあり。) と、いう事で一つのたたき台を書かせていただきました。 正直、自分のこの一文で完璧だなんて事は思っていません。 (思っていたら病院行きます) 何分、経費に関する事や運営に関する事は自分では見当がつかず、全然書けなかった訳ですから。(例えば、審判をのべ168人用意する、ボールの手配、球場利用料…etc)その部分、本当にすみません。 文中で岩手県連盟の報告にも書いていたとおり「全チームの意見」と言うのを詳細に集める必要はあると思います(※1)この際今の岩手県の社会人野球の実態がどうなっているかと言うのも併せて、アンケートなどを実施する事を提案します。 実は…一年間あたためていた「課題」でもあったんですね。この記事は。 ただ、これをどう扱うか難儀して、とうとう書く事もできず、危うく永遠に書く事ができない事態にもなる所でしたが、何とか世に出せた事でホッとしています。 このたたき台を元に、全チームが参加して、充実した議論、充実した大会が実施されることを願ってこの一文を閉じさせていただきます。 ご意見・ご感想はこちらの掲示板にお願いします。 ※1 3日に下書きで書いていた時はここで文を閉じていましたが、後に「17日に意見交換会」という話を県連盟のブログで知りました。正直、その議論に耐えられる提案かどうか、という中身ですが、一つの「踏み台」として見ていただければ、と思います。
最終更新日
2015年02月22日 23時35分21秒
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カテゴリ:社会人野球2009
この項では岩手県社会人野球の個人表彰に関しての記事を紹介します。
ま、何とか2000年代中に発表したかったものではありますが、やはり調査に手間取ってしまいまして、記事完成させるのが2010年代になってしまいました。2010年代には2019年中に発表できるように努力します。 びー:生きていたらの話な。 伊東:もういいよ、そのネタは! (気を取り直して)一カ月かけて何とかまとめてみましたが、どうしても以下の2大会に関しての集計がまとまらず今回の集計には入れていませんでした。 ・2004年、2009年ベストナイン、年間表彰 両年度とも記録はしていたのですが、その記録していた用紙をどこに行ったか分からなくなってしまい、今回の集計には含める事ができませんでした。 びー:本当にすみません。あとで厳寒の北上川に放り投げ… 伊東:たら死ぬわ!せっかく維持した命こんなん所で失いとうないわ。 と、いう事で、表彰回数の多い選手から紹介して行きます。 なお、文中は敬称略します。 びー子:では、2000年代の岩手県社会人野球を代表するともいえる最多個人表彰選手は…(今の所)この2人でした。 ◇表彰15回 2人 ・新田忠正(水沢駒形) ・山本淳一(赤崎) 岩手社会人野球を支え続けた「右の山本、左の新田」が個人表彰でも最多(タイ)記録となりました。 伊東:この2人が投げあう所にドラマあり。 03年のクラブ選手権、04年の都市対抗県大会決勝。 「ライバル同士高めあって」作るドラマ、というのはまさにこの2人の対決の事をさすんだな、というのを感じさせられます。 びー:県内外問わず他のクラブチームからも目標にされる2人。 もう30代半ばにもなり、家庭でも、仕事でもそれなりに任務任されるようになり、加えれば新田君は去年、投げられませんでしたが、グラウンドでの活躍もまだまだ期待したい2人でもあります。 ◇表彰11回 1人 ・豊田圭史(フェズント) ◇表彰9回 2人 ・菅野貴行(秩父小野田→高田→都幾川倶) ・徳田亨(ヨークベニマル→不来方) ◇表彰8回 2人 ・大坊周司(JA→水沢駒形→フェズント) ・新渡戸真(水沢駒形) びー子:表彰8回から11回の選手はこちらの4人。 ベン:フェズントの創成期を支えた豊田君、太平洋セメントを支えた本格派エース菅野君、不来方の一時代を築いた徳田君、3チームで心身両面で中軸となった大坊君、海外での活動経験もある新渡戸君という名前がならびました。 伊東:この中からは豊田君、大坊君が大学の指導者に、新渡戸君は養護学校の先生と、次世代を担う人達の“導き手”となって活動しています。 ◇表彰7回 6人 ・池端宏記(宮城建設) ・小山哲朗(黒陵) ・寺長根一真(江刺) ・深井展広(水沢駒形) ・藤村哲夫(宮城建設) ・三鬼賢常(関東自工→江刺→黒陵) ◇表彰6回 7人 大沢学(宮城建設)加藤武(水沢駒形)加藤浩(水沢駒形) 鈴木敦則(宮城建設→秋田ユーランド) 関連太郎(赤べこ→新日本石油エネオス) 玉城宏二(一光→田村コピー→お茶の水→赤べこ→水沢駒形) 千田雄大(水沢駒形)松村朋宏(拓殖銀行→サンワード貿易→久慈) びー子:続いては表彰6、7回の選手です。 びー:こちらも一時代を築いた選手の名前が多い。 注目はそれぞれ6回表彰の加藤武、浩両選手。 この2人は兄弟で、90年代はじめからともに主軸となって水沢駒形を支え続けました。 伊東:関君、藤村君は集計実績2年で6回、7回の表彰はすごい。 関君は赤べこ解散のあと日石に移籍し、故障に苦しみはしたものの若い投手陣の支え手となり、今年で日石での野球部生活を終えました。 ベン:その一方で三鬼さん、寺長根さん、小山哲朗君、千田君のように息長く活躍し、チームを支えている様子も見えます。 びー子:ちょっと話ずれますが「小山選手」と言えば、黒陵の小山麻衣子さんが岩手初の女性社会人野球選手として躍動している様子も、県内の女子選手に一つの道しるべとなりました。 ◇表彰5回 11人 石輪孝幸(アイワ→不来方→福高)小野寺聖人(フェズント) 佐久間康幸(宮城建設)柴田朋弘(宮城建設→久慈) 関口和磨(JR)高橋優禎(宮城建設)橋本祐輔(フェズント) 馬場敏次(高田)藤野浩明(江刺)南容道(イタリアセリエA→赤べこ) 村上修(赤崎) ◇表彰4回 11人 安部信二(久慈)伊藤昌幸(宮城建設)蛯名哲也(JR) 大沢義時(久慈)川村憲幸(JA)越戸利幸(久慈) 高倉啓司(中山製鋼→サムライベアーズ→赤べこ→TDK) 多田圭三(赤崎)田中孝昌(宮城建設) 前田勝宏(プリンスホテル→ライオンズ→アメリカリーグ→台湾リーグ→ドラゴンズ→ アスピア学園→赤べこ→独立リーグ) 村井邦彦(JR)渡辺潤也(フェズント) ◇表彰3回 24人 植松俊樹(フェズント)生形憲治(赤崎)及川将(水沢駒形) 大沢晃彦(宮城建設)小山内大和(宮城建設→独立リーグ→阪神) 小野寺孝則(宮城建設)上平勉(JA)金野寛(JR) 今野匠(水沢駒形)佐々木力(水沢駒形)佐々木徹郎(JA→雫石) 佐々木敬之(フェズント)佐藤功也(水沢駒形) 大光一馬(JR)高橋幸児(前沢→水沢駒形)田代洋介(宮城建設) 田中宏典(JR)千葉勝英(水沢駒形)千葉盛吉(水沢駒形) 那須野秀(JR)新沼圭史郎(赤崎)堀崎豊(久慈) 村岡康仁(江刺)森住竜太(宮城建設) びー子:ここでは表彰3~5回の選手を紹介しています。 伊東:前田さんや南君、高倉君はプロ野球経験者。彼らをはじめとした高いレベルでもまれて来た選手達が岩手の野球レベルをアップさせたのも事実。逆に岩手での野球経験を踏み台にして独立リーグで活躍した選手(小山内君)もいました。 びー:その一方でレギュラーか、そうでないかかかわらず、チームに欠かせない存在の選手というのが多くこの項に記載されています。なかなかチームが強くないと、表彰の対象にならないもので、ここに記載された方は「自らの活躍で多くチームを勝利に導いた」方と言えます。 ◇表彰2回 32人 安達哲郎(赤べこ)阿部貴明(JA)荒川大輔(赤べこ) 飯塚雄宇(フェズント)小田嶋修(岩手銀行→不来方) 小沢浩喜(太平洋)柿澤成憲(花巻→フェズント) 菊池善明(江刺)木村一哉(JA) 熊谷享(盛岡鉄道局→JA→盛岡市立)今野秀世司(宮城建設) 坂本淳(盛友ク)佐々木宏也(小野田→赤崎) 佐藤匡(JA)佐藤雄亮(水沢駒形)佐野清隆(赤崎) 信太則人(アイワ→不来方)志田勇人(太平洋) 菅原悟(太平洋)菅原利満(フェズント)高橋司(JA→盛岡市立) 高橋充(フェズント)高林孝志(江刺)西村琢磨(JA) 長谷川剛(宮城建設)平野誠(赤崎)平間徹(釜石) 府金正樹(富士大→NTT東北マークス)星恵太(水沢駒形) 八重樫進(水沢駒形)山本武(赤崎)若狭靖徳(JR) ◇表彰1回 67人 浅沼龍太(黒陵)荒井将旭(江刺)荒川崇(水沢駒形) 荒木郁男(赤崎)伊東敦(盛岡大→?→高田) 岩泉悠樹(江刺)及川義彦(JT→釜石野球団)大谷龍太(水沢駒形) 大川隆治(JR)大倉康信(岩手銀行→釜石) 尾形幸治(宮城建設→三菱製紙八戸ク)奥勝利(宮古) 小野智(久慈)小野寺淳(東京製鋼→水沢駒形) 川代朋彦(宮城建設久慈ク→久慈)川内洋平(太平洋) 菊池郁也(遠野ク)菊池大輔(釜石)菊池貴光(日本IBM→不来方) 木下清吾(赤崎)金野貴志(JR)斉藤直樹(太平洋) 佐々木翔(不来方)佐々木英之(宮古倶)佐々木慶喜(赤崎) 佐藤琢哉(赤崎)佐藤辰哉(水沢駒形)佐藤春樹(高田ク) 佐藤幸文(江刺)志田直行(TDK→フェズント) 下村五五男(釜石)杉田裕樹(江刺)鈴木淳(JA) 高木誠一郎(赤べこ→矢巾)高橋力(水沢駒形) 竹下洋平(フェズント)竹長淳(水沢駒形) 武元直樹(宮城建設)谷口純(黒陵)千葉智仁(江刺) 千葉隼(水沢駒形)千葉光輝(水沢駒形) 中鉢洋平(赤べこ→江刺)寺田翼(JR)照井勝巳(遠野) 土岐謙太(フェズント)戸羽洋(高田)中村尚道(宮古) 野々村真樹(太平洋)野元克哉(久慈)畠山晃男(高田) 林下勤(アイワ)日向端悠太(JR)平野亮(釜石) 福地大祐(宮城建設→NTT信越ク)本郷智之(水沢駒形) 前川尊之(JR)真下徹(福高)実吉学(高田) 村上忠仁(久慈)村上伸行(宮城建設→公式記録員) 守安玲緒(富士大→三菱重工神戸)八重樫忠和(北上球友) 山口雅也(福高)山田悟(赤崎→高田※旧姓大畑)吉濱辰也(宮古) 六角洋樹(フェズント) びー:表彰を受けた選手は全部で165人。 中には大学時代の表彰で、卒業後は県外のチーム(府金、守安両選手)という選手もいますが、まずJABA登録経験のある選手で、JABAの大会で表彰された選手を取り上げて来ました。 ベン:年平均で大体1000人(2008年は846人)が登録されている中で、試合に出るだけでもたいしたもの、さらに大会で活躍して、人から認められる=表彰される事は見事なもの、ではないでしょうか。 びー子:都市対抗野球を除けば、一つの大会で表彰されるのは3人。決勝戦まで残らないとその対象にならないこと考えればチームが強くないと、表彰の対象にもならないのですから、チーム自体の力も問われるわけです。 伊東:ま、何にしても最優先は「一つ一つのプレーをベスト尽くす」事。その上で試合に勝つというのは、言わずもがなの目標。その一つ一つのプレーが認められて、表彰という個人的な「栄冠」もつかむわけです。 どの行動取ってもそうですが「他の人から自分の存在が認められる」って事ほどうれしいものはないんですね。これから先のたたかいでもより多くの野球仲間が、チームの勝利とともに個人の部分の表彰も受けるか。楽しみにしてみて行きます。 ご意見・ご感想はこちらにお願いします。
最終更新日
2015年02月22日 23時35分40秒
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2009年12月03日
カテゴリ:社会人野球2009
この項では日本選手権の東北地区最終予選大会に関して触れさせていただきます。9がつ9月27日に行われた大会第3日目の3試合については、先日記事にして書かせていただきました。その部分も含めて、この大会全体を振り返ります。
◎日本選手権東北2次予選 ※秋田八橋→八橋、県立秋田こまち→県立。 一回戦・八橋 七十七銀行 11-0 三菱製紙八戸 ※7回コールド 一回戦・八橋 日本製紙石巻 7-2 フェズント岩手 一回戦・県立 きらやか銀行 10-0 ALL北嶺 ※8回コールド 一回戦・県立 NTT東北M 9-4 由利本荘BC 二回戦・県立 TDK 1-0 七十七銀行 ※延長13回 二回戦・県立 日本製紙石巻 22-1 会津BBC ※7回コールド 二回戦・八橋 NTT東北M 8-1 JR盛岡 二回戦・八橋 JR東北 2-2 きらやか銀行 ※延長14回引き分け 二回戦再試合・県立 JR東北 2-0 きらやか銀行 準決勝・県立 TDK 9-2 日本製紙石巻 準決勝・県立 JR東北 9-2 NTT東北M 決勝戦・県立 TDK 5-0 JR東北 最優秀選手 大原慎司投手(TDK) 敢闘賞 森内寿春投手(JR東北) 打撃賞 石井大祐外野手(TDK) まず、結果からいえば優勝を果たしたのはTDKでした。 緒戦となる二回戦で七十七銀行と延長13回の激戦の末サヨナラ勝ちで緒戦を突破すると、都市対抗予選では苦戦した日本製紙石巻の若手投手陣を攻め崩し大勝。決勝でもJR東北のエース・森内投手を攻略。5回までに5-0とし、そのまま快勝。3年ぶり8度目の全国大会進出を果たしました。 この大会では若手選手の登用も多く見えました。 投手陣でいえば大原、豊田両投手。彼らの好投を田口、阿部正大両投手が支えるという構図が見えました。打線でも鷺宮から移籍してきた佐々木外野手がイキのいい動きを見せていました。統合初年度、という事で色々と気苦労もあった事とは思いますが、それでもひとつの結果を出したことに恐れ入る次第です。 JR東北は後一歩が届きませんでしたが、東北3強の名に恥じぬたたかいを見せました。緒戦、手堅い野球をする山形きらやか銀行に延長14回を引き分けで終えましたが、次の日の再試合を西野投手の奮闘と適宜押さえた打力で勝ち抜き、NTTマークスの成長株・遠藤投手を打ち崩し決勝へ進出も、TDKには惜しくも及びませんでした。しかし、今大会で見せ所作った西野、猪原各投手はじめ、投手陣に成長の芽、打線も手ごわい存在というのには変わりません。来年への成長に期待です。 七十七銀行は組み合わせの不運もあり、二回戦でこのトーナメントを去る事となりました。それでもTDKに一歩も引かぬ試合をしたのは紛れもない事実。ここ2年で相沢さん、海老澤君、小河さんと一時代を築いた選手がグラウンドを離れました。新旧交代という難しい時期でも、なおかつ結果を出す事ができるあたりこのチームの強さを感じます。 来年は体制が変わるとか言う声も聞こえます。 どういう体制になっても、このチームの強さは変わらないでしょう。 続いては“東北三強”を追いかけるチームから。 一番輝きを放ったのは山形・きらやか銀行ではないでしょうか。 今年の夏から再び会社が責任を持つチームになったこのチーム。元々手堅い野球とキビキビとした動きには定評がありましたが、JR東北との2試合ではまさにチームの力を生かして、互角に戦った様子がうかがえます。 部員が16人でしたか。選手層が薄く、JRとの試合では投手が指名打者として出場する状態ですが、その指名打者として出ていた土谷投手が、次の日に好投。星選手も再試合につなげる思い切った打撃を見せました。 これからは補強も…という声もあるので、どういうチームを作るのか楽しみです。 一方、夏-都市対抗-では見せ所を作った日本製紙石巻は、フェズントに中盤以降優勢に立ち勝利、会津には2本塁打22得点をかまして圧勝と、ここまでは「夏の勢いそのまま」だ、と思いましたが、復讐に燃えるTDKには逆に現時点での欠点があぶりだされる事となってしまいました。 それでも指導陣、会社・応援団の支援強化、若手選手の加入などで成長見せているのも確か。あの熱意ある応援団のバックアップの元、更なる飛翔を期したい所です。 NTT東北マークスはベテランの域に達する吉田、高卒3年目の遠藤両投手が軸となり、中盤以降の攻撃で由利本荘、JR盛岡を破りましたが、JR東北には少しの隙をつかれ、予想以上の大差をつけられ敗退。 が、クラブ選手権の項でも触れましたが、遠藤投手は今年一年を通じて大きな成長を見せたのではないでしょうか。高卒ルーキーの加藤選手、ブランクあれども一年間セカンドを守りきった槙選手等、伊藤真志選手を筆頭としたマークスの将来を担う選手たちの成長、見ものですね。 そして、岩手のチーム。 真っ先に語れば、悔しい結果しか残せなかったのではないでしょうか。 東北三強を追いかける石巻、マークスに結果、大差をつけられての敗退でした。 JR盛岡はここ数年の成長著しく、都市対抗では東北大会でも一勝をあげ足場を作りましたが、この大会ではNTTマークスに最終回に大差をつけられ、1-8で敗れる結果となりました。一方、フェズント岩手も中盤までは競りましたが、終盤に突き放され、こちらも2-7での敗退という結果に。 どうしても大きい大会になればなるほどテンション上げて臨んで来る各チーム。普段から全国区チームとも争ってる石巻、マークスも「強い相手に挑み、道を切り開くため」というのを考えてたたかっているのでしょう。 もちろん、岩手のチームも「より上のたたかいに挑みたい」という思いでたたかっているのは当たり前すぎるほどの事実。この大会での悔しい結果をどう生かすか、楽しみにしたいですね。 高くジャンプするには、一回屈まなきゃ、という事で。 紹介しきれなかった4チーム。 由利本荘は07年のクラブ東北予選・同選手権以来の上位大会の進出。 終盤に突き放されもしましたが、途中まではNTTマークスと接戦を演じていました。ゴールデンリバース、秋田王冠、能代松陵とライバルに事欠かない秋田球界の中でどう見せ場作るか。工藤監督以下メンバーの頑張りに期待。 三菱製紙八戸は七十七銀行に0-11と大敗。 中々一勝するのも大変な青森勢。以前は八戸水道局が選手権に出場したという記録もありますが、どこが次の壁を破るか。自衛隊、ブルーズ、弘前、金木、青森との切磋琢磨を経て突破していただきたい所です。 ALL北峰と会津BBCは共に悔しい結果となりました。 これまで多く東北大会にコマを進めてきた中で、北峰も会津も久しぶりに名前を見ましたが、残念な結果となってしまいました。混戦状態が続く福島、県内での激しい争いを東北地区での結果につなげたいところです。 こうして勝ち抜いたTDKでしたが、選手権本戦では大和高田クラブに4-6で敗退。大和高田打線に15安打を食らい、打ち負けた格好となりました。 大和高田も支援体制は非常に厚く(都市対抗に補強が出せるほど)ここも普段から強豪チームとたたかっている事が影響している事とは思いますが、何にしても唯一の東北代表が結果を出せなかったのばかりが非常に残念でした。 ダルビッシュ有投手がいた頃の東北、菊池雄星投手を中心にまとまりのあった花巻東など、全国に出してもどーんと勝ち進むチームもありますが、どうしても「東北は弱い」というレッテル貼られやすい地域でもあります。 それだけに、試合の結果は結果としては仕方がないとしてたたかう場面では「相手の強さ受け止めた上で、それを上回る」という強い意志、そのための準備…など、打てる手全部売って、このたたかいに挑んでいただきたい、と切に願います。 釈迦に説法の類でなんですが、あえて。 ここまでずらずらと日本選手権・東北予選の結果を記させていただきました。 拙文・長文。お読みいただきましてありがとうございました。 ご意見・ご感想はこちらにお願いします。
最終更新日
2015年02月22日 23時36分27秒
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2009年11月01日
カテゴリ:社会人野球2009
この項では9月に行われたIBEFワールドカップ大会と、そこで起きた様々な事象からに関して触れさせていただきます。
まず最初に、結果から記載させていただきます。 ・第38回IBAFワールドカップ野球大会 ・一次リーグ クロアチア・ザグレブ 日本代表 9-7 イギリス 日本代表 13-3 クロアチア 日本代表 4-8 ニカラグア ・二次リーグ イタリア各地 日本代表 9-3 メキシコ 日本代表 2-4 アメリカ 日本代表 1-3 チャイニーズ・タイペイ 日本代表 2-3 カナダ 日本代表 4-6 イタリア 日本代表 0-5 オーストラリア 日本代表 10-1 オランダ領アンチル諸島 →2勝5敗で二次リーグ敗退。最終順位は10位。 大会優勝はアメリカ、2位キューバ、3位カナダ。 …正直、どうみればいいのか、見当がつきません。 社会人野球のファンの方が言われている原因として ・都市対抗直後の開催で、選手のモチベーションが上がらないままでの大会参戦になってしまったのではないか。 ・投手の磯村、野手の西郷両選手のようにいるだけで場がしまる選手がメンバーに入っていなかった。その事で悪いムードの押し返しができなかった。 といった所が主にあげられていますが、先にも言った通り私ごときがどう見ていいか見当がつかないし、選手に関しても先に言った選手が入っていないのは残念でしたが、あとはいる選手で役割決めて全力で頑張ればいいだけの話で、それ単体でどーこー言おうとは思いません。 ただし、以下に書く事だけは強く(←と言うのも生意気ですが)真剣に考えていただきたい、という事で書かせていただきます。 この大会は、広いヨーロッパ各地で開催という形になりました。 一次リーグだけでも開催地はチェコ・プラハ、スペイン・バルセロナ、スウェーデン・ストックホルム、クロアチア・ザグレブ、ドイツ・レーゲンスブルグの5カ所での開催。4日間で3試合を消化した後、移動日一日おいて二次リーグを9月14日~20日の7日間で7試合をオランダとイタリアで消化するというスケジュール。 さらにその後二次リーグ上位4チームずつによる準決勝ラウンド(※)が22日から25日にかけてイタリアで、その順位に対応した決勝ラウンドが26、27日に行われるというスケジュールがあることを頭に入れていただきます。 ※二次リーグで対戦しなかったブロックの4チームと対戦。例えば イタリアリーグから進出 A B C D オランダリーグから進出 E F G H の場合、AチームはE、F、G、Hチームと対戦。 ただし、勝敗は二次リーグ(Aチームの場合B、C、D)の結果を持ち越して計算します。なので 二次リーグ B○ →結果は準決勝ラウンドに持ち越し。 C○ →同上。 D● →同上。 I○ →I、J、K、Lとの結果は J○ 準決勝ラウンドでは関係なし。 K○ L● 準決勝ラウンド E● F○ G○ H● 二次リーグの結果と合わせ、4勝3敗。リーグ戦順位はB、C、Dチームとの比較で決定。 長い説明ですみません。話続けます。 日本代表は一次リーグでイギリス、クロアチア、ニカラグアと対戦することになっていました。事前の予想では新興国のクロアチア、二次大戦後欧州王者から凋落し、最近復活の芽が出て来たばかりのイギリスに負ける危険性は限りなく低いです。そうなれば、残るニカラグアとの試合で。次に進めるラウンドの開催地がオランダになるか、イタリアになるかが決まる状況でした。 イタリアに行けば、そこから後のたたかいはずっとイタリアを拠点にして行われます。しかし、オランダに行くと、オランダで7試合をした後でさらにイタリアに移動して5試合。確かにきついことは間違いありません。 だけど…大会前に関係者がこんな事言っていたのが気にかかりました。 「イギリス、クロアチアにはまず勝てる。そうしたら今後の展開を優位に進めるためにニカラグアとの試合は負けてもいい」 赤く強調した文字、この言葉が引っ掛かりました。 風土も、食環境も何もかも違う状況だけに、なるだけ優位な環境作り出してたたかいたい、というのは間違いとは言えません。 ただ、引っ掛かったのは、自分たちの足元見ずに、先々の事考えてしまい、目の前の個々の試合に対して真剣に向き合ったのかって事なんですね。 自分も一応、勝ち負けのある世界の中で物事見てきました。 「~回勝てば強豪チームとあたる。」 もしくは 「ダブルヘッダーの最初の試合勝てば、次は強豪チームとあたる」 だから 「近く当たるチームにはまず負けない」 (正確には「対戦チームに向き合っていない」) と考えてしまうと、大抵勝てたためしがありません。 鈴木信也さん作品のMr.FULLSWINGの作中にも、一年生と上級生との対戦中一年生を甘く見た上級生賊軍(レギュラーではない選手)選手は、全力を出さないままペースを握られ、3回までで5-0という大差をつけられた場面がありました。 そのとき上級生チームはレギュラーと総交代。 当初出場していたメンバーは「待てよ、俺たちが本領出すのはここからだ」と交代を止まるように言いますが、主将の牛尾御門は一言。 「今をたたかわない者に 次はやっては来ないよ」 と退けました。 実際に日本代表チームがニカラグアにどう向き合ってたたかっていたかは、知る由ありません。ただ、何分の一かでもそういう「負けた方が優位に立てる」なんて考えてしまうと、その後のたたかいに影響及ぼしやしないか、てのを考えてしまうんです。 日本は海外での国際試合に出て行くとき、どうしても地理的なハンディがあるのは否めません。それに「スポーツをやるのは国民的な権利」という意識が薄い状況下で「スポーツやるなら自分で金出せよ」という意識が強すぎて、支援に関しても試行錯誤が続いていました。 各競技のレベルが高まり、プロ化も進む中でようやく「選手が最大限力を発揮できる状況を作ること」が、実際の競技だけでなく、その周辺にまで目が向けられてきたのは、最近ではないでしょうか。それはそれで歓迎すべきことですが、その一方で「試合の結果を、試合の結果以外の場で求め過ぎている」部分もあるのではないでしょうか。 例えばスキーのジャンプ競技や複合競技での数々のルール変更、極端な例ではハンドボールの「中東の笛」とも言われる不平等な運営。それぞれの問題は問題の解決図らなければならないとは思いますが、あまりにもそれに揺さぶられてはいないか、という面は気にかかる部分です。もうちょっと無頓着でもいいのでは、と。 ましてや、グラウンド外の事、あるいは「どうやったら優位に立てるか」に目を奪われるあまりに、肝心要の「目の前の試合に勝ち抜く気概」が削がれるとしたら、それは大問題です。もっと簡単に言えば「目の前の試合勝ち行く事に集中しろよ」って事。それを欠くと、極端話せば今年はじめに新潟で起きたような事態(※)も起き、それに対して「うまくやった」と喝采さえ起きている現状があるわけです。 いろいろバックアップ整えることが重要なのは、言うまでもありませんが、試合に臨むという肝心要の部分においては、それぞれの試合勝つ事に集中していただきたいというのが、もはやグラウンドに立つにはその状況が整わない私からの願いでもあります。 グラウンドに勝ち、ライバル上回って勝つという“好機”あるんだから、それムダにしないでって事です。 そんなこんなで生意気るる語らせていただきましたが、どうにも「うまくやれば結果が出る」という風潮が幅効かしすぎて、その空気がどうにも…なので、そんな意見もあるよ、というのを書かせていただきました。 繰り返しですが、バックアップ整えていただく事、充実させていただく事はそれはそれとして、いざたたかう現場に立った場面では、そのライバルに勝つ事を最優先にしていただきたいと、心より願います。 拙文お読みいただき、ありがとうございました。 ご意見、ご感想などはこちらにお寄せください。 ※中学のフットサル大会で、決勝トーナメントで苦手な対戦チームとの対戦を避けるため自チームのゴールに多数のオウンゴールをたたき込んだという事件。この試合を指揮し、オウンゴールを指示した役職教頭の教諭は、サッカー連盟から一年の資格停止処分を受けた。
最終更新日
2015年02月22日 23時37分53秒
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カテゴリ:社会人野球2009
この項では社会人野球の「北上市長杯大会」「東北連盟会長旗大会」「岩手県アマチュア王座決定戦」の3つ、4種の大会に関して触れさせていただきます。
◎東北連盟会長旗争奪大会 ◆クラブの部 一回戦 新庄球友ク 5-2 秋田王冠ク 一回戦 水沢駒形倶 3-0 オールいわき 準決勝 新庄球友ク 2-1 北社学園ク 準決勝 水沢駒形倶 14-1 ブルーズYF 決 勝 水沢駒形倶 4-2 新庄球友ク 最優秀選手 ?(水沢駒形) 敢闘賞 ?(新庄球友) 打撃賞 ?(?) ◆企業の部 準決勝 TDK 4-3 フェズント岩手 準決勝 日本製紙石巻 7-0 自衛隊青森 ※7回コールド 決勝 TDK 7-0 日本製紙石巻 ※7回コールド 最優秀選手 福本真史選手(TDK) 敢闘賞 大和田翔平投手(日本製紙石巻) 打撃賞 谷中昭仁(TDK) 最初に10月3、4日に行われた東北連盟会長旗大会ですが、残念ながらクラブの部の表彰選手が分からず、?記載となってしまいました。その部分申し訳ございません。 大会初日に鶴岡小真木原球場で企業の部、酒田光ケ丘球場でクラブの部の試合が行われました。企業の部はワンデートーナメント。 一試合で決勝まで進むこの試合、第一試合はフェズントとTDKが激突。6回につき放したフェズントでしたが、TDKは9回に追いつき、10回にサヨナラ勝ち。TDKは若手主体で挑んだ様子。フェズントは善戦はしましたが一歩届きませんでした。 第二試合は諸事情で(としか言いようがない)この大会の参戦が決まった日本製紙石巻が自衛隊青森を圧倒。大和田が完封勝利をあげ、決勝は日本選手権予選準決勝と同じカード…でしたが、点差も同じになってしまいました。TDKは若手3投手の継投で石巻を完封。優勝を決めました。 クラブの部は一回戦二試合。 新庄球友と秋田王冠の試合は、去年のクラブ選手権予選以来の激突。そのときは延長までもつれる熱戦でしたが、今年は新庄が先手をとり続け快勝。 駒形とオールいわきという全国大会進出チーム同士の対戦は、中盤以降小刻みに点を重ねた駒形が佐藤功也投手の完封勝ちで3-0で勝ち進みました。 4日の試合は準決勝、決勝戦。 第一試合では前日の勢いそのままに新庄が、これも諸事情で東北大会に進んだ北社学園を逆転サヨナラ勝利。駒形はこれまた全国大会進出のブルースヨシフォレストと対戦し、14-1で圧勝。 決勝戦は2年連続の進出となった新庄と3年ぶりのこの大会東北進出の駒形が激突。 初回に先制パンチを食らわした新庄ですが、駒形は4回に2点とり同点に、7回にも2点加え逆転。結城、佐藤功也とエース同士の投げ合いは、執念を見せたバックを背に力投見せた佐藤功が投げ勝ち、そのまま駒形が勝利。3年ぶり3度目の優勝を果たしました。 ◎北上市長杯クラブ大会 ・一回戦 北上レッズ 7-5 盛友クラブ ・二回戦 富士大学 7-0 黒陵クラブ ※7回コールド 北上レッズ 4-1 登米クラブ オール江刺 4-0 花巻硬友倶 能代松陵ク 3-2 前沢野球ク ・準決勝 富士大学 9-0 北上レッズ ※7回コールド オール江刺 11-7 能代松陵ク ・決勝戦 オール江刺 9-8 富士大学 最優秀選手 中鉢洋平投手(オール江刺) 敢闘賞 遠藤大左選手(富士大学) 打撃賞 村岡康仁外野手(オール江刺) 去年はとことん痛い目にあい、悔しい敗退を喫した岩手のクラブチーム勢。当初参加予定だったチームの辞退(おそらく駒形。東北連盟大会と同日開催)もあり、9チームでの大会となりました。 大会初日、江釣子では開幕試合出地元の北上レッズが盛友クラブに競り勝ち、富士大学はもう一つの地元チーム黒陵に大勝。レッズは第三試合で宮城からの挑戦者・登米にも競り勝ち、ベスト4に残りました。 もう一つでのブロックでは江刺が花巻に快勝、前沢は佐藤逸朗投手の奮投で能代松陵にくらいつきましたが、後一歩届かずサヨナラで敗れました。 大会二日目。準決勝第一試合は北上レッズが富士大学に挑みましたが、0-9で敗退もエースが抜け、投手陣を一から組立て直した状況下では2勝した事自体見るべきものがありました。 同第二試合、江刺は能代松陵と対戦。前年敗れているだけにリベンジ狙った江刺と秋田の意地をかけた能代との激突は点の取り合いとなりましたが、一歩先手をとり続けていた江刺が競り勝ち、決勝に進出しました。 そして、決勝戦。 去年、能代に圧勝して優勝した富士大が連覇を狙い、5回表までは8-0とリードしていましたが、5回に一気に5点を返した江刺が、7回にも3点入れ同点に。リリーフした中鉢投手が踏ん張り、むかえた9回にベテランの菊池選手が満塁の好機に内野安打を放ちサヨナラゲームで6年ぶり3度目の優勝を成し遂げました。 ◎岩手アマチュア王座決定戦 ◎大会第一日 一回戦 フェズント岩手 5-2 盛岡大学 ※延長13回タイブレーク 一回戦 水沢駒形倶楽部 3-2 富士大学 3位決定戦 盛岡大学 2-1 富士大学 王座決定戦 フェズント岩手 7-0 水沢駒形倶楽部 ※7回コールド 最優秀選手 小野寺聖人投手(フェズント) 敢闘賞 佐藤功也投手(水沢駒形) 打撃賞 高橋充選手(フェズント) 特別賞 植松俊樹内野手(フェズント) 最後に、今年岩手県のアマチュア野球の王座を決める「アマ王座決定戦」は、社会人から都市対抗優勝のフェズント岩手、クラブ選手権岩手大会優勝の水沢駒形。大学から大学選手権準優勝の富士大学、この程一部に復帰する事が決まった盛岡大学の4チームで争われました。 大会初日は第一試合から激戦に。 5回にフェズントが先制したものの、6回に盛岡大が追いつき、延長に。12回まで進んでも試合を決する事ができず、13回からタイブレーク。先攻の盛岡大が1点奪いましたが、その裏に植松選手の満塁本塁打で逆転サヨナラ勝ち。 第二試合、2回に先手を取った駒形。富士大は3回に1点を返すと7回にも1点を加え同点に追いつきましたが、8回に初回以降抑えこまれていた佐藤智洋投手から勝ち越しの1点を奪い、粘投していた佐藤功也投手が抑え切り、逃げ切りました。 二日目は3位決定戦と王座決定戦。 大学同士の対戦となった3位決定戦は、6回まで0行進。7回に奪った点数の差がそのまま勝負の結果となり、盛岡大が3位になりました。 決勝戦は社会人同士の対戦でしたが、秋のたたかいでは悔しい結果しか残せていないフェズントが意地を見せ、駒形を圧倒。5回の3点が勝負を決定づけ、7回コールドでフェズントが勝ち、優勝を果たしました。 10月に入ってからの3つの大会を簡単ではありますが振り返ってみました。サッカーの記事に比べれば文量少ないじゃないかというツッコミはナシ、という方向でお願いします(苦笑)。 この時期になると、野球はどうしても「そのシーズンの終わり」に向けて歩み始め、もはや残す大きな大会は日本選手権の本戦のみとなりました。 例年東北からは2チーム-東北枠が一つになってからもJABA大会の優勝もあったので-出場していましたが、今年は東北枠の一つだけに終わり、その枠はTDKが七十七銀行、日本製紙石巻、JR東北という宮城勢3チームを撃破し奪いとりました。 また、クラブチームもクラブ選手権優勝のトータル阪神の他に出場枠が増えた関西地区から大和高田、OBC高島が出場します。 岩手ではたたかい全て終わり、後はベストナイン・表彰選手の発表を残すのみとなりました。じき体勢整えて、例年どおりポイントランキングを発表します。 私の社会人野球の記事も、日本選手権に関して一つか二つ、後はベストナイン・各種表彰の発表と恒例のランキングだけ、となりそうですね。 今日は野球に関しては「日本選手権」「岩手関係の各種大会」に関しての二本立てでお送りしました。拙文・長文お読みいただきましてありがとうございました。 ご意見ご感想はこちらにお願いします。 P.S 以前、私はOBC高島野球部の活動に関して以下の記事を書いたときがありました。 CK34 焦んないで!その行動…2題。 そのOBC高島に関して、毎日新聞で以下の記事が紹介されていました。 OBC高島の関係者の皆さんが、自分たちの存在意義は市民の皆さんと共にあるという事で気をつかって活動されていた事、その成果として反対派の中心におられた方からもその存在を認められた事。本当に心砕かれた事と思います。本当にお疲れさまです。 ただ、先述の私の記事で触れたとおり、市民の中には「野球に~」という意見をもっておかれる方がいるのも事実ですし、事実ウン百万というのは大金です。 まだ日本では「競技者が勝手にやっている」アマチュアスポーツに、行政のお金を使われるという事が快く思われていないという面もあります。 私自身もトップレベル(日本の場合『オリンピックでメダルが取れそうな種目』)だけでなく、市民スポーツにお金が使われ、支援するという事自体は賛成ですが、八ツ場ダム同様、その使われ方にはより広い人が納得するやり方でなければわんない、とも考えています。 その部分があったからこそ、私はああいう記事を-言わば、同じ野球仲間に弓を引くような-書かざるをえなかったのです。 場末のブログ見にくる方も多くはないせいか、反響はありませんでした。 でも、やはり地元の方からも同じような批判・意見はあったようですし、その意見に対してOBCに関わる方が真剣に向き合い、取り組んでいただいた事に感謝する次第でございます。 P.P.S 東北連盟会長旗大会の会場となった酒田市の光ケ丘野球場。 以前、父の里帰りの際、父と一緒に近くの野球場で、覚えたての野球を見ていた記憶がありますが、後で地図検索してみた結果、場所がまさに「草野球をしていた野球場」だったんですね。 父とは「家庭の事情」で別離していますが、思い出の一つとして残っている場所です。その場所で社会人野球が行われたというのも…感慨深かったですね。
最終更新日
2015年02月22日 23時38分40秒
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2009年10月03日
カテゴリ:社会人野球2009
本当なら、日本選手権の東北大会に関して最初に触れるのが本筋ってものですが、その資料がそろっていません。で、申し訳ないのですが、最初に直接見た9月27日の3試合を紹介させていただきます。
この日は本来、準決勝の2試合が行われる予定でしたが、さっきも書いた通り二回戦のJR東北ときらやか銀行の試合は延長14回、2-2の引き分けとなり、この日に再試合、という事になりました。一粒で二度おいしい、とはどこかのお菓子メーカーのCMですが、ひとつ多く試合を見られるとは…てな思いを持ちながら、何とか秋田こまち球場にたどり着きました。決して自信たっぷりに八橋球場に行った、何て事はないですよははははは。 計算間違えて秋田こまち球場に着いたのは夜3時。一眠りしてから、3試合観戦という勉強、言い換えれば「自分とのたたかい」に挑みました(←おおげさな)。それでは、5チームの熱戦譜をご覧いただきます。 JR東日本東北 000100010 2 きらやか銀行 000000000 0 ▽二塁打 鈴木、桂田(J) 【JR東北】D金野 6大西 4鈴木 5長谷部 3大瀧 7堀江 8牧田 2小沢 9桂田 1西野 〔途中交代〕佐藤茂(大西・8回裏から6) 【きらやか】9梅津 6舟田 8土屋 3村上 4武藤 2星 5大向 D増子 7上谷 1石川 〔途中交代〕土谷(石川・5回から1) 第一試合は前日引き分けになったカードの再試合です。 きらやか銀行の先発はエース石川投手。JRはルーキー西野投手が先発しました。 3回までともにランナーを出しながらも得点は許さないしまった展開ですが、その均衡が破れたのは4回。 この日、攻守に動きのよさが目立っていた3番の鈴木選手がレフト線の二塁打。4番の長谷部選手が送った後、5番の大瀧選手が外野への犠牲フライ。中継プレーは悪くなかったものの、鈴木選手の勢いいいランニングが勝り1点先制しました。 きらやか銀行は5回から前日は指名打者として出場していた土谷選手が登板。5、6、7回と無失点に押さえていましたが、8回に桂田選手の二塁打の後、金野選手の送りバント、さらに大西選手が体を投げ出すようなスクイズバントを決め、2点目をもぎ取りました。 きらやか銀行も西野投手に球数多く投げさせますが、その西野投手は奮投を見せ、ヒットは3回の舟田、9回の村上両選手の2本のみ。最終回に星選手の四球で2人ランナーをためましたが、大向監督がたおれ、2日間にわたった熱戦は終わりを告げました。 日本製紙石巻 000002000 2 T D K 01402200X 9 ▽二塁打 小野寺(石)石井、杉浦(T) ▽本塁打 阿部博(T・左翼席110m) 【日本製紙石巻】8川畑 4小池 9前田 3小野寺 D本山 5舩山 7西尾 2樋口 6菅原 1黒羽 〔途中交代〕本多(黒羽・3回途中から1)白根(本多・7回から1) 【TDK】7石井 6阿部博 4杉浦 D高倉 3菅原 9中大谷 5山本 2新田 8佐々木陽 1豊田 〔途中交代〕谷中(菅原・6回裏代打)玉野(谷中・6回裏代走→3)石井(中大谷・6回裏代打→9)田口(豊田・7回表から1)福田(新田・7回表から2)阿部正(田口・9回から1) このカードから準決勝。 代表決定に進めるか、という試合なだけに両チームとも応援団を繰り出し、必死の応援で選手達を励まし続けていました。今年の都市対抗では最終回2アウトまで石巻がリードするという展開からTDKが逆転するという熱戦。この試合も熱戦の再現なるか、あるいはリベンジ果たすか。天気までも熱くなる中、試合ははじまりました。 初回、石巻は小池選手四球、前田選手安打で作った好機を生かすことができず、TDKも石井、阿部博明両選手の連打、さらに菅原選手の四球で作った満塁の好機を黒羽投手にしのがれる、という初回から荒れ模様の仕合となりましたが…点が動いたのはTDKでした。 2回に新田、佐々木陽祐両選手の連打後、石井選手のライトへの犠飛でランナーが進塁、さらに中継プレーのスキをついて新田選手が一気にホームをついて先制すると、3回には2アウトから山本選手が盗塁。新田、石井両選手の適時打で点を加えると、さらに佐々木陽祐選手のセフティーバントが相手の動揺を生み、2つの暴投であっと言う間に2点を失い、黒羽投手をKO。 代わった本多投手は4回は4人で抑えますが、5回に石井選手の二塁打の後、阿部博明選手に本塁打を打たれ2点、6回にも新田選手の進塁打で1点加えると、石井選手の投手ゴロを本多投手がツーアウトなのに二塁へ送球!余計な失点も与えてしまい、試合の流れをTDKに渡す形になりました。 日本製紙石巻もランナーを出すものの、ルーキー豊田投手の前に決定打までは行かなかったが、6回についに捕らえ、小池選手四球(3打席連続)小野寺選手の二塁打で二、三塁とすると、舩山選手の2点センター前タイムリーで反撃に出るものの、この後を7、8回を田口、9回は阿部正大両投手の前に得点することができず、悔しい形で返り討ちにあいました。 NTT東北マークス 010000010 2 JR東日本東北 00300141X 9 ▽二塁打 只野、佐藤茂(N)長谷部、大瀧、高橋、桂田(J) ▽三塁打 大瀧(J) ▽本塁打 江井(N・左翼席115m) 【NTT東北マークス】7只野 D佐藤茂 8伊藤 5江井 6加藤 9松田元 3松田幸 2門奈 4槇 1遠藤 〔途中交代〕大内(松田幸・9回代打)阿久津(門奈・9回代打)海部(阿久津・9回代走) 【JR東日本東北】D佐藤茂 6大西 4鈴木 5長谷部 3大瀧 7稲垣 8牧田 2高橋 9桂田 1猪原 〔途中交代〕佐藤政(大西・7回表から6)和田(牧田・7回裏代打)金野(和田・8回から8)堀江(稲垣・8回表から7)増村(高橋・9回から2)中村(猪原・9回に1) ともに頼れる成長株を先発に持ってきたこの試合、先手を取ったのは東北マークス。 2回に先頭の江井選手がフルカウントからの投球を引っ張たいてレフトスタンドに持っていく先制ホームラン。しかし、猪原投手はその後をきっちり抑えると、3回にJRは2連続四球から鈴木選手が犠飛を放ち追いつくと、4番の長谷部選手のサードゴロの送球を松田一塁手が処理しきれず逆転。更に稲垣選手の適時打で3-1とJRがリードしはじめます。 その後奮闘を見せるマークス遠藤投手。 打線も何とか援護せんと、5回に門奈、槇両選手が連打を放つものの、槇選手のチャージ及ばず二塁アウトもあり、得点に結びつけません。 とうとう6回にJRが桂田選手の二塁打と相手エラーで1点奪い、7回には長谷部選手の二塁打、大瀧選手の適時打とディレードスチール、高橋捕手の二塁打、桂田選手の適時打で一気に4点奪い、ペースを一気にもってきました。 東北マークスは8回に佐藤茂徳選手の二塁打後、伊藤選手の適時打で1点返し、9回も松田元樹選手の安打、阿久津選手の四球でランナーをためますが、猪原投手の粘りある投球、中村投手のメリハリある投球の前に及ばず、準決勝で敗退、という結果になりました。 予想外の再試合で、一日3試合を見ることとなりました。 七十七銀行こそ前日に敗れたものの、東北3強の内の2チーム、「三強」を追いかけるマークス、日本製紙石巻、きらやか銀行という3チームを見る事ができました。 岩手でのたたかいではトップに立つフェズントやJR盛岡。 それらのチームが大差をつけられる日本製紙や東北マークス。 更にそれらのチームに大差をつける東北三強。 頂への道ってのはきついですね。一見。 でも、一つ一つのプレー見ていると、紙一重なんですね。 そんなに差があるとも思えないんですね。 きらやか銀行がJR東北相手に引き分け再試合に持ち込んだ試合ってのが、一つの見本になりそうです。確かに環境などなど見てみれば、差はあるかもしれない。 でも、持っている力を100%出すって事に関してはどのチームもできる事ではないか、と。 10回たたかって1度かてるか、という所が相手でも、そういうたたかいをし続ければ、道は切り開ける、と思います。 身近なチーム、あるいは身近なライバル、身近な後輩達がそうして道を切り開くのを見ていたから。だから、その場に立って、挑み続けていて、何度も何度も跳ね返されて、ゆるくない思いをしている野球仲間に伝えたい。 「挑み続けよう。たたき続けよう。そうしてたたかった足跡は、決して無駄にはならない」と。 この日“ライバル”チームの強さを目の当たりにしました。 野球のうまさはすぐに真似できないかもしれないけど、うまくなろう、という心意気はまねすることができる。自分自身、そういう心境になれない状態でいますが、いつか取り戻そう、という力になるこの日の3試合観戦でした。 この日見たJR東北、きらやか銀行、日本製紙石巻、TDK、NTT東北マークス野球部の皆さん、いい試合ありがとうございました。 伊東宛の私書箱はこちらからです。どうぞご意見をお寄せください。 あ、最後に。帰りに道間違って盛岡に行くのではなく、北秋田市に向かって走り、あわやガス欠になってしまう所だったなんて、恥ずかしくて言えません…。皆さん、夜車走らせるときは気をつけて走ってくださいね。
最終更新日
2015年02月22日 23時39分05秒
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カテゴリ:社会人野球2009
この項では、今週末に行われる毎日旗秋季大会に関して触れさせていただきます。
この大会にはクラブ21チーム、企業2チームが参加し、東北会長大会進出をかけて争われました。赤崎、久慈、大槌の3チームが欠場しましたが、多くのチームが顔をそろえ、シルバーウィークとも言われる9月の大型連休の時期に、県北地域で熱戦が行われました。 《東北連盟会長旗大会予選・クラブの部》 ・一回戦 盛岡倶楽部 2-1 北上レッズ 前沢倶楽部 12-4 盛友クラブ 遠野クラブ 9-0 盛岡市立ク ※盛岡市立ク棄権。 釜石野球団 15-7 雫石クラブ オール不来方 3-1 花巻硬友倶 ・二回戦 盛岡倶楽部 2-1 高田クラブ 一戸桜陵ク 12-2 前沢倶楽部 ※7回コールド 遠野クラブ 7-4 一関BBC 宮古倶楽部 9-5 福高クラブ 水沢駒形倶 7-0 釜石野球団 ※7回コールド 矢巾硬式ク 13-1 住田硬式ク ※7回コールド オール江刺 4-2 九戸クラブ 黒陵クラブ 16-2 オール不来方 ※7回コールド ・準々決勝 オール江刺 9-2 黒陵クラブ ※7回コールド 水沢駒形倶 4-1 矢巾硬式ク 一戸桜陵ク 10-9 盛岡倶楽部 ※延長13回タイブレーク 遠野クラブ 9-3 宮古倶楽部 ・準決勝 水沢駒形倶 3-2 オール江刺 遠野クラブ 4-2 一戸桜陵ク ・決勝 水沢駒形倶 9-2 遠野クラブ ※7回コールド 《東北連盟会長旗大会予選・企業の部》 フェズント岩手 8-1 JR盛岡 ※7回コールド 《毎日旗争奪戦・グランドファイナル》 フェズント岩手 6-3 水沢駒形倶 ・最優秀選手 企業=柿澤成憲投手(フェズント) クラブ=千葉隼投手(水沢駒形) ・敢闘賞 企業=田中宏典外野手(JR) クラブ=菊池郁也投手(遠野ク) ・打撃賞 企業=橋本祐輔内野手 クラブ=佐藤辰哉内野手(水沢駒形) まず、残念ながら今年も人数不足による試合棄権が出てしまいました。 以前に書いた記事でも紹介しましたが、盛岡市立クラブがそのチーム。 前年もこの大会ではギリギリの人数+出場していた選手もギリギリの身体状況の中で試合に臨んでいたという記事を書きましたが、今年は残念ながら、試合にも臨むこと自体ができなかったという結果になってしまいました。 前年、東北大会に進出した高田クラブが盛岡倶楽部に惜敗、大会初日で姿を消しました。オール不来方も都市対抗のリベンジを狙いに行きましたが、結果はビッグイニングを3度作られる大敗を喫し、盛友クラブも成長株の斎藤投手が12失点くらい、早々に敗れました。その一方で今年不完全燃焼状態だった前沢、釜石が2つ目の試合で敗れたものの1試合目は爆発的な力を見せ突破。地元の一戸は快勝、九戸も強豪オール江刺相手に2-4と競り合いにまで持ち込みました。 大会2日目。 この日が緒戦、というチーム4つ。矢巾はエース大道が中盤までの大量リードに応え住田を1失点完投。地元二戸でたたかった福高は、クラブ選手権予選のリベンジを狙いましたが、4回の6失点が効いて宮古にあと一歩及びませんでした。 準々決勝で一番熱かった試合は盛岡倶楽部と一戸桜陵クラブの試合。6回まで7-5とリードしていた一戸でしたが、盛岡が7、9回に1点ずつ入れ同点になり延長に。 延長を3回続けても決着つかず、延長13回からタイブレーク方式に。 先攻の盛岡は2点を奪いますが、その裏に地元開催で燃える一戸が一気に3点奪う大逆転。サヨナラゲームでベスト4に進出しました。 矢巾は在家投手が奮闘、試合は作りましたが打線が駒形投手陣を打ち崩せず敗退。宮古も先手を取られ続け遠野に敗退。接戦が予想された黒陵と江刺の試合でしたが5、6回に突き放した江刺がそのままコールド勝ちと言う結果となり、一戸、遠野、駒形、江刺がベスト4に勝ち上がりました。 大会3日目。 この日はクラブ予選の準決勝、決勝戦が行われました。 第一試合では勢いに乗る一戸と遠野が対戦。 これまでの勢いそのままに初回に先制した一戸でしたが、遠野は3回に2点奪い逆転。4回にも2点奪いペースを握りました。一戸は8回に1点返しましたが、遠野の成長株・菊池郁也投手の前に逆転にまではいたりませんでした。 第二試合は駒形-江刺の奥州市対決。 しかし、この試合は序盤の攻防でわずかに上回った駒形が2回裏に逆転。以後は両チーム投手陣の力投で点を取る展開になりませんでしたが、佐藤功也投手が踏ん張った駒形が決勝に進出。 山形行きをかけた一戦は途中まで五分の展開だったものの3回裏に駒形が一歩抜け出すと、5回以降毎回得点の攻撃を見せ、遠野の投手陣を打ち砕き、山形進出を決めました。 そして、大会4日目。 この日はじめて企業チームが登場しました。 やはり、接戦が期待されたフェズントとJRの試合でしたが、フェズントが3回に4点を奪取。4回にJRは1点を返しますが、その裏にもフェズントは再び3点追加。現状JR三本柱の金野寛、前川、寺田3投手を打ち崩し、予想外の大差でフェズントが東北大会進出を決めました。 そして、毎日旗争奪戦。 駒形は幸先よく先制しますが、フェズントはその裏に一挙4点。 2回、5回にも1点ずつ加えたフェズントが優位に試合を進め、駒形も8回にエラーもからめて2点を返しましたが、結局フェズントが逃げ切り3年連続で毎日旗を奪い取りました。 全チーム規模で戦う最後の公式戦は終わりました。 実は…今日10月3日から北上市長杯大会が始まっています。 組み合わせは以下のとおり。 《大会第一日》 1のみ一回戦、他は二回戦。 江釣子第一試合 北上レッズ - 盛友クラブ →1 江釣子第二試合 富士大学 - 黒陵クラブ →2 江釣子第三試合 登米クラブ - 1の勝者 →3 錦秋湖第一試合 オール江刺 - 花巻硬友ク →4 錦秋湖第二試合 前沢倶楽部 - 能代松陵ク →5 《大会第二日》 江釣子第一試合 準決勝 2の勝者 - 3の勝者 →6 江釣子第二試合 準決勝 4の勝者 - 5の勝者 →7 江釣子第三試合 決勝戦 6の勝者 - 7の勝者 去年は大学、秋田・宮城県勢が勢いあるたたかいを見せました。 今年は地元勢の反撃なるでしょうか。よくよく考えれば、第一回大会以来この大会、見ていないんですね。赤崎も一度参戦しましたが、都合あって応援に行けませんでした。今年は近くになったことで…とも考えましたが、様々事情が重なり、今回も観戦できそうになさそうです。すみません。 東北会長旗大会(フェズント、駒形)とアマチュア王座決定戦(富士大、フェズント、駒形に…どこが出てくるかな?)が終われば、岩手の社会人野球もオフシーズンに入ります。残されたたたかいでどういう野球をみせるか。その頑張りに期待して、この一文終わらせていただきます。 伊東宛の私書箱はこちらからです。どうぞご意見をお寄せください。
最終更新日
2015年02月22日 23時39分25秒
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カテゴリ:社会人野球2009
ここでは8月に行われたJABA岩手定期戦大会に関してふれさせていただきます。
2006年から「フェズント、JR、富士大、盛岡大」の4チームで行われているこの大会。去年は星のつぶし合いもあり、優勝の行方も最後まで分からない大会でした。 今年は選手権優勝のJR、都市対抗の優勝のフェズント、全国大学選手権準優勝の富士大に北東北大学リーグ一部復帰をめざす盛岡大という様相。今年もまた激戦が予想されましたが、結果は意外なものになりました。 ・JABA定期リーグ戦 盛岡大学 9-3 JR盛岡 フェズント 14-2 盛岡大学 富士大学 2-0 JR盛岡 盛岡大学 3-2 富士大学 フェズント 7-1 JR盛岡 フェズント 3-1 富士大学 1位 フェズント岩手 3勝0敗 勝点6 得21-失4 2位 盛岡大学 2勝1敗 勝点4 得14-失19 3位 富士大学 1勝2敗 勝点2 得5-失6 4位 JR盛岡 0勝3敗 勝点0 得4-失18 最優秀選手賞 小野寺聖人投手 フェズント岩手 敢闘賞 泉沢大樹選手 盛岡大学 打撃賞 橋本祐輔内野手 フェズント岩手 12打数7安打 .583 この大会、優勝を果たしたのはフェズント岩手。 去年は星のつぶしあいの様相も見せ、優勝の行方が見えにくいたたかいでしたが、今年は予想外の展開も何点か見受けられました。 まずは、JR盛岡の3戦全敗。 一昨年、去年と成長を見せていたJRでしたが、今年は盛岡大に中盤大量失点を食らい、敗戦を喫すると、富士大にはエース金野寛が踏ん張ったものの惜敗。フェズントにも中盤に6失点くらい、今年は勝ち星を上げることができませんでした。とはいえ、普段主軸では投げない投手、あるいは最近出番が少なくなっていた投手も登板させることができました。このたたかいを後に生かしていただければ、と思います。 富士大もどういう体制で試合に臨んでいたかは分かりませんが、盛岡大に2-3で敗退。JRには勝ちましたが、フェズントにも敗れ、1勝2敗で3位に終わりました。 盛岡大はこの時点では北東北大学リーグでは2部に所属。 春季リーグの入れ替え戦こそ惜しくも及ばず1部復帰はなりませんでしたが、夏の新人戦では準決勝に進出。この後の秋期リーグでは二部優勝、3日に行われた入れ替え戦ではノースアジア大学に延長13回サヨナラ勝ちで3期ぶりに一部に復帰しました。 最後に、優勝したフェズント。 豊田投手が転身し、残された投手陣がどう頑張るか、という点が注目されましたが、鈴木、柿沢両投手で2失点、坂本、志田両投手で1失点、小野寺投手が1失点という好投を見せ、2年連続の優勝を成し遂げました。 …と、8月に行われた試合を振り返るためにJABAのホームページをのぞいていましたが、とんでもない事に気づいてしまいました。 東北連盟旗争奪大会は、今日が開幕だったのです。 北上市長杯大会もそうですが、最近毎日はコンピューターに触れる事ができないので、こういう風に大会第一日目が終わった後の掲載にしてしまった事、まことに申し訳ありません。 組み合わせ表を記載しておきます。 《企業の部》 ・3日に鶴岡ドリームスタジアムで開催。 第一試合・準決勝 TDK - フェズント岩手 第二試合・準決勝 日本製紙石巻 - 自衛隊青森 第三試合・決勝戦。 《クラブの部》 ・酒田市営光ヶ丘野球場で開催。 3日第一試合・一回戦 新庄球友ク - 秋田王冠ク →1 3日第二試合・一回戦 水沢駒形倶 - オールいわき →2 4日第一試合・準決勝 北社学園ク - 1の勝者 →3 4日第二試合・準決勝 ブルースYF - 2の勝者 →4 4日第二試合・決勝戦。 びっくりしたのが、宮城代表が日本製紙石巻になっていた(8月の宮城野球協会杯・企業の部の優勝はJR東北)事でしたが、果たして出場したチームがどういう試合を見せるか。特にクラブの部はどこも特徴あるチームばかりで目が離せません…と書いても、実際は一日目、終わってしまっているんですね。 残り少ない野球のシーズン、いい思いもって終わりましょう。 JABA岩手定期戦&東北連盟旗大会に関しての記述はここで終わらせていただきます。 伊東宛の私書箱はこちらからです。どうぞご意見をお寄せください。
最終更新日
2015年02月22日 23時40分01秒
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